第47話 木曜日のぷちぷち
ぷち ぷち ぷち ぷち
ぷち ぷち ぷち ぷち ぷち
ぷち ぷち ぷち ぷち ぷち ぷち
脳裏には、読むにつれて音とともに様子が浮かんできていることだろう。
ぷち ぷち ぷち ぷち ぷち
そう、梱包用の気泡緩衝材、小さくて丸い空気の粒が入ったぷちぷちをぷちっと潰している。
最近では、ビニールを少し膨らませたものが入っていたり、つぶの大きなものが使われている事もあったり、エコ意識が高く、デンプンでできている、繭状に膨らんだ、ちょうどスナック菓子のような粒がたくさんいれられている時もある。
でもやはり、ぷちっ、には、一般的に多く使われる普通の小粒タイプが一番。
ぷち ぷち ぷち ぷち
地味に暗い姿がうつしだされる。
これは…はまる…。
つぶしていくマメな作業より、実はこうやって文字を入力するほうが、よほど地味でやっかいだった。
ぷち は、 ぷに とか、ぶち とかに、ミス入力の羅列を起こしやすい文字のようだ。
入力方法をかえようかと思ったが、今更そこまでするほどでもないだろう。
ぷち ぷに ぷち だってばっ! ぶちじゃなくって、ぷち。
そう、文頭では、知る由もない、こんな苦戦がくりひろげられていた。
コピペという手もあったのかも…、今更考えないようにしよう。
よほど苛ついていく。
ぷちぷちで通じてしまう緩衝材は、それだけだってすごい存在、なくなる事なく、ずっとあり続けてほしい。
苛つくならやめればいいのに、やめられない、魔力もあるね。無になろう。
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