魔物大暴走
アーグ達が会話を続けていた中ギルドを出たリベルは、先程リベルが言った通り学園に向かっていた
その途中通った街道には、いつものような売店や楽しげな賑わいはなく、人が全然いなかった
皆家に隠れるなり逃げるなり、各々で判断して行動していたのだろう
しかし人通りはなくとも、決して静かだという訳ではなかった。周りでは耳をすまさずとも、国民の慌てふためく声や騒ぎ立てる声が聞こえてくる
魔物が攻めて来たと聞き、門の近くの者達は一目散に離れようと行動を起こしていたのだ
リベルはそんな国民達の慌てる様子や騒ぐ声を横目にしながら歩いてた
リベルには逃げきれないような者達が必死に逃げようとしている事が全く理解出来なかったが、そういう者達なのだろうと思い深く考えるのをやめていた
そしてその騒ぎは学園に近付いても消えることはなく、むしろアルフレッドが言っていた通り学園内でも騒ぎが起きていた
避難している国民と共に門から出来るだけ離れようとする者や、ここまでは来ないのではと言う者、もし来たら自分が倒すと息巻いている者など、生徒の反応は様々だったが、皆魔物が攻めて来る話で持ちきりだった
しかしリベルはそんな様子を特に気にすること無く、自分の寮まで歩いて行った
そしてリベルが寮の扉を開けて入って行くと、
広間で何やら騒がしい様子のアリス達が目に入ってきた
リベルがその様子を黙って立ったまま眺めていると、リベルに気付いたアリスに声をかけられる——
「あ、リベル!」
「リベル君!!丁度良かった、君も一緒に戦う準備をしよう!」
『……何してんの?』
「リベルも止めてよ!このバカ達戦うって言ってんのよ!?それに、危ないって言ってるのにソフィアが門の方に行こうとするのよ。私達はセシル様達に任せて、邪魔にならないように避難しないといけないのに!」
リベルが眺めている広間には、戦闘準備を整えて戦う気満々のランダとディーンを宥めているマグナ、そして必死にソフィアを抑えているアリスとリエンがいた。メイナードは話を聞くなり一目散に逃げ出したので、寮の中にはメイナードを抜いたSクラス全員が揃っていた状況だった
そんな状況を見ながら、やはり意味が分からないリベルは、取り敢えず疑問に思った事を口にする
『君はなんで門の方に行こうとしてるの?』
「……わ、私のお母さんが門の近くに住んでる。お母さんは……私のせいで寝込んで動けないの。
だから……だから早く助けに行かないと!」
そう言ったソフィアはいつもとは全く違う焦った様子で、目に涙を浮かべていた
——ソフィアの母は身体が弱く、病弱であった。その上、数年前にソフィアが魔物に襲われた時庇ったことで片足を失い、また更に身体が弱くなってしまっていた。幸いソフィアがそのショックと衝撃で魔力の才能に目覚めた為二人とも助かったが、母はもう歩けなくなっていた
今までも学園が終わるといつも世話に行っていたソフィアは母が大好きで、当然見捨てられる訳がなかったのだ
しかし、それはアリス達も同じだった
アリス達はそんな母を、背丈も身体も決して大きくないソフィアが運んで逃げられないということを分かっていた。普段口数は少ないが、アリスやリエンはソフィアを友人だと思っていたので、ソフィアをみすみす死なせるようなことは出来なかったのだ
「でもソフィア!!ソフィアがお母さんを背負って逃げれる訳ないでしょ!?魔物だっていつ来るか分からないし……――それに魔物なんて、セシル様達がきっと倒してくれるから大丈夫よ」
「で、でも……」
「そうだ!リベルはセシル様とアルフレッド様と一緒にいたんじゃないの?セシル様達は大丈夫だって言ってたでしょ?」
アリスはソフィアを安心させる為にリベルに声をかけるが、リベルにそんな意図が伝わるはずもなく、セシル達が言っていたことをハッキリと伝えてしまう
『いや??セシルさん達は無理だって言ってたよ?魔物が一万もいると、二人じゃ無理なんだってさ』
「い、一万!?」
「え!?一万も来るの!?」
『うん。でも、なんかこの国が好きだから無理でも守るんだってさ。俺にはそんなの全然分からないけどね』
一万と言うリベルの言葉に、アリスとリエンが驚愕した
マグナや、戦う気満々だったディーンとランダ、そしてソフィアも、驚きで目を見開いてしまっていた
「……二人共離して……このままじゃお母さんが……お母さんが!」
(お母さん——そんなに大事な人なのかな?……やっぱり俺には分かんない事なのかな?……あっ、もしかしてカレンさんみたいな感じ?)
