ep15/落日の誓い(ジルミード)


 燃え輝く太陽が、め下ろすように荒野をいていた。

 帝都ドルガーナの西部に広がる砂漠地帯。その荒涼とした大地を霊素駆動二輪ガンドバイクに乗り、砂煙を上げながらリゼータが疾走しっそうしていた。


 走ること約四十分。褐色かっしょくの岩石砂漠に目的地はあった。

 無造作に巨石群が横たわっているが、それらの表面はたいらに加工されており、明らかに人工的に作られたものだと分かる。この一帯はワージマル遺跡いせきと呼ばれ、未だ謎の多い古代の遺産だった。


 サークル状に配置された岩石群の中心には、暗い大穴がぽっかりと口を開けている。

 穴の周囲にはロープが張り巡らされていたが、リゼータはそれを構わずに乗り越えると、滑り込むように洞穴に侵入していった。


 壁面に埋め込まれた金梯子かなばしごを降りれば、やがて湿った地面へと辿たどり着く。

 洞窟の底にはもはや陽光は届いておらず、リゼータはランタンをともしながら、狭苦しい横穴を身を低くして歩いていく。

 オレンジのが横穴を照らせば、びっしりと辺りをおおうコケやカビが浮かび上がるが、壁や床には複雑な彫刻がほどこされており、遙か昔に誰かが利用していた痕跡こんせきうかがえた。


 さらに十分ほど歩いた頃、暗闇にほのかな光が見えた。

 光源に向かって進めば、ついに洞窟の終点へと辿り着いた。


 終点にきょを構えていたのは、広々としたドーム状の空洞だった。

 空洞の中央には、巨大な祭壇さいだんそなえ付けられており、壇上には燐光りんこうを放つ呪法陣が――古代巨陣跡エンシェントサークルしょうされる――埋め尽くすように刻まれている。

 しかし巨陣跡の上を多くの落岩がおおっており、その全貌ぜんぼううかがう事は出来なかった。


「じゃあ次は……そこの岩を壊して下さい。なるべく細かく」


 そして古代巨陣跡エンシェントサークルの上では、小柄で細身の麗人――空猫ノ絆スカイキャッツの一員であり、若くして霊式考古学の博士となった文武両道の才女――ジルミード・ラディエールが、手慣れた様子で撤去作業を行っていた。

 絹糸のような銀色の髪。透き通った瑠璃色るりいろの瞳。淡雪のように白い肌。しかしジルミードは無骨な作業服を着込み、その端整たんせい容貌ようぼうを汗とどろで台無しにしていた。


『ウガガガ~~~~ッ!』


 ジルミードの指示を受けて、三体のマッチョな精霊が岩石を粉砕していく。

 彼等は精霊商会から借り受けた、土木工事に特化した精霊である。費用はそれなりに高額だが、現在のジルミードの稼ぎからすれば微々びびたるものだった。


 ジルミードは精霊任せにせず、砕け散った岩を手ずから亜空倉庫アナザボックスに放り込んでいく。

 かなりの重量のものあり、人力で片付けるのは相当骨が折れるはずだ。かといって、いちいち霊術を使えば、たちまち霊力が枯渇こかつしてしまうから仕方無いのだが。


 リゼータの目から見ても、ジルミードが疲労しているのは丸わかりだったが、その瞳に不屈の意志が宿っているのに気付けば、口を挟むのもはばかられる。

 物陰から不安げに見守っていると――やがて空洞内に『カン、カン、カン、カン!』とやかましい半鐘かねの音が鳴り響いた。


「終業時間です。また次もよろしくお願いしますね」


 ジルミードが終わりを告げると、精霊たちは『ウガガ~~ッ!!』と荒々しくえ、マッスルポーズを決めながら虚空こくうに消えていく。

 しかしジルミードは、精霊たちが去った後も小休憩を取らず、単独で作業を続行しようとしたので――ついにリゼータが、待ったとばかりに声を掛けた。


「お疲れジル。手伝いに来たぞ」

「……リゼータ。また来てくれたんですね」


 ジルミードの冷たい美貌びほうに、ほころぶような微笑みが浮かんだ。

 ところが何かを想ったのか、急に微笑みは消え、気遣きずかわしげな色が差した。


「リゼータがこうして手伝いに来てくれるのは、本当にありがたいです。でも、あまり手をわずらわせてしまうのも心苦しくて……」

「気にするな。俺が好きでやっていることだ」

「……ありがとうございます」


 ジルミードは安堵あんどしたように礼を述べると「では早速さっそくですが、作業に戻りましょうか」と、自分の疲れなど忘れたように口にした。しかしリゼータは、彼女の身を案じて小休憩を提案する。


