猫
駄々をこねたのだったか、
悪鬼まがいの奇術師は、
一心で、鳴いたのだったな
卵は微温くて、生焼けのままだった
当たり前の日々はすぐに腐ってしまうけれど
口に入れても痛くないならその程度のささくれで
お湯を注いで溶かした雪だるまや
レンジで3分のゆたんぽでもいい
できれば伸び切った手袋から新芽が栄えること
ふたつのラムネ玉が重なっては綺麗でした
それにしても 眼にしても、つぶらで、ゴマ粒以下で
簡単にひねりとられる、常識的に私達こそが巻かれ
いばらの薔薇だと抱かれれば、牙にあたるのでしょう
組み立てたのは、鋼のねぐらで
潜戸すら難解なパズルだとしても
ちいさきものには従順であれ
たどりついたもの
この胸に和やかさを、抱かせるのだから
思いとは裏腹にぬるいんだよ、
やっぱり、糞が
私と置いてよ、猫。
何時だったか何処だったか
定かではない歩みを見せる
酒に酔った末路だ、しなやかな今そんな感じで
可愛そうだと、手籠てくださいますか
ならばそんな夢を見せましょう
シュークリームが在ったんだよ。
ちぎれ雲には手と足があって、
サイレンを鳴らして通り過ぎた傷跡
きれいになったけれど、
ふわふわしたままの胸は痛いままだった、
家族ごっこが剥げてきて、死神を連れてくる
黒い塊は、泣き続けるから。多分あれだ
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