冒険者ギルド
冒険者ギルドで受付をしている女性――レインは、いつも通り冒険者達の受けた依頼を確認したり、依頼の達成報告を受けたりと、何の変哲もない普段通りの仕事をしていた
冒険者ギルドでの依頼の受け方は、依頼の紙が貼られている所から自分で取って受付に持って来るか、要望を受付に伝えて紹介してもらうかの二択だ
なのでどちらにしろ受付は関わるようになっていた
レインは現在も、冒険者が持ってきた依頼を確認・了承をして仕事をしていた
しかし冒険者が去ると、顔に疲れを浮かべて溜め息を吐いた
「ハァー…疲れたなー」
冒険者はとても数が多く、その中には素行の悪い者達が大半だった。その為一日の仕事で素行の良い者とだけ話す事などなかった。会話をする相手半分以上は素行の悪い者ばかりで、そんな者達とのやりとりが気分の良いもののはずがないのだ
また、ギルドの受付は女性ばかりなので、そんな者達が不必要に言い寄ってくるから尚更嫌だった
(何でこう毎日飽きないんだろ……めんどくさい……)
レインが疲れを感じながらギルドの入り口を眺めていると、元気な足取りで入って来る少年――リベルの姿を目にした
リベルは別に場所を選んだ訳でもなく、入って正面にいるレインの場所に向かって真っ直ぐ歩いて行った
『こんにちは!!冒険者になりに来ました!』
( カッコいい…………)
それがレインのリベルに対する第一印象だった。その整った顔と瞳で見つめてくるリベルに見惚れてしまったが、声をかけられた事で直ぐ気を取り直す
「冒険者ギルドへようこそ、受付のレインです。冒険者登録の方ですね。こちらに必要事項を記入してください」
ギルドの受付では相手の年齢に関係なく丁寧に話す事が決まっている。なので年下であるリベルにも、レインは普段通り丁寧に対応して紙を差し出した
『うーん……俺字は読めるけど書けないんだよね』
「承知しました。では代筆致しますので少し質問をさせて頂きます」
文字が書けないのはこの世界では珍しくない事だったので、これまたレインは普段通りに対応する
「まずお名前と年齢を教えてください」
『リベル!年齢は16歳です。どう?俺の名前どう思う??』
「リベル様ですね。とても良いお名前だと思います」
『ホント!?やっぱりそう思う?フフフフッ』
(可愛い…………)
見るからに好印象のリベルに、レインは他の冒険者と話す時より気持ちよく接していた
名前を褒められて嬉しそうに笑っているリベルに可愛いと思ってしまったレインは、笑顔で説明を続けた
「ハイ。では次に、得意な戦闘方法はなんですか?」
『得意?得意なのは……う〜ん、斬ることかな?』
(斬ること……剣は持ってないみたいだけど剣士なのかしら?)