泣き出してしまったソフィアを見て、リベルはそう思う
ソフィアの母への思いは、リベルには全く分からない感情だったのだ
リベルから一万の魔物と聞き状況の悪さを理解した一同は、逆に思考が少し落ち着いてきていた
「……それなら俺達がソフィアと行って、ソフィアのお母さんを連れてくればいいんじゃねーか?」
「いや……それより一万の魔物が来るんじゃ、
この国のどこに避難するのかも分からないわよ。
学園長達二人だけじゃ、国中に広がる魔物を抑えきれないでしょ……」
「確かに……そうだな」
冷静になったランダの提案に、崩れ落ちたソフィアを既に離していたリエンが答えた
国中逃げ惑う人達がいる中、動けないソフィアの母を抱えながら逃げ切れるものかと考え、皆自信をなくす
それに、そもそも逃げても意味がない可能性の方が高かったのだ
それを理解していた皆が状況の悪さにどうすればいいのか悩んでいると、ディーンが何を迷っているんだと口を出した
「それなら尚更俺達も戦うべきだろう!強い者は弱い者を守るのが役目だと、昔父が言っていた。
ここで戦わなければ、俺は何の為に強くなったのか分からなくなってしまう!!」
「フフッ、確かにそうだね。それに、僕はこの国の王子として、この国の民を守る使命があるからね。僕は国民を守る為に、学園長達と共に戦うとするよ」
「……私達も少しでも力になれれば、セシル様達の負担が減るわよね。それにセシル様達が死んじゃうのも……私は嫌」
ディーンの珍しくまともな意見に、皆が賛同して纏まり出した
まずランダ達がソフィアの母親を運んで避難させようなど、各々が意見を出し、前向きに話し始めていた
ソフィアも母を守る為に戦う気満々な様子で、いつも以上に喋っていた
しかし、リベルには目の前で行われている会話が全然理解出来なかった——
(出来ないくせに何言ってんだろ……君達一人一人じゃ、魔物百も倒せなそうだけど?……ハァー、もう意味分かんないし、考えるのやーめた)
リベルは、出来もしない事を言っているランダ達が全く理解出来なかったのだ
少し考えたがやはり分からなかったリベルは、途中で面倒になり、思考を切り捨てた
そんなリベルは、目の前で話が纏まりそうなランダ達に何も考えず、思った事を口にする——
『なんか盛り上がってるけどさ、それは俺が倒すから良いってセシルさん達と話したんだよね。だから、もうそれは解決してるよ?』
「え、どういう……あっ、そっか。リベルはアルフレッド様より強いから、一緒に戦うってことね」
ゴタゴタ続きで忘れていたアリスが、授業中言われた事を思い出す
皆も同じくリベルの強さを思い出し、リベルがいるなら心強いと言い出すディーンとランダだったが、リベルは何を勘違いしているんだと言う
『違くて……俺が一人で戦うって言ってるんだよ。まぁセシルさん達も一応来るみたいだけど……君達が来ても何も出来ないよ?』
「え??……どういうこと?」
「「??」」
皆リベルが強いのは既に理解していたが、それでも言っている意味は全く理解出来なかった
セシル達二人でも対応出来ない一万という魔物の大群を自分一人でやると言っているのだから、アリス達が理解出来ないのも仕方がないことだろう
何せアリス達のリベルへの認識は改まったものの、アルフレッドより強い——しか分からなかったのだから
一方リベルは、ハッキリ言っているのに伝わらないということが分からず、溜め息を吐いた
『ハァー…。アーグさん達もだけどさ、何で分かんないのかな?俺が一人で、一万の魔物を倒すって言ってるだけじゃん。ハッキリ言ってるから内容も伝わると思うんだけどなー…………。あ、そうだ。ついでに君のお母さんも治してあげようか?』
「えっ、そんなこと…………出来るの?」
『だって体調悪くて足がないだけでしょ??そんなの簡単に治せるよ。それに俺今気分良いしさ、前の君の魔法が面白かったっていうので、君のお母さんを治してあげるよ』
カレンと話したことで何故か機嫌が良くなっていたリベルは、ソフィアの母を治そうかと提案をする
そんなリベルを皆が、何を言っているんだという先程と変わらない表情で見つめていた
しかしそんな中唯一――唯一ソフィアだけが、
目から涙を溢れさせる
「お願いリベル!!もし治せるなら……うっ、お、お母さんを……治して!」
ソフィアは泣きながら声を途切らせ、リベルに縋り付くように頼み出した
——元々ソフィアは、
いつも魔法に関する本を読み、授業が終わってもひたすら実力をつける為必死に練習していた。将来セシルのように魔法で強くなり、
しかし、もし今、目の前に希望があるのならと、ソフィアは縋り付いていた
