第8話 エピローグ
あれから約三ヶ月もの時が経った。
桜の蕾が開き花を咲かせたかと思うとそれもすぐに散って、今はもう緑色の葉が枝を覆っていた。
この三ヶ月でモデル都市関連では大きく事が進んだ。
モデル都市の本当の姿は綺羅進士によって日本中に公開され、人権を踏みにじっているという怒りの矛先は、すぐに国のトップへと向いた。
そしてモデル都市制度の廃止と、モデル都市民への損害賠償金を支払い、モデル都市民の今後の自由を保障することの三つを軸に作られたモデル都市廃止法案は、すぐに採択されて可決。
同時にモデル都市制度に関わっていた主要人物らの裁判が行われ、それぞれ重刑が科せられたが、綺羅進士は俺たちの強い弁護があり無罪となった。
法案が可決されてから僅か三日。
モデル都市廃止法案が施行され、モデル都市を囲むセキュリティーは完全に解除。
こうしてモデル都市の作られた三百年前にあった八王子市近辺は、三百年ぶりに復活することとなり、道路や電車などの公共交通工事によって元の姿を取り戻しつつあった。
計画実行前、俺や志水が懸念していたことが一つあった。
それは、モデル都市民は開放を求めていないのではないかというもの。
しかし、こうしてモデル都市の廃止が決定すると、その懸念が杞憂だったことを知る。
俺たち四人は、計画終了後にモデル都市民からまるで英雄かのような手厚い歓迎を受け、大々的に表彰もされた。
モデル都市廃止に動いて本当に良かった。そう心から思える瞬間だった。
これでモデル都市に関わる全ての問題が解決した。
そう言いたかった。
モデル都市から解放され、自由に外を歩けるようになったにも関わらず、俺はずっと家の中に籠り続けていた。
あの頃の詰まった日常が嘘のように、元の退屈な時間が流れている。
高校から大学に変わった今も、学校に行き、授業を聞いて家に帰るという変わり映えのしない日々。
その日常に戻ってしまったのは、その日常をいい意味で壊してくれた彼女が、日常の中にいないからだった。
あの日、銃弾を脇腹周辺に受けた志水は、綺羅進士が呼んだ救助ヘリにより近くの都立病院に搬送された。
その後、緊急手術となり、俺たち三人は志水の無事を待合室で祈り続けた。
数時間後、執刀医に、
「手術は無事成功しました」
と言われたとき、俺は膝から崩れ落ちた。
これで全てが終わったんだと、俺は待ち望んだ時間にようやく来れたのだと、大きな達成感に満ちていた。
でもそんな瞬間はほんの僅かだった。
「一命は取り留めましたが出血量が非常に多く、傷跡以外に脳へのダメージが見られました。その影響で、このまま目が覚めない可能性があります」
自分の耳を疑った。
さっきの喜びなど一瞬のうちにして消え、頭の中が虚ろになった。
「後悔しないように、って。こんなの後悔するに決まってるだろ……」
絶対に後悔しないように計画に挑む。
そういう取り決めで、設けられた約一か月の猶予。
あの期間を経て、俺たちは全てのやり残しを完済した。
だから決して残ることがなかったはずの一つの後悔が、頭の中で自らを責めた。
傍にいながらなぜ守ることができなかったのか、たった一人の女の子すら守れないのか、と。
「これじゃ成功したって……」
思い描いた成功の未来には、必ず志水がいて、壮馬も孤杉もいた。
それとはかけ離れた現実に俺は、絶望に打ちひしがれた。
その後しばらくして、目を閉じたままベッドに眠る志水と再会を果たした。
近くにいるのに遥か遠くにいる。
そう考えると余計に辛さが増して、心は強く抉られた気分になった。
俺はどうにかなってしまいそうな自分を見せないために、一緒に病室にいた壮馬と孤杉に何も告げず、そのまま病室を出てそのまま帰路についた。
