ep12/いつもの朝


 くるる……くるる……くるるるる。

 鬱蒼うっそうとした雑木林ぞうきばやしの中に、朝の訪れを望む野鳥のさえずりが響く。

 それを合図にするように――薄闇うすやみ瞑想めいそうしていたリゼータが眼を開いた。


 小高い丘の上にあるこの場からは、ほのかな陽光に照らされた帝都が一望できる。

 そしてリゼータの眼下には、一月前に起きた獣災スタンピードの生々しい傷跡が残っていた。


 獣災は空猫ノ絆スカイキャッツ歪蝕竜ツイストドラゴンを倒し、その被害を最小限に止めることが出来た。

 それでも油断から全滅しかけ、リゼータにいたってはほぼ死んだようなもの。治癒ちゆ霊術と反魂霊術により、どうにか復活する事が出来たのだが。

 ともかくリゼータとしては、決して納得のいく結果では無かった。


(俺はもっと強くならなきゃいけない。確実にみんなを護れるくらいに。そして俺が傷付くことで、誰かを悲しませる事が無いように)


 そんな想いをかかえて振り返れば、広いだけが取りのボロ屋敷やしきが見えた。

 この老朽化した屋敷――仲間内ではアジトと呼ばれている――は、空猫ノ絆が探獄者ダイバーとして未熟な時代に、貧乏ながらも金を掻き集めて購入したものだ。

 成功した今ならば、もっと立派な拠点に移り住む事も出来たが、愛着があるのか転居を望む者は誰一人いなかった。


 まだ寝ているだろう仲間たちの寝顔を想像し、リゼータの口元が優しげに緩んだが、すぐにその表情は獲物を定めた狩人のように引きめられた。


(さて……今日も稽古けいこを始めよう)


 リゼータが上着を脱ぎ捨てると、鍛え抜かれた傷だらけの肉体が姿を現した。

 一見すると細身に見えるが、その身体は鋼のような筋肉でおおわれている。力と速さと柔軟性を追求して、長年試行錯誤してり上げた黄金率の肉体。

 それはまるで――刀匠が心血を注いで打った業物わざもののようだった。


 リゼータは、に立て掛けてあった双剣を手に取る。

 そして静かに呼吸を整えると、習慣となっている型稽古を始めた。


「せいっ! はあっ! ふうっ!」


 ひょうと鋭い風切り音がひびき、ズシンと強烈に地が踏み揺らされる。

 驚いた虫や小動物たちが逃げ出していく。風雷のような素振りは延々と繰り返され、リゼータの藍色あいいろの髪が乱れ舞い、朝日に輝く汗が飛び散った。


 その鋭くも力強い動きは、古に名をせた極斬流霊剣術きょくざんりゅうれいけんじゅつのものだ。

 現在の極斬流の継承者はゲルト・ドライガーだが、リゼータとて兄弟子でもあるゲルトには及ばないものの、流派を名乗るに恥じない程には剣技をおさめている。


 二百。五百。七百。一挙一動に神経を張り巡らせて一心不乱に振り続ける。

 極斬流に入門して依頼、一日たりとも剣を手放した事はない。リゼータにとって『剣』とは、戦う手段以上の価値があった。


 今は亡き師、ガラン・ドライガーから、剣を通して様々な教えを受けた。それは単なる戦術にとどまらず、学問や礼節や思想など幅広いものだ。

 リゼータが罪紋者でもあるにも関わらず、ガランは――まるで本当の父親のように――親身になって接してくれた。ついには、ドライガーの姓を名乗ることも許してくれた。

 人間扱いされてこなかったリゼータにとって、それがどれほど嬉しい事だったか。


 その恩にむくいるかのように、リゼータは昔も今も懸命けんめいに修行にはげみ続けている。

 リゼータにとっての『剣』とは。自分が生きる手段であり、仲間を守る武器であり、何よりも亡き師や好敵手たちとの――心の絆なのだ。


「……ふうっ」


 最後の一振りを終えて、大きく息をくリゼータ。

 もう千は振っただろうか、気付けば息は上がり、全身は汗まみれだ。懐中時計を見やると一時間以上が経過しており、リゼータは稽古の仕上げを行うことにした。


 リゼータは雑草をき分けて、雑木林の奥に足を運ぶと、己の背丈ほどの漆黒のくい――世界最硬の金属とされる霊黒鋼アダマント――その前に立ち、身を低くして双剣を構えた。


(ゲルトがあの時に放った森羅万象斬しんらばんしょうざん――実に見事な太刀筋だった)


