五話
ぼやけた景色が鮮明に見えていく。
天井、布団、スマートフォン。上半身を起こしたあたりで目覚ましの音が聞こえてきて目が覚める。
いつもより早く目覚めたは良いが体は汗で濡れていてだるく寝た気はしなかった。
昨日の体験を思い出しながら布団畳んで顔を洗う。
結局、昨日の私は会社を早退し少し早めに帰宅、そのまま床に付いた。
濡れたパジャマを脱ぎ、シャツに着替え朝食を食べながら3本目の腕について考える。
まずは電車通勤、次に会社。
隠さなければならない。
幸いにも今は生えた腕は小さくなりリュックを背負えば隠せる程度になってはいる。
あまり窮屈にしすぎると血が止まって痺れるのが
他に手段がなく今日はリュックを背負いながら出勤をした。
デスクに座れば背もたれで隠せるのでそこまで困ることはなく、当初の心配とは裏腹に驚くほど呆気なく一日は過ぎていった。
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