「待てジル。少し休んだ方がいい。明らかに調子が悪そうだぞ」

「いえ、私は大丈夫ですよ。それに休憩の時間までは大分ありますし」

「予定を崩すのも時には大切だろう。あまり根を詰めても能率は下がるだけだ」

「ふふっ……平気ですってば。全く、リゼータは心配性ですね」


 苦笑しながら、リゼータの提案を却下きゃっかするジルミード。

 しかしリゼータからすれば、とっくに限界に達しているように見えた。


(全く……放っておくと、相変わらず無茶ばかりする奴だな)


 優等生に見えて問題児。これがリゼータのジルミードに対する認識だった。

 実際に空猫ノ絆スカイキャッツの中では誰よりも身体が弱く、体調を崩す頻度ひんどは高かった。

 それを意地を張って隠そうとするから、早めに治療すれば三日で完治する風邪を、重度の肺炎になるまでこじらせ死にかけた事もあったほどだ。


 現在の撤去作業も、彼女の細腕だけでは荷が重い。

 しかも学会用の論文を完成させる為に、ジルミードは連日のように徹夜をしていた。どうにか完成したのはいいものの、それからほとんど休んでいないはずだ。


(まぁ……その根性がジルの長所なのも確かなんだが)


 取得が困難な霊式考古学の博士号を、十代で取得する事に成功し。厳しい修行をて霊盾術をおさめ、探獄者ダイバーの世界においても第一線で活躍するジルミード。

 それは肉体的不利を跳ね返す程の、強靱きょうじんな精神力と努力があっての成果なのだから。


「ほら、見て下さい。本当に私は大丈夫――――」


 問題無い事を証明しようと、ぴょんぴょんと跳ねて見せるジルミードだったが――突然、糸の切れた人形のように、その場に倒れ込んでしまう。

 「ジル!?」駆け寄ったリゼータの視線の先には、顔を真っ青にしながら、苦しそうに息を切らす彼女の姿があった。




 結論から言えば――ジルミードの異変は、睡眠不足と疲労による貧血だった。

 ジルミードは空洞のすみに連れて行かれ、地面にかれた毛布の上で寝かせられ。そんな彼女を介抱かいほうしながら、リゼータは焚火たきび薬缶やかんを熱し、湯をかしていた。


「……大げさですよ。こんなのいつもの事なのに」

「いいから。今は黙って安静にしてろ」

「…………っ」


 不服そうなジルミードを、強い口調で制するリゼータ。

 気まずい沈黙が続く中、たまに聞こえるのはまきぜる音だけ。

 やがてリゼータの横顔を遠慮がちにうかがいながら、ジルミードが訪ねた。


「リゼータ……その…………怒ってますか?」

「これ以上無理をするようなら、本気で怒るぞ」

「…………ごめんなさい」


 両手で自分の顔をおおい、消え入りそうな声で謝罪するジルミード。

 まるで親に叱られた子供のように、力無く意気消沈している。


「自分の身体の弱さは分かってるはずなのに。感情まかせで無茶をして突っ走った挙句あげく、またリゼータに心配をかけて……私って本当にバカですね」


 その声音こわねはか細く震え、今にも泣き出しそうに聞こえた。

 むろんリゼータは、いさめる気はあれど責めるつもりはない。静かに溜息ためいきくと、つとめて優しい声で――まるで自分の娘をさとすように――ジルミードに言い聞かせた。


「ジル。俺にだって、お前の焦る気持ちは分かってる。雷乱庭園サンダーガーデン冒険クエストからここしばらく、獣災もあり、論文もありで、全く撤去作業が出来てなかったもんな。

 だけど無理は禁物だ。もしも病気や怪我をしようものなら、もっと時間を無駄にしてしまうんだからな。それはお前も本意じゃないだろう?