大学の違う壮馬と、高校に通っている孤杉とは、それから数日後にあった表彰式の日以来一度も顔を会わせていない。
何度も一緒にお見舞いに行かないかと二人には誘われた。
だが、志水の今の顔を見ると、現実を突きつけられて胸が苦しくなるだけだからと、俺は断り続けた。
誰とも会わず、誰とも話さない時間だけが流れていく。
結局お見舞いに行かなくとも、時間が経てば経つほど、胸の苦しさは増すばかりだった。
あの頃の思い出が何度も何度もフラッシュバックしては、現実を思い出して悲壮感に包まれることの繰り返し。
志水を思う強い気持ちが、余計にそれを引き起こしているのかもしれない。
だったら俺はもう……。
そう思い始めた頃。
俺の携帯に一つの連絡が入った。
電話番号は……。
「もしもし」
「穂村敦灯様ですか?」
「そうです。まさか……」
志水が入院している病院の看護師からの連絡に、最悪の場合をも想像した。
しかし。
「先生が、近日目を覚ます可能性が高いと仰っていました」
「え?」
その想像の逆を行く言葉で、目に光が灯る。
「良かったら近いうちに会いに来てあげてください」
「いえ。近いうちにではなく、今すぐ向かいます!」
看護師の言葉を待たずして、俺は支度を始めていた。
電話を切り、急いで服を着替える。
そこからはもうほとんど何も考えずに、ただ走り続けた。
一か月ぶりに会いに行くあの日よりも、何倍も何十倍も何百倍もの力を振り絞って、一刻も早く着くためにと足を進める。
元東地区駅で電車に駆け込む。
向かうのは、神奈川県藤沢市の南側にある志水の今いる病院だ。
* * *
病院に到着した俺は、息を完全に切らした状態で受付を済ませると、志水がいる『301号室』へと急いだ。
病院内で走るのはご法度だと分かっていながらも、後でいくらでも怒られる覚悟をして足を止めなかった。
「志水!」
思いっきり病室のドアを開け、中の様子を確認したが看護師や医者、お見舞いに来ている人の姿もなく、静寂に包まれていた。
病室の外から入ってくる風が、カーテンを靡かせる。その風からは、この場所特有の香りを感じた。
俺は静かに歩き、志水のベッドの傍にあった椅子に腰を下ろす。
そして三か月ぶりに、志水と顔を合わせた。
三ヶ月という月日が経ち、すっかり髪が伸びていた。
そのことからも、志水が生きているということは良く分かる。
「生きているのならさ……」
もう九ヶ月も前のことになる。
東地区のゲート近くにある裏路地をぶらりと歩いていた時に、偶然出会ったのが志水だった。
見た目にそぐわない冷淡な表情と声質だったのが最初の印象だった。
あの時、もし声をかけていなければどうなっていたのだろう。
志水は一人で勇敢にも立ち向かって、事を成し遂げたのかもしれない。
その一方で俺は、今のような暗くて退屈な時間を続けたままだっただろう。
半年間だけだったとはいえ、初めてその時間がずっと続いて欲しいと思う時間だった。
その時間をくれた志水には感謝しかない。
俺はまだそのお礼すらも言えてないじゃないか……。
「目を覚ましてくれよ、志水」
祈りが届いたのか、はたまた偶然か。
それは分からない。
この世に奇跡は存在しない。
だけど、そのあるはずのない奇跡が目の前で起こったのは紛れもない事実だ。
「ん……」
長い間眠っていたことが影響して動きにくくなった腕をゆっくり動かして、目を擦る志水。
まるでいつもの起床のようにしか見えないその仕草にすら、俺は喜びを感じていた。
「……おはよう、志水」
目の前の志水が見えなくなるほどの涙が溢れた。
たった三ヶ月、されど三ヶ月溜め続けた思いの結晶だった。
「ほ、むら?」
「今何月何日か答えてみ?」
「三月一日?」
「残念。今は六月の八日だよ」
「……!?」
事の重大さに気づいた志水は、力の限りを尽くして体を起こそうとする。