 歪蝕竜に放った極斬流霊剣術の奥義。全てを断ち斬る無双の剣。

 それは一子相伝の秘技である為に、リゼータはもちろん師から教えを受けてはいない。

 しかし独学での探求は禁じられたわけではないので、リゼータはひまさえあれば試行錯誤をしているのだが、まるで奥義にいたる道筋が見えなかった。


「はああああああッッッ――――!!」


 強く、速く、鋭く、重く。全身全霊を込めて黒杭に斬りかかるリゼータ。

 しかし『ガチイィィィン!!』と無情な響きを上げて、双剣が弾き飛ばされた。

 仏頂面ぶっちょうづらで黒杭に顔を寄せるが、目立った傷は認める事が出来なかった。


(今日もダメだったか。何だ……いったい俺には何が足りないんだ? 力も速さもタイミングも悪くはないはず。技術的な問題なのか? それにしても、まるで斬れる気配が無いのはどういうことだ……?)


 世界最硬の金属である霊黒鋼を両断することが、森羅万象斬を修めた証であり――かつてリゼータは、その離業はなれわざをゲルトが成功させたのを目撃していた。

 己もその領域に立つべく、リゼータも日々努力しているのだが、霊黒鋼アダマントの杭はまるでリゼータを嘲るように堂々と立っている。


 ひょっとして才能が無いのかもしれない。どんなに頑張っても無理なのかもしれない。師匠やゲルトのような、並外れた剣才があって成せる技なのかもしれない。

 暗澹あんたんとした不安がリゼータを襲いかかる。しかしそんな弱気を振り払って、リゼータは真っ直ぐに地平から昇る朝日を見詰めるのだった。


(……そうだ。可能か不可能かなんて関係無い。俺は死ぬまで剣の道をくのみ)




 稽古を終え、木造のボロ屋敷に戻ったリゼータは、リビングのクローゼットを開けた。

 クローゼットの中には精霊箱庭エレメンタリウムがあり、リゼータが呼び鈴を鳴らすと、箱庭に建つミニチュアの館から、メイド服の家事精霊たちが一斉に飛び出して来た。

 手の平サイズの精霊たちは競い合うように整列すると、メイド長の号令と供に可愛らしくお辞儀をしてみせた。


「おはようお前たち。今日もよろしく頼むぞ」


 リゼータの挨拶に応えて、家事精霊たちは『みゅ~~!』と元気一杯に声を上げた。

 その光景に心をなごませながら、リゼータは霊素結晶れいそけっしょうの欠片をメイド長に渡すと、彼女はとても有難ありがたそうに受け取った。

 霊素結晶は仕事の報酬となるもので、それを目的に精霊たちは従っているのだ。やがてメイド長が指示を出すと、家事精霊たちが一斉に動き出した。


 まずはリゼータは、風呂精霊がかした湯に入る。それから美容精霊に身だしなみを整えてもらい、洗濯精霊が準備してくれた服に着替える。家事精霊たちの仕事ぶりは洗練されており、実にプロフェッショナルだった。


 娯楽精霊が奏でる優雅ゆうがな歌に耳を傾けつつ、朝食の準備に取りかかるリゼータ。

 料理はリゼータの趣味でもあるので、こればかりは家事精霊にも任せるつもりはない。改良を繰り返した台所兼食堂ダイニングキッチンは、もはやリゼータにとっての聖域なのだ。


