大衆文学とライトノベルの違い#2

みなさん、こんばんわ。お布団です。


今回のテーマは…これ⇩

②小説の視点の違い。について、書いていきたいと思います。


まず、小説の視点って何?

という方もいると思うので、簡単に説明していきたいと思います。


小説の視点は大きく分けると

・一人称

・三人称

という二つの形があり、それぞれ全く違った書き方で構成されています。


実際はもっと細かく分かれていて、

とても複雑なのですが、基本の視点はこの二つになります。


一人称で書かれている小説の事を一人称小説といい、

三人称で書かれている小説は三人称小説といいます。


それぞれ、順番に説明していくので、

興味のある方は最後まで読んでみてください。


一人称小説は主人公の視点から書かれている小説であり、

主人公の目でみたこと、耳で聞いた事を軸にして書かれています。


例えるなら、こんな感じです。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「ここは…どこだ?」

目を覚ますと俺は知らない森の中にいた。

周りに人の気配はなく、ひゅうひゅうと音を鳴らしながら風が通り抜けていく。

ガサっ。

「だっ誰だ!?」

恐る恐る音が鳴った方に足を進めていく。

!!目の前に可愛らしい猫耳の美少女がいる…。これは夢なのか?

信じられない光景に俺は頭を抱えた。

「にゃ~~~~」

こいつ、言葉が話せないのか?

「うおっ!!」

目の前にいた猫耳少女が突然、俺に抱きついてきた。

どうやら、俺のズボンのポケットに何か入っているらしい…。

がさっ。

「何でこんなものが入ってるんだ?」

何故かズボンのポケットにマタタビが入っている。

不思議に思いながらも、俺はそれを目の前にいる猫耳少女に手渡すことにした。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


一人称はこんな感じで、主人公から見た視点で物語は進行していきます。

この書き方は主人公に感情移入しやすく、読者の方は主人公を通して物語を

知っていく事になるので、主人公の魅力が読者の方に伝わりやすいです。


続いて、三人称についても説明していきたいと思います。


三人称小説は登場人物たちを客観的にみて書かれている小説であり、

色々な場所にいる登場人物たちのことを様々な視点で書く事ができます。


例えるなら、こんな感じです。


・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

「ここは…どこだ?」

道明寺は目を覚ますと森の中にいた。

周りに人の気配はなく、ひゅうひゅうと音を鳴らしながら風が通り抜けていく。

ガサっ。

「だっ誰だ!?」

道明寺が音が鳴った方を見に行くと、そこには可愛らしい猫耳の美少女がいた。

これは夢なのかもしれない…と、現実味のない光景に道明寺が頭を抱える。

「にゃぁ~~~」

言葉を発する事ができない少女が甘えるような声を出し、道明寺に抱きついてきた。

道明寺のズボンのポケットには何故かマタタビが入っており、男は眉をひそめる。

「何でこんなものが入ってるんだ?」

不思議に思いながらも、道明寺はそれを猫耳少女に手渡すのだった。

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆


三人称はこんな感じで、ミステリーでは事件の真相などを語る事ができます。

主人公以外の登場人物がどう思っているのか、その心情も書く事ができるので、

読者の方は主人公が知らない情報など、様々な情報を知る事ができます。


さて、本題に入りましょう。


一人称小説と三人称小説、それぞれ全く異なる書き方なのですが、

個人的に、ライトノベルは一人称で書かれている作品が多く、

大衆文学は三人称で書かれている作品が多いと感じました。


特にライトノベルの場合、一人称で書かれている作品が多くを占めています。

面白いことに、人気な作品ほど一人称で書かれているんです。


逆に、大衆文学は小説のジャンルや作家さんによって、

一人称と三人称が使い分けられているという印象を受けました。


自分自身、ライトノベルのような作品が書きたいと思い、

勇者ものの小説を公開しているのですが、

書き方が三人称という事もあり、知名度は限りなく低いです…。

(それでも、読んでくれている読者さんには本当に感謝しています)


人気の作品を読む限り、ライトノベルの作家さんはあえて一人称を選んでいる、

そう感じました。


ライトノベル=一人称小説という感じなので、

普段、ライトノベルしか読まないという読者さんは、

三人称小説は読みづらいのかもしれません…。


自分は一人称で書くのがとても苦手という事もあり、

三人称で書く事が多いのですが、

カクヨムの読者さんは一人称を好む方が多いんじゃないかなって、そう思います。


人の感情を上手く書く事ができない自分にとって、

一人称視点はとても難しく、扱いづらいです。


主人公=自分として扱う事ができず、

書いててすごく恥ずかしい気持ちになるんです。

言ってみるなら、ポエムみたいな…、

そんな感じです。


それでも、影の人気作家になる為には、

苦手とか言ってる場合じゃない!そう思います。


苦手を克服する為にも、まずは一人称の短編小説から

書いていきたいと思いました。




次回は③どちらにもそれぞれ、お決まりのテンプレがある。について書いていきます。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

また次回お会いしましょう!おやすみなさい~。



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