「斬る……ですか。分かりました。ではもう一つ質問しますのでこの水晶に手を置いてください」
『え??これなに?』
リベルは自身の前に差し出された透明で綺麗な水晶を見つめ、不思議そうに質問しながらも手を置いた
「この水晶は嘘に反応して色が変わります。これは主に犯罪をしたことがあるか聞くためのものです。リベル様は大丈夫だと思いますが、規則なので確認させて頂きます。それでは——犯罪を犯した事はありますか?」
『犯罪?……ないかな』
リベルの言葉に水晶は反応はない。これは人を不必要に殺したりする悪人や盗賊が冒険者になるのを防ぐ為のものだ。当然、本人がそういうことをしていたら水晶が反応し、冒険者にはなれない
「やっぱり大丈夫でしたね。ありがとうございました。これで手続きは完了致しましたので、最後に試験を受けてもらいます」
『試験?』
「はい。試験としてゴブリンを三体討伐して来てもらいます。討伐証明として右耳を持ってきてください」
これも冒険者になる資格——実力があるかどうかを確かめる為だ。実力のない者を、命の危険がある冒険者には出来ないからだ
『ゴブリン?――はい。ゴブリンってこれでしょ?』
「……え??」
しかしリベルはレインの前で空中に手を翳すと、先程門で出たしたものと同じ状態のゴブリンの死体を大量に出して見せた。先程ので全部ではなかったのだ
レインは目の前に大量に出された、胴を真っ二つにされているゴブリンの死体に目を見開き驚いている
『これで試験クリア?』
(えっ、え??えっと……これ全部ゴブリンの死体?……ど、どうすれば…………)
レインは金色の瞳で見つめてくるリベルに困惑してしまった。どうしたらいいか分からないレインはとりあえず笑顔を返して落ち着こうとする
「えっと……アイテムボックスを持ってるんですね……」
『持ってるよ。それで合格?もう俺冒険者になった??』
アイテムボックスは人によって容量が変わるが、とても貴重な能力だった。リベルのアイテムボックスの容量がこれ程入るものなら、商人になれば成功が約束されていそうなものだとレインは思う
しかし現在はそんな関係ない事を考えている場合ではなかった
レインは取り敢えず受付の前に出された大量のゴブリンの死体をしまうよう頼んだ。了承してすぐに死体をアイテムボックスに戻し、レインの顔を見つめるリベル。レインはここからどうしたらいいのか分からず迷っていると、後ろの方から声が飛んで来た
「悪いな坊主、実は二次試験もあるんだ。最後にもう一つ試験を受けてもらう」
「アーグさん!!」
その人物――アーグと呼ばれたその男は、この冒険者ギルドのギルドマスターだ。レインの横まで歩いて来るアーグは大きな背丈と身体に、服の下からでも筋肉が見えるような体格をしている。アーグはその体格に見合う実力の持ち主で元Aランクの冒険者だったが、少し前に前線を退いていた
一方アーグに声をかけられたリベルは少し顔を顰めて反応する
『……坊主じゃないし。リベルだし』
「そうか。悪かったな、リベル」
『……それでなんか言ってたけど、本当に二次試験が
「あぁ。だがそう難しくはない。リベルは王国の外にある狂魔の森から来たんだろ?あそこにいるオーガを一体討伐してくるだけだ」
『………………』
リベルは少し顔を歪め、黙ってアーグの顔をジッと見つめている。しかし話を聞いていたレインはその内容に驚いていた
(オ、オーガ!?)
「アーグさん!」
オーガはDランクでも上位の魔物だった。しかも最近狂魔の森では魔物が凶暴化しているとの報告を受けていた為、レインは危険だと思い反論しようとするが、アーグに手で止められてしまう
『オーガ……ツノ生えた鬼みたいなやつ?』
「あぁ、こんな見た目のやつだ」
そう言ってアーグはオーガの姿が描いてある紙を渡した
——これは目的の魔物の姿が分からない者が確認する際に使ったりするものだ
『一体でいいの?』
(一体でって……一体でも危険なんじゃ……)
「大丈夫だ」
『ふーん……それじゃあさっそく行ってくるよ』
困惑するレインを他所に話がどんどん進んでいく。リベルは貰った紙をヒラヒラさせながらそう言ってギルドから出て行く。リベルがいなくなったギルドの受付で、レインはアーグに向かって声を上げる
「アーグさん!いくらなんでもオーガを討伐しろなんて危険です!!何かあったらどうするんですか!?それに二次試験なんてな――」
「ついさっき、ポルティアから連絡が来た。他にも一部の者には連絡するつもりらしい」
(ポルティアさんから?)