「さてと……やるか」


 愛用のエプロンと、バンダナを身につけて――料理開始。

 まず味噌汁みそしるを作る為に、煮干しの頭とワタを取り除き、水を入れた小鍋にひたす。それから霊素釜を機動させ、手早く洗った白米をいていると――大きな欠伸あくびをしながら、寝惚眼ねぼけまなこのラピアが台所兼食堂にやって来た。


「リゼ兄ぃ……おはよ……」

「おはようラピア」


 ラピアの栗色の髪はボサボサ。乱れたパジャマからはへそがのぞいている。

 慌てて身なりを整える家事精霊のされるがままになりながら、怪しい足取りでテーブルまでやってくると、ラピアはどさりと倒れ込むように座った。


「カフェオレはいるか?」

「……うにゅ……おねがい……」

「角砂糖は三個でいいな?」

「……うん。うんとあまくしてね」


 リゼータが亜空指輪アナザリング――亜空間に物を保管する霊具――からポットと取り出し、カフェオレを注いだ後に角砂糖を入れる。

 そんなカフェオレを、睡魔すいまと闘いながら、ちびちびと飲むラピア。普段の虚勢きょせいを張った様子とは違い、緩み切った姿は年相応の少女でしかない。

 そんなラピアを微笑ましく見守りながら、リゼータが葉野菜を小気味よく刻んでいると、今度はジルミードが姿を表した。


「おはようジル。今日はいい天気だぞ。後で散歩でもしてきたらどうだ?」

「おはようございます、リゼータ。ええ、気が向いたら」


 しっかり者のジルミードらしく、きぬのような銀髪は丁寧にかされ、真っ白いブラウスにも、焦茶色こげちゃいろのロングスカートにも、まるで乱れが無い。

 しかし、目元にはうっすらとくまが浮かび、疲労は隠せていなかった。


随分ずいぶんと眠そうだな。昨夜も遅くまで論文を書いてたのか?」

「……ええ。でも、そろそろ終わりが見えて来たので」

 

 霊式考古学の博士号はかせごうを持つ彼女は、月末までに論文を作成する必要があった。

 しかし先日の獣災の後始末のせいで、制作が大幅に遅れてしまい、連日の徹夜作業を強いられていたのだった。


 リゼータがれた紅茶に口を付け、安堵したような吐息といきらすジルミード。

 そんな彼女に、リゼータはまるで父親のような口振りで語りかける。


「あまり根を詰めるなよ。手伝える事があったら言うんだぞ」

「大丈夫です。リゼータは心配しすぎなんですよ」

「お前は放っておくと無理ばかりするからな。俺は心配なんだよ」

「……ふふ。その台詞せりふはリゼータにだけは言われたくありませんね」


 そう言って席を立つと、ジルミードは機嫌良さげに食器を並べていく。

 ついでに布巾ふきんでテーブルをき、ラピアの口元もナプキンでぬぐってあげている。

 流石にジルは気が利くなと、リゼータは感心するのだった。


 それからリゼータは、本腰を入れて料理に取りかかる。

 キュウリの浅漬けを切って小皿に盛り。豆腐とワカメを刻んでボウルに入れておく。煮干しの浸る小鍋を煮出しながらアクを取る。それらと平行して、だし巻き卵をほんのり焦げ目がつく加減で焼いていく。


 ダイニングキッチンに香ばしい匂いが漂い、お腹を空かせたラピアが目を覚まして落ち着きを失い始めた頃――薄桃色うすももいろのネグリジェ姿で、ふらつきながら歩くアローゼ現れた。その顔は二日酔いのせいか、真っ青だった。