「あれっ……」
しかし筋肉が衰えたことにより起き上がることができず、そのままベッドに倒れこんだ。
「病み上がりなんだから、気をつけろよ」
傷跡自体は随分前に完治しているが、三か月間身体を動かしていなければ筋肉は衰えてしまう。
志水が日常に戻るためには、今後時間をかけてリハビリを行う必要がある。
きっと志水ならすぐに取り戻せるだろう。
「モデル都市はどうなった」
「全て上手くいったよ。無事に自由を勝ち取った」
「そうか。本当に良かった……」
「それはこっちの台詞だ、馬鹿野郎」
「……ごめん」
志水の目に、薄っすら涙が滲む。
「泣くのはまだ早いぞ」
「え?」
「一緒に来てほしいところがあるんだ。だからこのまま少し待っていてくれ」
俺は一度席を外し、担当の看護師のところに出向く。
偶然、近くに志水を担当していた看護師を見つけて声をかけた。
「すいません」
「はい……、って穂村君じゃない。さっき連絡受けて急いでかけつけたのね?」
「まぁ、そんなところです」
担当の看護師とは、ここに志水が転院する際に一度話していて面識があった。
「それより、聞いてください。志水が目を覚ましました」
「ほ、本当!?」
看護師も近日目を覚ます可能性が高いことは知っていただろうが、それが今日だとは予想していなかったのだろう。かなり驚いた様子だった。
「すぐに先生を呼んでくるわね」
「あの……」
急いで担当医を呼びに向かおうとする看護師を呼び止める。
「どうしたの?」
「一つ、お願いがあります」
看護師に無理を言って少しだけ時間をもらい、志水を車いすに乗せてわざわざ病院の外まで連れてきた。
連れてきたこの場所は、広くて何一つ遮るもののない美しい場所で、モデル都市にいたら一生見ることのできなかった景色が広がっている。
「これが、海……」
志水が小さく呟いた。
砂浜の上に吹き付ける潮風に乗ってやってくる海の匂い。
どこまでも果てしなく続く綺麗な青色が、太陽の光を反射してキラキラと輝いて見える。
「見たかったんだろ? 海」
過去、志水が言っていたことの中に『海を見に行きたい』というものがあった。
「でも、それは……」
もちろん知っている。これが志水自身が望んで口にした言葉ではないことを。
「私が望んだこと、でしょ?」
後ろの方から声がして、志水は座ったまま振り返った。
予め俺が呼んでおいたのだから、誰なのかは見なくても分かる。
「澄!」
「お帰り、紗良ちゃん」
志水は車椅子を飛び出し、倒れこむようにして夏島さんの胸に飛び込んだ。
時間は遡ること三ヶ月。
計画が成功し、俺たちがモデル都市の人たちに表彰された日のこと。
俺は夏島さんと直接会って話をしていた。
その中で、これまで志水がやってきたこと、それによって生まれた嘘、そして今の志水の現状を全て明かした。
もちろん驚いてはいたが、その中で志水の心境も理解して怒ることなどは一切なく、ただ志水の容態を心配している様子だった。
そのことに二人の関係性の深さを再度実感させられた。
その後、志水が目覚めるときのためにできることがしたい、と夏島さんが言い出したのをきっかけに今回のことを提案していたのだった。
志水に会ったら苦しい。でも、志水には何かしてあげたい。その思いがこの行動に繋がっていた。
そして俺と夏島さんは、多少無理を言って志水を神奈川県の海の近くにある病院へと移動させた。
それは、目覚めたときにすぐこの景色を見させたかったから。
そして……。
「確かに私は海に行ってみたいって言ったよ? けど、私は『二人で一緒に』って言ったつもりなんだけどな」
「そうだったのか?」
志水の本当の悲願を叶えるためだった。
「あとその口調! 突然口調も雰囲気も変わった時期があって、その時不思議に思ってたけど、穂村君から全て聞いたよ」