「一体なんの連絡ですか?」
文句を言おうとしたレインをアーグが遮った。アーグはリベルが出て行った入り口を見ながら、レインの質問に答える
「今日、この国に入国した少年がいたそうだ。しかもその少年に、真っ二つにされたゴブリンキング三体と、ゴブリンを百体程見せられたらしい」
ゴブリンキングは最弱のゴブリンが、オーガと同じくらい強くなった上位個体だ。そんなゴブリンキングを討伐したということに驚いたレインは、ふと先程見た死体の事を思い出した
(ゴブリンキングを真っ二つ?……あ、そういえばさっきの死体……)
「その少年の名前はリベルだそうだ。…………まぁ、アイツの事だろうな。レイン、お前は気付かなかったかもしれないが、アイツには確かに違和感を感じる」
「違和感……ですか?」
違和感を感じると言うアーグに、レインはリベルの事を思い出して見るが、特に違和感は感じなかった。レインがリベルに対して感じた事と言えば、あの容姿への賞賛とゴブリンを出された事への驚きくらいだった
「あぁ、俺くらいの奴になると、そいつの雰囲気や佇まいなんかで、相手が強いかどうかくらいは分かるもんだ。まぁ感覚で分かるってヤツだ。だがアイツからは……何も感じなかった」
(え?それって——)
「弱い、ということですか?」
何も感じないほど弱いのか?と思ったレインは、その太い腕を組んで立つアーグに問いかけた
しかしアーグは、深く何かを考えるような顔のまま答える
「違う。確かに極端に弱すぎても何も感じないが、あれはそういうのとは違った感じだ」
「それでは……どういうことですか?」
「……恐らく……俺ではアイツの力を見抜けない、ということだろう。自分より強い奴が力を隠せば気付けない、みたいな感じだな。だから……確証はないが、アイツは俺以上の実力者かもしれないって事だ」
「え!?アーグさん以上の!?」
レインはAランク冒険者という存在の凄さを知っている。だがだかからこそ信じられない
Aランクは
その実力は引く手数多で、金などには困らないのは確実だった
「それと、ポルティアから一つ忠告を受けた」
(忠告?)
「これはポルティアもよく分からないそうだが……アイツを怒らせない方が良いだろうとの事だ。どうやらポルティアの部下が少し怒らせてしまったらしい……名前を聞いたら急にご機嫌になったそうだが……内容がよく分からん」
何を言っているかあまり分からないレインだったが、名前を褒められて嬉しそうだという事だけ心当たりがあった
先程坊主と呼んで少し不機嫌になった事を感じ、これからリベルのことを名前で呼ぶよう職員に伝えろ――と言うアーグに、レインは心配になる
「それは分かりましたが……言葉で一番心配なのはアーグさんなのでは?」
アーグの性格は決して悪いものではなかった。根は優しく責任感もあり、変な偏見も持たないので、むしろいい性格と言えるだろう
しかし取り繕うようなことをしないので、間違っていると思うと上司や貴族にも平気で文句を言ってしまうのだ。しかもアーグは敬語など滅多に使わない為、貴族と言い合いになると尚更酷かった
「……そうだな、気をつけよう。それにアイツ——リベルなら今日中に戻って来るかもしれない。来たら呼んでくれ」
「……分かりました」
早速アイツと言ってしまうアーグにレインは少し心配になる。だがアーグならなんだかんだ大丈夫そうだと思い、深く考えなかった
それにアーグが今日中に帰って来るかもしれないと言っていたが、レインはそんなに早く来れるのかと疑問に思う
狂魔の森までは普通に歩けば一日、馬車などで行っても半日はかかる。なのでどうやっても往復一日はかかるものだと思っていたのだが——
『はい、オーガ倒して来たよ』
リベルは二時間も経たず帰って来た。そんなリベルに驚きを隠せないレインだが、リベルは目の前でオーガの死体を出してみせたことで、本当に討伐して来た事を証明した。そのオーガの死体は、今度は縦に真っ二つにされており、まるで上から両断したようだった
そんなリベルとオーガの死体を見て、レインは内心困惑に陥っていた
(ま、まだニ時間くらいしか経っていないのに、あんな広い森で探して倒したの!?っていうか本当に行ってきたの!?嘘でしょ!?)