ソフィアはリベルが本当に治せるのかなど分からなかったが、僅かな希望にでも縋り付きたい程母親が大好きだった
それに、ソフィアは自分を庇って容態が酷くなった母に責任も感じていたのだ
その為いち早く治してあげたいと思っていたソフィアが、目の前にあるかもしれない希望に飛びつかないはずが無かった
そんなソフィアに、リベルは任せろと胸を張って答える
『アーッハッハッハ!!任せたまえ。この最高の名前――リベルの名に誓って、君のお母さんを治してあげようじゃないか!』
「うぅ……本当に――本当に治してくれるの?」
『もちろん!なんなら、今から治しに行ってあげてもいいけど?』
「……お、お願いリベル。お母さんに何かある前に……グスン、うぅっ、お母さんを治して欲しい」
『いいよー。ならまず、お母さんの所に案内してくれないかな?』
涙を流し続けていたソフィアだったが、リベルの言葉で立ち上がり、急いで家まで案内する為駆け出した
しかし走るのが嫌だったリベルは、入口から出ようと走り出したソフィアを片手で抱え、ゆっくり飛び出した
残されそうになった皆は訳が分からなかったが、ここに置いていかれるのも嫌だったので、全員リベルを追いかける様に走って付いて行く
こうして皆が寮を出たのは、魔物が国に到着するまで、後一時間程の時だった――
——————
「お母さん!大丈夫だった?」
「ソフィア……ゴホッ、ゴホッ。そんなに慌てなくても大丈夫よ」
リベルにしばらく抱えられていたソフィアは、
家に着くなり急いでドアを開け、母親の元まで走って行った
ソフィアの母は娘が帰ってきた事でベッドから起き上がろうとするが動きが悪く、結局ソフィアに支えられてベッドに座る形になった
リベルは先走ったソフィアの後をつけその場に行き、更にその後ろからぞろぞろとディーン達がやって来た
リベル以外皆走って来た為、ハァハァと息を切らしている
「ごめんなさいね、こんな格好で。みんないらっしゃい」
ソフィアから母親の話を聞いていたアリスとリエンは何度か家に来たことがあったので、母親とも面識があった
ソフィアの母は部屋に来た皆に挨拶をし、初めて見る面々を眺めてソフィアに他にも沢山友達がいるようで嬉しいと言っていたが、その様子はとても弱々しいものだった
——元々病弱な上に足を失くして動けなくなったソフィアの母親は、ソフィアが
「それでソフィア。外が騒がしくて声が聞こえて来たんだけど……魔物が攻めて来るの?」
「そうだけど……安心してお母さん。お母さんを――」
「なら何でこんなところにいるのよ。ゴホッ、ゴホッ、私のことはいいから早く逃げなさい。みんな、ソフィアを連れて一緒に逃げてくれないかしら。私はこの身体じゃ無理だから、せめてソフィアだけでも——」
ソフィアの母親は国の状況を理解すると、少し声を上げてソフィアに逃げるよう言った
そしてアリス達を見渡してソフィアを連れて行くよう必死に頼んでいたが――
『逃げる必要はないよ、俺が魔物を倒してあげるからね。それにお母さんの事も治すから安心してよ』
リベルは既に治すと決めていたのでソフィアの母の言葉を遮った
どんどん話が逸れて行く前に、早く治して終わらせてしまおうと思ったのだ。何せ、魔物が来るまでのそこまで時間の余裕がない事は、リベル自身感知で分かっていた
そして自分に向けて言われた言葉により、ソフィアの母は先程のアリス達同様、一体何を言っているんだと言う顔になる
「お母さん。リベルはあのアルフレッドさんより強いんだって。しかもそんなリベルが……リベルがね?お母さんの身体を治せるって言うの。だからもう安心して……リベルを信じて任せてみない?ね??」
「本当にそんなことが…………」
『出来るよ。お母さんが良いならもう治すけど……どうする??』
ソフィアの母はリベルの説明を半信半疑程度に聞いていたが、ソフィア言われ、僅かでも可能性があるのならと懇願する様にリベルに頼んだ
そしてソフィアも母の手を握りながら、リベルに向けて治療をしてくれるようお願いをする
リベルは了承された事を確認すると、母親に向けて手を翳した
すると――
『――《
「えっ、う、うそ……足が……それに身体も……あぁ——」
ソフィアの母親の身体が一瞬輝きを放ち、まるで足など元から失ってはいなかったかの様に足が再生していた
ソフィアの母は失っていたハズの、傷跡などが全く無い足を触り、ソフィアと共に涙を流して喜んでいる
一方、その様子をただ眺めていたアリス達は、
揃って口を開いたまま驚愕していた
——回復魔法は珍しく、普通聖職者などしか使えないはずなのだ
その為ポーションというアイテムが存在しており、怪我をしたらポーションを買うか、教会や治療院にいる聖職者にお金を払って依頼するしかないのがこの世界の常識だった