夏島さんが言うには、ある時期から突然別人のように性格や口調が変わったという。
そんな志水も志水には変わりないと、夏島さんは受け入れたようだが、やはりずっと気にかけていたらしい。
「全てが計画のため、だったんでしょ? だったらこれでもう終わり、でしょ?」
「……、うん。そうする!」
見せた笑みは、実に半年ぶりに見た志水の本当の姿だった。
柔らかく笑う志水はやはり別人にしか見えないが、本来はあの冷淡な志水は生まれるはずのなかったもの。
だから、これであの志水とはお別れだ。
どことなく寂しさを感じるのは、あの志水との時間の方が長かったためだろう。
それならこれから今の志水とたくさんの時間を過ごして、上書きしてしまえばいい。
「志水……」
俺が志水に話しかけようとした時だった。
「志水せんぱ~い!」
後ろから近づいてくる声に、少し身震いした志水。
孤杉が少し苦手なのは、どうやら本性から来るものだったらしい。
孤杉、そして壮馬が合流し、あのメンバーがようやく揃った。
「久しぶりだね、花実ちゃん」
「はい。お久しぶりです。……ん?」
「生徒会長目指すって言ってたけど、今年はなれた?」
「はい。先輩が出馬されなかったので、立候補は私一人でした。……んんん?」
「あぁ……。孤杉がそのリアクションになるのは当然か」
孤杉にとって志水は憧れの存在で、尊敬する先輩だ。
しかしその志水とは、凛として常に冷静な志水であり、今の物腰柔らかな志水は完全に別人と言ってもよかった。
「志水先輩、ですよね?」
「うん。志水だけど」
「可愛い~!」
「え?」
てっきり『こんなの私の好きだった先輩じゃない!』とでも言うのかと思っていたが、それとは全くの逆の答えだった。
俺の思いと同じだったのだろう。志水も困惑の表情を浮かべている。
「孤杉。あのいつもの志水は、仮の姿でな……」
俺は念のために本当のことを話そうとしたが、それをバッサリと孤杉は切り捨てた。
「志水先輩には変わりないじゃないですか! 私は志水先輩の全てを尊敬してるんですよ」
「……さいですか」
孤杉の志水への想いの強さに、完全に圧倒された。
「ところで志水先輩! 今週の学校新聞で志水先輩がピックアップされることが決まったんですよ! なので、ぜひとも写真を撮らせてください! それとですね、記事の中にインタビューが……」
孤杉が興奮する気持ちも分からないわけではない。
しかしまだ病み上がりの志水のことを考えると、この辺りで止めておきたい。
「おい、壮馬。飼い主として止めさせてくれないか。志水は病み上がりなんだぞ」
「経験上、孤杉さんは首輪とリードをつけても、志水さんが見える範囲内にいたら止まらないんだよね」
計画が終わった後、孤杉と壮馬の関係性は少しずつ進んでいると、壮馬自身から聞いていた。
こんな調子でこれから先大丈夫なのかと心配になってくる。
「孤杉花実さん、だったっけ。せっかくなら集合写真も載せたらいいよ。今回の英雄はここにいる四人なんだからさ」
「それもいいですね!」
「カメラマンは私がやるから、ほらそこ並んで並んで!」
「やけにノリノリじゃない? 澄ちゃん」
夏島さんに仕切られ、志水を中心に四人が並ぶ。
「はい行くよ~! はい、チーズ!」
夏島さんの合図とともにシャッター音がなる。
その写真には、四人のこれ以上ない笑顔が写っていた。
俺たちにとって一生見ることのなかったであろう本物の海をバックに撮ったこの写真は、四人にとって一生の宝物になるに違いない。
「夏島さん」
「うん?」
「二人の写真、撮ってあげるよ」
「本当!? 撮った写真は後で頂戴!」
「もちろん」
そしてその後に撮った志水と夏島さんが並んで撮られた写真は、志水の東地区にあった家に飾られた写真の時よりも楽しそうに笑っていた。