『これで合格でしょ?もう早く帰りたいんだけど』
しかしその時のリベルは何やら機嫌が悪そうで、早く帰りたがっているリベルを前にレインは気持ちを切り替えた
「わ、分かりました。これで試験は合格です。普通はFランクからのスタートになりますが、リベル様はDランクのオーガを単独で討伐致しました。その為異例ですが、Cランクからのスタートになります」
『ランク?』
ランクという言葉に疑問を持ったリベルに、レインは登録時皆にするランクについての説明を始めた。冒険者のランクはFからSSまであること。自分のランクより上の依頼は受けれないことを説明した
『なんでダメなの?』
「それは、冒険者の方は大体パーティーで戦いますが、魔物の方が個として強いためです」
レインはここまで説明したところで、隣に居るギルド職員にアーグを呼びに行ってもらった。このまま説明をしていれば、アーグが来るまで話していられるだろうと思ったのだ
『ふーん。それじゃあSSランクになれば何でも受けれるんだね?』
「それはそうですが——」
ランクはその者の強さを表すものなので、全てのランク間には明確な実力差があった。しかも、AランクとSランクからは、その差が更に開く。Sランクからは別次元の強さになるのだ。その為大半の冒険者が目標とするのは、Aランクだった。当然SランクとSSランクの差も激しく、SSランクは世界に五人しか存在していない。なのでランクによる実力差は絶対的なものだと、レインはリベルに説明する
『そんな強いんだ。なんか面白そうだね。あっ、あとダンジョンの説明してくれない?』
「はい。ダンジョンもランク制ですが自分の冒険者ランクより一つ下が適正ランクになっています。ダンジョンを攻略すると、ダンジョンのランクに応じたお宝がランダムで貰えます」
『お宝?』
この世界にはダンジョンが幾つも存在している。ランクも形もダンジョンによってバラバラで、当然同ランクでも難易度はそれぞれ違ったりする。またダンジョンには、ダンジョンから生み出された魔物が生息しており、その魔物は全て倒して攻略しても再び生み出される
お宝も武器やアイテムなど種類はランダムで、それは攻略する度に貰える。その為各国が軍や冒険者を雇い、ダンジョンを攻略させたりもしていた
「以前SSランクの方々が協力してSランクダンジョンをクリアしたんですが、噂ではその時入手した剣が凄い物らしいですよ」
『ふーん。ランダムならなんか楽しそうだね!』
説明を聞いたリベルは目を輝かせ、興味津々な様子だった。その様子からは最初の機嫌の悪さが感じられず、レインはアーグが来るまでこの調子で話をしていようとレインが思った
しかしその時――
「おいおい!さっきから聞いてれば、こんな何も知らないような冒険者成り立てのガキをいきなりCランクにするだぁ?ふざけてんのか!?」
Cランクパーティー、【
「ゲルダさん。これはアーグさんも承認していることです。お引き取りください」
「それも気に入らねぇな。何年も冒険者をしてる俺達よりもこのガキだと?大体コイツが倒したのかも怪しいもんだ。どうせそのアイテムボックスを使って、他のやつが倒した死体を回収でもしたんだろ」
「ゲルダの言う通りだ!認められるか!」
「あぁ、そんなズルをするような奴は認められん」
ゲルダ達は自分より年下で、しかも冒険者成り立てのリベルがCランクにされることが納得いかないようだった。三人共リベルに詰め寄って文句を言い出している
しかし詰め寄るゲルダ達を、リベルは文句を言う訳でもなくただ不思議そうな顔で見つめていた
『この人達何言ってんの?』
(まずい!!このままでは怒らせてしまう……)
「ゲルダさん!リベル様への侮辱をやめてください」
リベルを怒らせるなと言われていたレインは、この状況に危険を感じて仲裁に入った
「……なんでこいつは《様》をつけてんだ?コイツだけ特別扱いか??それも気に入らねぇな」
(それは……)