 何よりも、もっと自分を大切にしてくれ。俺は……お前の事が心配なんだよ」


「………………はい。本当にごめんなさい」


 リゼータの気持ちが届いたのか、めるように返事をするジルミード。

 その返答に手応えを感じたリゼータは、話は終わりだと言わんばかりに立ち上がる。そして湯を吸ったタオルを絞ると、寝そべるジルミードの横にひざいた。


「分かってくれたならいいさ。ほら、くぞ」

「んむっ……ちょっと熱いですっ……!」

「我慢しろ。すぐ終わるから」

「んんんん~~っ!」


 熱々のタオルで、容赦無ようしゃなくジルミードの顔をぬぐうリゼータ。

 ジルミードは小さい悲鳴を上げるが、抵抗せずにされるがままだ。

 その仲睦なかむつまじい光景は――まるで血のつながった父と娘のようだった。


 それから、二人は少し遅めの昼食を取る事にした。

 リゼータが持参したランチボックスを開ける。そこには色とりどりのサンドイッチが詰め込まれている。大半を占めるのはハムとタマゴのサンドイッチだ。

 それを目にした途端とたん、ジルミードの瞳がキラキラと輝き出した。


「ジルはこれが好きだったよな」

「はい、大好物です。昔、父様がよく作ってくれました」

「さぁ、食べよう…………どうした?」


 リゼータが呼びかけるが、ジルミードは身を起こそうとしない。

 そして何を思ったか、寝たままで『あ~ん』と口を開けた。


「……食べさせてください」

「なに?」

「私、今は病人なんですよ? 一人じゃ食べれません」

「……お前なぁ」


 突然の子供じみた要求に、面食らうリゼータ。

 昔からジルミードは、気弱になると甘えん坊になる事があった。

 他の仲間には内緒ないしょで、こうして甘えるのはリゼータだけだったが。


「…………ダメですか?」

「くっ!? その顔はずるいぞ……!」


 悲しげにまゆひそめ、捨犬ような声で懇願こんがんするジルミード。

 激しく父性本能を刺激されたリゼータは、あきらめて従うしかなかった。


「……ったく。ずいぶんと今日は甘えん坊だな」


 リゼータが苦笑すると、ぷくっとほほふくらませながらジルミードがねた。


「……むぅ。私だって、そういう時もあります」

「……はいはい。どうぞおあがり下さい、お姫様」


 それからリゼータは、親鳥よろしく雛鳥ひなどりへの給餌きゅうじに専念する。

 終いには「膝枕ひざまくらもして下さい」と頼まれ、とことん言いなりになるのだった。



 しばらくして――二人は焚火のそばで寄り添いながら、今後の相談をしていた。

 すでにジルミードは復調していたが――大事を取って今日は休む事にした――毛布にくるまりながら、リゼータが作ったスープを口にしている。

 リゼータもマグカップを口に付け、暗闇の中で輝く巨陣跡を見詰めながら、今までの苦労の数々を思い出していた。


「それにしても……もう二年か。長かった作業も、いよいよ終わりに近づいて来たな」

「……はい、おかげさまで。でも、これからが本番ですよ。本命の古代巨陣跡エンシェントサークルの調査の再開には、莫大ばくだいなコストと人員がかかるので。遺跡保護局から認可を得る必要もありますし」

「保護局は面倒だな。ここに入る許可を得るだけでも、かなりゴネてたからな。お前が霊式考古学の博士号を取って、やっと重い腰を上げたが」


「ですが私が神還騎士団アルムセイバーズに入れば、もう保護局の横槍が入る事は無くなるでしょう。これでやっと――父様とうさまの無念を晴らす事が出来ます」


 突然、ジルミードが『父親の死』を切り出した事に、絶句するリゼータ。

 その件に関しては、空猫ノ絆スカイキャッツでも長らく禁句となっていたからだ。



 リゼータが知る、ジルミードの父の死の経緯けいいはこうだった。

 約八年前に、ワージマル遺跡の調査団が結成された。世界中から霊式考古学の権威が集められ、発見された古代巨陣跡エンシェントサークルについての調査と研究を行おうとしていた。

 

 ジルミードの父親は、遺跡調査団のリーダーを務めていた。

 彼は世界的に知られる優秀な学者で、古代巨陣跡について並々ならぬ興味を抱いており、調査団も彼の人望によって結成されたと言っても過言では無かった。


 しかし、突然の悲劇が調査団を襲う。

 崩落事故が起き、古代巨陣跡の調査は中止を余儀なくされたのだ。

 事故によって調査団の多くが命を落とすこととなり、更にその事件は国際的な問題となり、ジルミードの父親は厳しく責任を追及され――市民階級出身の彼が、貴族階級の研究者たちから嫉妬されていたせいもあって――名誉と尊厳そんげんの全てをはぎぎ取られて、無残に処刑された。


 幼かったジルミードは、唯一ゆいいつの肉親だった父を失い、家も財産も奪い取られた。

 頼れる親戚も伝手つても無く、路頭に迷っていた所を奴隷商に捕まり、悪名高い貴族に売られる寸前で逃げ出し――命からがら、廃棄域スラム辿たどり着いたのだという。



「父様はいつも言っていました。『自分の研究を人類の平和に役立てたい』と。研究馬鹿で、変わり者で、だらしなくて、決して理想の父親と呼べる人ではありませんでしたが……私の誰よりも大好きな、誰よりも尊敬する父親でした」


