第48話 金曜日の待合室
待合室の椅子は苦手だ。
座りはじめは、そもそもそこに到着した事の嬉しさと安堵感なら(座れたっ、ラッキー!)という気持ちにかられていた。
けど、しばらくすると、だんだん腰あたりが疲れてきて、それを通り越すと、からだが痛みだす。
トイレにも立てず、まず待つだけのみの数時間を過ごした。
結果、腰、肩、お尻、足、ぜーんぶなんだぁ、これ、という痛み。
間で、歩ければよかったけど、いったん立ったら、椅子は絶対とられている。
さながは、大人版椅子とりゲームの一つだね。
ときおり、立ってる人の視線がささる。
肩が凝る。
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