第0話 哨戒
異世界のとある星間国家、その辺境の星。そこにある一つの基地。
「お前ら、時間だ、起きろ」
まだ薄暗い宿舎の中で一人の男が寝そべっている男達へ呼びかける。
「「えぇー」」
「えぇーじゃない、おら、さっさといくぞ」
男は手でもたれ掛かっていた壁から手を離し、そう言うと振り返りさっさと歩いて行く。
「へーい」
「ういー」
男達は気だるそうに返事をし各々のベットから身を起こし、着替える。彼らが着るのは地球から見れば異色の軍服、それにそそくさと着替え終えると移動を始める。彼らが進む先、乗り込むはこれまた異色の宇宙船。
「各員配置に着いたな、では、発進!」
その日もいつもの様に辺境の基地から3隻の宇宙船が発進した。
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