また回復魔法を使える者自体が貴重な存在で、
その治療にかかるお金は決して安価ではなかったのだ。しかも部位欠損などを治せる程の回復魔法者 など、聖職者として最高の存在――【聖女】しか使えない魔法だった。それを、目の前でリベルが使って見せたことによって、いつも元気なディーンまでもが驚く状況に陥っていたのだ
『足だけじゃなくて、体調とかも全部治したからね。これからはもっと好きに生活出来るんじゃないかな?』
「あぁ――ありがとうございます。本当に……ありがとうございました。この恩は絶対に忘れません」
「グスン……リベル、本当にありがとう。——
お母さん……良かったね」
「えぇ。これで……もうソフィアに迷惑かけなくて済むわ。今まで、本当にごめんね」
感謝が溢れて止まらないソフィアの母は、年下であるリベルを相手に深々と頭を下げて感謝をしていた
母は、ソフィアが
その為ソフィアの母は、毎日世話をしに来てくれたり必死に魔法を練習していたソフィアに対する申し訳なさで心がいっぱいだったのだ
本当はソフィアの好きなように生きて欲しいと思っていたが、こんな状態の自分が足枷になっているのだと思い、涙を流した事も幾度とあった
しかしソフィアは迷惑をかけたと言っている母を否定し、これからも一緒に生きて行こうと泣きながら話している
それを眺めるアリス達の心情はそれどころではなかったが、普段無口なソフィアの心から嬉しそうな様子に、皆心を打たれていた
「ソフィア、お母さんが治って良かったね」
「うん……」
皆が驚きと喜びに満ちていると、リベルの連絡用魔法具が反応する
リベルは魔法具を手に持ち、確か魔力を流すんだっけ?——などと言いながら魔力を流し、起動させた
「やぁリベル君、起きているみたいで安心したよ。そろそろ国や街への戦闘による被害を考えると魔物を倒して欲しいんだが……大丈夫かい?」
(うーーん……まだ少し遠いけどなー。……まぁいっか、どうせ死体回収するの俺じゃないし)
『オッケー、今から行くよ。――ってことだからもう俺行くね?』
アルフレッドからの連絡を切ってそう言うリベルに、リエン達は何でアルフレッドと連絡を取れるんだと思い、アリスは羨んでいた
だがリベルは当然アリス達の心情になど全く気付かず、ソフィアの家を出て行こうとすると、ソフィアの母親に止められた
「ま、待って下さい。今度何かお礼を……お礼をさせて下さい」
『要らないよ。それにお礼なら、俺が治すって決めた理由のその子に言ったら?その子が弱かったら、俺は治してなかっただろうし。……まぁ、折角治したんだからさ、これからは自由に過ごしてよ』
リベルは最後にそう言うと、まだ何かを言いたそうにしているソフィアの母を他所に門へ向かって行った――
*****
部屋に残された皆は、喜びあっていたソフィアと母親を前に黙っていた
ソフィアの母はただひたすらリベルに感謝をし、リベルに言われた事を胸に刻んでいた。これからはソフィアを自分が支え、楽しく生活して行くのだと……
ソフィアの母が今までのお礼を言い、ソフィアと抱き合って喜ぶ中、今まで黙っていたランダが沈黙を破った
「リベルは回復魔法まで使えるなんて、一体どう言う事だ…………なぁ、確かリベル……一人で魔物を倒すって言ってたよな?」
「……そうね」
「もう解決してるって余裕そうに言ってたし……この国は安全なのかもしれないよな?」
「……何が言いたいのよ」
「……リベルの戦ってる所、見たくないか?」
ランダとリエンの会話を聞いていた皆は、ランダのその提案に興味を示した
それは、リベルの事は詳しく知らないが、今まで見せられた出来事や実力を考えて浮かんだ、ほんの好奇心だった。ディーンが勢いよく賛同したことにより、皆も観戦しに行こうと決めていた
「ソフィアはどうする?」
「私は……」
「行きたいんでしょ?なら私のことは気にしないで行ってきなさい。ほら、もう身体はこんなに健康になったんだから大丈夫よ」
母の容態を気にして迷っていたソフィアに、母が立ち上がって動いてみせた
それは、最初の弱々しい様子など微塵も感じさせないもので、リベルの回復魔法がいかに凄いかを示していた
「……うん。それじゃあ行ってくるね。でも……まだ無理はしないでいてね?」
「えぇ。久しぶりにご飯の準備でもしてるから、安心して帰ってきてね」
母にそう言われたソフィアは涙を拭い、自分も行くと伝えてから、母が見送る中皆と共に家を出た。そしてリベルの戦闘――勇姿を見る為に、皆は急いで門へ向けて走って行く——
*****
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