それから俺たちは、色んな写真を撮りながら海を満喫した。
海というのは、入らなくてもこれだけ楽しいものなのだと初めて知った。
「そろそろ行きますよ~!」
「どこに行くんだよ、孤杉」
突然、孤杉が海場から離れようとする。
「私、この日のためにずっと準備してたんですからね!」
「準備?」
「モデル都市の廃止計画成功の祝賀会、志水先輩の退院祝い、そして志水先輩と夏島先輩の誕生日会ですよ!」
「え、私の誕生日会も入ってるの? もう四ヶ月くらい過ぎてるけど……」
確か俺が西地区高校を訪れた一月三十一日に、志水と夏島さんで誕生日会をやろうとしていたはずだ。
「それで言うと私も丁度三ヶ月過ぎてるよ?」
志水の誕生日は三月の八日で、眠っている間に一つ歳をとってしまっていた。
「誕生日はいつでも何回でもお祝いしたっていいじゃないですか!」
「それだと、もはや誕生日の意味ないんじゃないのか?」
「そんな細かいこと気にしてたら、告白しても志水先輩に振られますよ、穂村先輩」
「……」
孤杉が何の躊躇いもなく爆弾発言をしたせいで、場の空気が一気に凍った。
「え、みんな知ってるものかと……」
孤杉が申し訳なさそうに弁明する。
「因みに俺は知ってた」
「私も知ってるよー」
「みんな知ってるんじゃないですかー。言っちゃいけないことかと思って焦りましたよ?」
「いや、知ってても言ったらダメだろ。というか孤杉、いつから気づいてたんだ?」
壮馬には勘づかれていたし、夏島さんは初めて会ったときの俺の行動から見抜かれていた。
だが、孤杉にはまだ知られていないものだと思っていた。
「いや、気付かないとでも思ってたんですか? 分かりやすいんですよ」
「マジか……」
自覚が全くなかった分、少し恥ずかしくなった。
「まぁその話は後でたっぷり聞かせてもらうとして、会場に移動しましょ!」
「待て孤杉。志水が今外出してるのは特別な許可もらってるんだぞ。それに病み上がりだし、早く戻らないと……」
「何言ってるんですか? 会場は志水先輩の病室ですけど」
「準備したって言ってただろ。一体いつの間に準備したんだ?」
「こっそりとやっていたんですよ。穂村先輩がお見舞いに来ない間に」
お見舞いに度々訪れていたとは聞いていたが、まさかこの時のことを考えて行動していたとは思いもしなかった。
この用意周到さは、尊敬する志水を見習ったものなのか、それとも騒ぐのが好きな性格が生んだものなのかは分からない。
「とにかく行きますよ~!」
そう言って再び海を後にしようとする孤杉を志水が呼び止める。
「花実ちゃん、いや花実」
「はい?」
「ありがとう」
孤杉に初めて見せたその笑顔が、孤杉に刺さらないわけがなく……。
「やっぱり先輩大好きです!」
「あぁ! ちょっと!」
孤杉は俺から志水の座っている車椅子を奪い、いち早く会場へと向かっていった。
「待って、二人とも~」
その二人を夏島さんが追いかける。
「俺たちも行くか、敦灯」
「……そうだな」
そしてその後を俺たち二人も追いかけた。
人生は繰り返しばかりで、なんて退屈なのだろう。
もう、そう思う日々はやってこない。
親友の願いのため、モデル都市に住む人たちの命を守るため、青春時代と命を懸けて一人で戦い続けていた志水と出会い、みんなと出会ったことがきっかけで、その日々は大きく様変わりしたのだから。
これから流れていく時間は、密度の濃い時間。そしてきっと、どれも思い出に残る時間になるに違いない。
俺たちは、ここから本当の青春をスタートさせる。
―完―
運命への叛逆者 木崎 浅黄 @kizaki_asagi
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