それは凄くカッコよかったからです——など、
レインはこの状況で言えるはずもない。丁寧な呼び方なのはゲルダとも変わらないが、リベルの年齢と容姿からレインは《様》を付けてしまったのだ
『確かに。俺のことも普通に呼んでよ。それに……この人とも俺が喋るから』
「わ、分かりました……」
仲裁しようとしたレインだが、リベルにそう言われては黙るしかなかった。レインは一歩引いた位置から心配するように――何も起きないよう願うかのようにリベル達を見守っている
『それで何?何が気になるの?』
「お前がこのオーガを倒したなら、どうやって倒したのか教えてみろよ」
『別にこの剣で上から斬っただけだけど?』
ゲルダに言われたリベルは、アイテムボックスからオーガを倒したという剣を取り出して見せた
その剣は十字架のような
左右対象に伸びる剣身。鋭く輝きを放つ透明のような白い剣身の付け根には、レイン達が見たこともない程美しい、宝石の様なものが埋まっていた
(……凄く……綺麗)
思わず剣に見惚れてしまうレインとゲルダ達。詰め寄って文句を言っていたゲルダ達も、リベルが持つその美しい剣にすっかり心を奪われていた
「……随分良い剣もってんじゃねぇか」
『綺麗でしょ!この【宝剣アダム】は観賞目的でも
リベルが【宝剣アダム】と呼んでいるその武器は、リベルの言葉通りリベルが創った物だった
レインは作ったと言う言葉に少し耳が反応したが、そんな事は気にならない程まだ剣に見惚れていた
「そうか。……なぁ、その剣を少し見せてくれねぇか?」
『良いよ〜』
そう言って手を伸ばすゲルダに、武器を褒められて上機嫌になったリベルはすんなりと剣を渡した。ゲルダは得意げに胸を張るリベルなど気にせず、剣を上に翳して見つめていた。すると――
「ハッ、ありがとよ。この剣は俺達が有効活用してやるよ」
ゲルダは剣を手にしながら堂々とそう言い放つ。この素晴らしい剣を是が非でも自分の物にしたくなったのだ。レインはその言葉でようやく現実に引き戻され、ゲルダの言葉に目を見開いた
(まさか、あの剣を奪うつもり!?)
『え??何言ってんの?』
「お前でもオーガが倒せるようになるんだったら、Cランクの俺達が使えばAランクになれるかも知れねーだろ?まぁ安心しろ、売ったりはしないからな。ハァーハハ!!」
眉を顰めて質問するリベルに、ゲルダはリベルを見下しながら高笑いしていた。だがリベルは、また不思議そうな顔でゲルダを見つめ、手を伸ばしているだけだ
『冗談いいから返してよ』
「まぁそういうな。俺達がAランクになったら小遣いでもやるからよ」
「ゲルダさん!その武器はリベルさんの物です!!早く返してください!」
レインは先程リベルに言われたので、《様》から《さん》に呼び方を変えていた。しかしリベルの言葉など全く意に介さないゲルダは、リベルの言葉を嘲笑いながら仲間達にも剣を見せている。そんなゲルダは当然、レインの注意なども全く気にしていなかった
「レイン、そう怒んなよ。Aランクになったら俺がお前と付き合ってやるからよ!ハーハハハハ!!」
「「アーハハハハ!」」
(ダメだ、返す気がない。このままだと……)
レインは返す気が全く無い様子のゲルダに内心焦っていた。このままでは間違いなく怒らせてしまうという事は、考えずとも分かる事だった
『…………せ』
「!!」
「あ??なんかいったか?」
『返せ』
何かを呟いたリベルに視線を向ける一同。だがその言葉は、今度はハッキリと聞こえる声でゲルダ達に言い放たれた。その口調は今までの口調とは異なっており、レインは瞬時にまずいと焦ってリベルを見た
そんなレインが目にしたのは、ゲルダ達をただ無表情で見つめる、リベルの黒く染まった瞳だった
*****
次回は文句を言われていたリベルの心情を投稿しようと思います。お楽しみに^_^
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