第4話:パチスロドリーム

 今回は、パチスロについて色々書いてるので、詳しくない方からしたら「何言ってるのかわかんねぇぜ」って感じだとは思います。

「そんな事もあるんだなぁ」ぐらいに受け取ってくれたら嬉しいです。



 数年前に、テレビで漫画家さんが数人出演している番組を観ていた時、パチスロ台で自分の作品が発売されると著作権料がガッポリ稼げるから羨ましい…的な内容を作者が発言しているシーンを見たことがありました。


 確かに昨今のパチスロ台といえば、アニメオリジナル作品や原作のアニメ化作品、ゲーム作品や特撮系…たまにアーティスト系(AK○48等)なんかもありますね。


 全国に数多存在するパチンコ屋さんに、人気台なら1店舗に数十台設置される訳ですから…。

 数十万円×設置台数ともなるとそこそこの金額じゃないですか。

 そこから著作権料○%ってかなりの金額になりますよね。


 私が数年前まで働いてた工場の二次会でカラオケ行った際に、とあるアニソン(God kn○ws...)を歌った時、30代くらいの男性陣達がすごく盛り上がってくれてて、「え、このアニメ知ってるんですか?」と質問したら、「パチンコの大当たりで流れるから知ってる」と言われてすごく衝撃的だったのを覚えてます。

 なので、自分の作品の知名度をアニメ等に触れない世代へ認知してもらいつつ、著作権料で稼げる…そんな夢のような世界があるのかもしれません。


 確かに、そんな状況はメシウマすぎますよね。

 でも、それはあくまでビジネス的なというか…儲けだけを見たらって話で……。

 まぁ…パチスロ台になる事を目標に小説を執筆したりって事は稀だと思いますが、個人的には作品に……登場人物に愛情を注ぎたいのなら、執筆の目標をパチスロ台にするのはオススメしないかなぁって個人的には思います。

 これは、パチスロがギャンブルと捉えられる事が多いからとか印象が…とかではないです。

 オススメしない理由は、作品内での登場人物のイメージではなく、パチスロ台の演出に対するイメージが優先されてしまうからです。


 例えば、私の作品を使ってふわっと説明しますが…。

 仮に自作『林檎喫茶のお姫様』のパチンコ台が発売される事になったとして。

 実喜ちゃんの図柄は『7』で、揃えば『確変(大量出玉が期待できる)』を示唆

 虹輝さんの図柄は『偶数』で、揃えば『通常(大当たり終了)』を示唆

 ↑みたいな事になってるとしましょう。

 この後も当たりが続いてくれるであろう図柄が揃えばテンションは爆上がりですけど、「ここで当たり終了かもね」って図柄が揃ったらテンション爆下がりじゃないですか。

 そうなってくると、自然と『実喜は良いキャラ』『虹輝は嫌なキャラ』というイメージが付いてしまうことでしょう。

 作品内では重要な立ち位置で大切なキャラの虹輝も、作品の内容とは関係ない形でネタキャラみたいにされてしまう…。

 こういう現象は、大手人気魔法少女アニメで実際におこっています。


 国民的アニメのエ○ァも、新作映画の制作費を稼ぐ為にパチスロ台が出てるなんて都市伝説並の噂が流れるくらいですからね…。

 やはりそこそこの金額にはなるのかもしれません。


 まぁでも、一獲千金という大きな目標を持つ事はいい事なのかもしれませんし…。

 ネガキャンをしたい訳でもないので、全然自由で良いと思うんですけどもね。

 たまに、自分の作品がこんな扱いされたら嫌だなぁって思う事があったので今回書きました。

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