「うっぷ……おはよう、リゼ君……お水ちょうだ~~い」

「おはようアローゼ。また飲んだのか……そのうち身体を壊すぞ?」


 けて見える褐色かっしょくの裸体から眼をらし、いつものように苦言をていするリゼータ。

 アローゼも探獄者ダイバーの片手間に高級酒場で歌手として活躍しているのだが、こうやって酔い潰れて帰ってくる事は日常茶飯事になっていた。

 アローゼは手渡された水を一気飲みすると、エメラルドグリーンの美髪を気怠けだるそうにき上げながら答える。


「うううっ……頭痛い……。でもね、聞いてよリゼ君。客の中に社交界で顔の利く奴がいてね、おかげで良い情報が手に入ったの……ふふふふふっ……!」


 一見すると無邪気に笑っているアローゼだが、その瞳には暗い情念がひそんでおり――事情を知るリゼータは「あまり無茶をするなよ?」と、優しく言い聞かせるにとどめた。

 それにアローゼは「はぁい……わかりましたぁ~」と答えると、しかばねのように机に突っ伏す。その無作法を見咎みとがめたジルミードが注意するが、もはや何も聞こえていないようだった。


 だし巻き卵が焼けると同時に味噌汁も完成し、ラピアとジルミードが料理を並べるのを手伝っていると、玄関から立て付けの悪いドアがきしむ音が聞こえた。

 すると小走りの足音が近づいてきて、タキシード姿のゲルトが姿を現した。

 

「おはようみんな! よかった……朝食には間に合ったようだね」

「お帰りゲルト。朝飯の前に何か飲むか?」

「いいね。熱い緑茶をれて貰えるかい?」

「了解だ。それで、大富豪のパーティはどうだった?」


 昨晩、世界一の大富豪と称えられる大商人――ボルザール・ベヒードラムの帝都の屋敷で晩餐会ばんさんかいが開催された。そこにドルガーナ防衛の立役者となった、空猫ノ絆スカイキャッツのリーダーであるゲルトも招かれたのだ。

 ずずりと緑茶をすすりつつ、ゲルトは遠い目でパーティの様子を語った。


「いやあ……とんでもないパーティだったよ。とんでもなくデカい屋敷に、目がくらむくらい豪華絢爛ごうかけんらんかざり立てられたホール。見たことも無い料理に、絵画や彫刻に楽団。名の知られた豪商に伯爵級はくしゃくきゅうの貴族がゴロゴロ。母神教会のお偉方もいたし、神還騎士団セイバーズも招かれていたし、信じられないぐらい綺麗な御令嬢方も沢山いた。すごく緊張して疲れたけど……夢のような時間だったよ……」


 未だ夢見心地ゆめみごこちのゲルトに、リゼータは苦笑しつつ、空になった湯飲みに茶を継ぎ足してやりながらねぎらいの言葉をかける。


「お疲れさん。ゲルトが俺たちを代表して参加してくれて助かる。それにそうやって顔を売っておけば、空猫ノ絆の地位も盤石ばんじゃくになっていくわけだしな」

「ああ。今回もよおしてくれたボルザール氏も、僕らへの資金援助を申し出てくれてね。神還騎士団にもしてくれるって。ふふふ……夢はそこまで来ているよリゼータ」


 野望に燃えるゲルトだが、その襟元えりもとに着いた口紅くちべににリゼータが気付く。

 食卓に着く女性陣を素早く見やるが、まだ気が付いていない様子。密かに耳打ちして教えてやると、ゲルトは飛び跳ねるように首元を隠した。


「……ははは。何たって帝都を救った英雄だからね。モテモテで困っちゃうのさ」


 ゲルトは小声でささやきながら――鏡のある場所に向かうのだろう――そそくさと退席した。

 それを見送ったリゼータは、やれやれと肩をすくめると、やっとエプロンとバンダナを外すのだった。



 ゲルトが戻ると、五人は『いただきます』を合図に、朝食へとはしばした。

 テーブルの上には所狭ところせましと朝食が並んでいるが、その見た目は簡素かんそで普通のものだ。しかしその味付けや焼き加減は、それぞれの好みに細やかに調整されている。


 今朝は米や海産物を主体としたオウカ風の朝食だったが、バゲットや甘塗類かんとるいを中心としたブロスタイン風の場合もあり、げパンや豆乳スープといったプアダ風など、リゼータの持つレパートリーは非常に豊富だ。