 必死に激情を抑え込み、心の内を語り続けるジルミード。

 血がにじむほど拳を握り、興奮で声は震え、顔には憎悪が浮かび上がる。

 どうしようなく理不尽で。何も出来なかった自分の無力さと、不義が蔓延はびこる世界が許せなくて。ジルミードの瞳から、せきを切ったように涙が流れ出した。


「だから私は必ず父様の無念を晴らし、おとしめられた名誉を取り戻してみせる。全てを奪われて祖国から逃げ出したあの時に……そう誓ったんです……!」


 最後まで言い切ると、ジルミードはついに嗚咽おえつを爆発させた。

 その悲しみに震える小さな背中を、壊れ物を扱うようにさするリゼータ。そして何を言えば正解か分からぬまま――どうにか一言だけを絞り出した。


「…………つらかったな。お前は頑張ったよ。本当に頑張った」


 八年前の崩落事故によって、誰よりも愛する父親も、穏やかな生活も、希望に満ちた未来も――ジルミードは何もかもを失ったのだ。

 しかしそれでも、彼女は決して諦めなかった。汚泥おでい屈辱くつじょくめながら、不死鳥のごとく廃棄域からい上がり、父親と同じ研究者の世界まで舞い戻って来た。


 父親の汚名を晴らすために、己に定めた不退転ふたいてんの誓い。

 それこそが――ジルミードの生きる原動力となっているのだった。


(……落日の誓いか)


 リゼータは静寂せいじゃくの闇の中、ひたすらにジルミードを想う。

 ジルミード・ラディエール。沈着冷静な努力家であり、献身的に仲間を守る才媛さいえん。しかしその心は時に硝子細工がらすざいくのように繊細せんさいで、触れれば壊れてしまいそうにあやうかった。


 ジルミードの進む先には、これからも幾多の困難が待ち受けているだろう。

 だがそれでも、彼女が悲願を果たすまでかたわらで支えていこう。

 もはや家族と言っても過言かごんでは無い――大切な仲間なのだから。


「……ごめんなさい。もう泣かないって決めていたのに」


 やがてたかぶりが収まったのか、申し訳なさそうにつぶやくジルミード。

 真っ赤に充血した眼に、れぼったい目蓋まぶた。そんな泣き顔のジルミードを、真剣な面持ちでリゼータは見詰めると――き上がる己の決意を告げた。


「ジル……お前なら絶対にやれる。お前は本当に凄い奴なんだ。俺たちには出来ない事が出来るし、知らない事を沢山たくさん知っている。努力家で、とんでもなく根性がある。

 そしてお前には空猫ノ絆スカイキャッツの仲間たちがいて、そして何よりも…………俺がいる。

 お前が戦い続ける限り、俺もお前のとなりで戦ってやる。お前が倒れそうになった時は、今日みたいに支えてやる。お前が泣きたい時は、泣き止むまでそばに居てやる。

 だからもう、ひとりで悲しむのは無しだ。苦しい時は俺を呼べ。遠慮無く俺を頼れ。そしていつか必ず……一緒に親父さんの願いを果たそう」


 炎のごとき決意を前に、ジルミードはその瞳を大きく見開く。

 それから太陽に見惚みほれた氷華ひょうかのように、けるような大輪の笑みを浮かべた。


「…………はい。ずっと私のそばに居て下さいね」


 ジルミードは瞳を閉じると、全てをゆだねるようにリゼータへと寄りかかった。

 その羽根の様な身体を受け止め、寄せられた頭をいつくしむようにでるリゼータ。

 それから二人は、互いの体温を肩越しに感じながら、無言で大空洞の天蓋てんがいあおいだ。


 漆黒の天蓋には、いくつもの光彩がきらめいている。

 金色きん銀色ぎん緋色あか山吹色きいろ孔雀羽色みどり露草色あお竜胆色むらさき。様々な色星がまたたく。


 複雑に光彩がけ合っているさまは、魅入みいられるように美しい――その正体は霊素結晶やガス等が発光したものなのだが――その真偽しんぎなどまるで関係無く、星々は二人の行く末を祝福するように輝いていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

〈作者コメント〉

どうも。クレボシと申します。

本当は倍以上のテキストがあったのですが、どうにかコンパクトにまとめました。今回は難産も難産でした。そしてリゼータは実に罪な男ですね。

応援・感想・評価などを貰えるとありがたいです。

誤字脱字の報告もしていただけると助かります。

レビューから星を付けてくれると歓喜のあまり昇天します。

※タイトル(ABYSS×BLAZER)はアビスブレイザーと読みます。ブレザーじゃないですよ。



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