大衆文学とライトノベルの違い#3
みなさん、こんばんわ。お布団です。
今回のテーマは…これ⇩
③使用する漢字や表現方法の数が多い少ない。について、
書いていきたいと思います!
小説を読むにあたって、皆さんは読めない漢字があったり、
意味の分からない言葉があったり…、そんな経験はありますか?
ちなみに、自分はめちゃくちゃあります。
特に大衆文学は難しい漢字や表現がたくさん使われているので、
だいたいのニュアンスは分かるけど、スマホで調べた方がいいかも…、
なんて事が多くありました。
それに比べてライトノベルは読みやすく、
あまり難しい漢字や表現は使われていない、そう感じました。
小説を書くにあたって、ぶち当たる壁の1つとして
漢字や表現方法があるのですが、それを乗り越えなければ
人気作家にはなれないんじゃないかって、自分はそう思います。
例えば、この文章。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
学校の屋上。
一人の女子生徒がたばこを吸いながら空を見上げている。
少女の髪は金髪で、制服のスカートは短い。
その少女は両耳にピアスを開けていた。
「おい!そこの不良少女!」
屋上へ続く扉を開けて、少女の担任教師が言った。
「なんだよ…。うっせぇな…」
少女が舌打ちをして、教師を睨みつける。
冴えない感じの教師がため息をついて、
少女の手からたばこを取り上げた。
「ちょ…、なにすんだよ!てめぇ!」
少女が教師の胸ぐらをつかみ、体をゆさぶった。
教師は何も動じることなく、少女の頭を撫でる。
「なっ…、なにすんだよ…」
少女が顔を真っ赤にして、下を見る。
「これ、たばこじゃなくて、ココアシガレットだろう?」
教師が言うと、少女が小さく頷いた。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
上の文章を読んで、皆さんはどう思いましたか?
意味は分かるけど、何だか微妙だし、物語に入り込めない。
多くの方がそう感じると思います。
同じ漢字や言葉が繰り返され、表現方法が限られている。
たったそれだけで、いまいちパッとしない作品になってしまいます。
表現方法を変えても、別にそんなに変わらないんじゃない?
そう思う方もいると思いますが、
淡々とした文章を表現豊かに修正するとどうなるのか…。
修正した文章がこちら。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
学校の屋上。
一人の女子生徒がたばこを吹かしながら空を見上げている。
幼い顔立ちをした少女の長い髪は金色に染められており、
制服のスカートは太もも辺りまで短く、
両耳には小さなピアスがきらりと光っている。
「おい!そこの不良少女!」
屋上へ続く扉を開けて、少女の担任教師が声を荒げた。
「なんだよ…。うっせぇな…」
舌うちをしながら少女が教師を睨みつける。
冴えない中年男性といった感じの担任教師が深くため息をつき、
少女の手からたばこを取り上げた。
「ちょ…、なにすんだよ!てめぇ!」
金髪の少女が教師の胸ぐらをつかみ、その体をゆさぶる。
教師は何も動じることなく、少女の頭を優しく撫でた。
「なっ…、なにすんだよ…」
不良少女が顔を真っ赤にして、目線を下に落とす。
耳が熱を帯びていく感覚と同時に、少女の心臓の音が早くなっていく。
「これ、たばこじゃなくて、ココアシガレットだろう?」
教師の言葉に少女が小さく頷いた。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
こんな感じで修正してみました。
プロの作家さんであれば、もっといい感じになると思うのですが、
さっきの文章と読み比べると、凄く良くなったように感じます。
大衆文学では様々な表現方法が使われているので、
より細かく、登場人物の容姿や性格、物語の世界観を知る事ができます。
それにより、物語に深く入っていくことができる訳です。
ライトノベルの場合、表現方法が比較的少なく、
ざっくりと説明する感じの作品が多いので、
分かりやすく、尚且つ想像力が凄く掻き立てられると思いました。
ライトノベルのプロの作家さんは、
難しい漢字や表現方法を知らない訳じゃなく、
ライトノベルだから、あえて難しい表現を使っていないのだと思います。
ライトノベルが好きな読者さんからすれば、
大衆文学は回りくどく感じてしまうかもしれません。
(作家さんによっては、たとえ話がめちゃくちゃ長かったりします…)
逆に、大衆文学を好んでいる読者さんは、
ライトノベルは説明不足だと感じてしまう事でしょう。
どちらにしても、難しい漢字や様々な表現方法は知っておいて損はないと思うので、
色んな方の作品を読んで勉強していきたいと思いました。
次回は③どちらにもそれぞれ、お決まりのテンプレがある。について書いていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また次回お会いしましょう!おやすみなさい~。
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