 盛り付けや食器の色合いにも気が配られており、リゼータが作る料理はプロ顔負けで、いつも仲間たちを飽きさせる事が無かった。


 とても美味おいしそうに、料理に手を付けている仲間たち。そんな彼等を見詰みつめるリゼータは、とても幸せそうで『こんな毎日がずっと続きますように』と、天に願うのだった。



 一足先に食事を終えたリゼータは、家事精霊がれたコーヒーをあおっていた。

 それから邪魔にならないように、少し椅子を引いて新聞を広げる。リゼータが通読している帝都新報ていとしんぽうには、今日も様々な話題で一杯だった。


『ベヒードラム財団会長、ボルザーク氏の経営哲学とは』

『霊術研究の第一人者であるキガン博士、新たな霊素機関を開発中』

『正体不明の盗賊団、またしても非道を行う。死傷者多数』

聖国八英騎グロリアスのルルエ氏、貴金属ブランド・パルメノの専属モデルに』

『バラーガル大陸西部一帯を大嵐が襲う。沿岸部の街々に被害』


 良いこともあれば悪いこともある。楽しいこともあれば悲しいことも。

 様々な記事を流し見していたリゼータの瞳が、とある見出しでピタリと止まった。


神還騎士団セイバーズ入りが確定的な空猫ノ絆スカイキャッツ。今日までの軌跡きせき


 それは、空猫ノ絆について組まれた特集だった。

 特集には――先月の獣災の事や、雷乱庭園サンダーガーデンの踏破といった業績の数々、そして空猫ノ絆の過去についても触れられていた。


(ふむ、どれどれ……?)


 空猫ノ絆は全員が廃棄域スラム出身なので、探獄者ダイバーとして成功するまでは理不尽にさげすまれる事も多く、以前にも何度か新聞にる事はあったが、好意的とは言い難いものが多かった。

 しかし今回は、最初から美談を語るのが目的のようで、少し行き過ぎではと思うほど褒め称えられており、リゼータは読んでいて苦笑をおさえる事が出来なかった。


(よし……俺の事については、ほとんど触れられてないな)


 ただリゼータに関しては、ほとんど言及されてはいなかった。

 本来ならば憤慨すべき事なのだろうが、世間から厄介者扱いされている罪紋者なので、取り扱いには非常に神経を使うのであろう事は想像できた。

 罵詈雑言ばりぞうごんが書かれていないだけで、リゼータとしてはおんの字なのだ。


(ゲルトも言っていたが……もうすぐだ。もうすぐ俺たちの夢が叶う)


 『いつか必ず神還騎士団に入ってみせる』

 幼い頃の空猫ノ絆が、廃棄域を出る前に誓い合った夢。

 その積年の願いが、ついに叶おうとしている――そのはずなのだが。


(しかし……この胸騒ぎは何だ? まるで嵐が来る前の静けさのような……)


 正体不明の不安にリゼータが顔を曇らせていると「何か気になる事でもあったのかい?」と、目敏めざとく気付いたゲルトが心配そうに問い掛けてくる。

 しかしリゼータとしては――そもそも何が原因かも分かっていないのに――不要に不安にさせたくもないので、努めて明るい声を上げた。


「……いや、何でもないさ。それよりも、だし巻き卵がまだ余っているぞ。みんなもうおかわりはいらないのか?」


「あっ、リゼ兄ぃ頂戴ちょうだい!」「リゼ君、こっちも!」「わ、私も……少し」


 米粒こめつぶほほにつけたラピアを皮切りに、次々と『おかわり』のコールが食堂にひびき渡る。

 リゼータは微笑みを浮かべながら、仲間たちに料理を配っていくのだった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


〈作者コメント〉

どうも。クレボシと申します。

料理の描写は難しいですね。

応援・感想・評価などをつけて頂けると嬉しいです。

誤字脱字の報告もしていただけると助かります。

※タイトル(ABYSS×BLAZER)はアビスブレイザーと読みます。ブレザーじゃないですよ。

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