閑話その3 登場人物なんかについて、第2章終了時点




 閑話その3では外伝73話までに登場した人物などについて説明します。当然ながら詳細設定がなされている人物と容貌すら未設定の者もいますのでご了承いただきたく思います。各人のステータスや所属団体、考え方、立場などは73話終了段階のものとなっております。

 あくまでフレーバー程度で認識していただけると幸いです。



 ◇◇◇



【主人公たち】


 冒険者パーティ『おなかいっぱい』


 第2章開始時点では一人前くらいのパーティだったが、テレポート事件、第四次ベンゲルハウダー迷宮異変を経て十分中堅と呼べるほどの力を持つに至った。こっそり新進気鋭呼ばわりされている。

 お揃いでブラックリザード・ブルースライム・アーマーツリー複合の革鎧をオーダーメイドで作成し、武器も自前となっている。

 またパーティシンボル『特盛』(他称から自称)も完成し、左肩に掲げている。外見も含めて、まさにいっぱしの冒険者パーティと言える存在となった。


 ラルカラッハ(73話終了時点ステータス)

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  JOB:SWORD=MASTER

  LV :90

  CON:NORMAL


  HP :109+427


  VIT:52+94

  STR:60+143

  AGI:44+139

  DEX:52+261

  INT:23

  WIS:25

  MIN:19

  LEA:16

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 ジョブ遍歴:シーフ、メイジ、カラテカ、グラップラー、プリースト、モンク、ウォリアー、パワーウォリアー、ファイター、ソードマスター(現行)。十ジョブ。


 メイジとプリーストを持ってはいるが、完全な前衛志向となっている。初期講習でウィザードを取っておけと言われたのにコレだ。しかもアイテム無しで取れる素手ジョブは網羅してしまった。

 だがそれがいい。

 ステータスで目立つのはDEXであるが、実はこのパラメーターが上がるジョブは多い。注目すべきはそのバランスといえるだろう。バランスの良いラルカラッハだ。

 元々ギフトとして相対した相手の強弱を計る能力を持っていたが、しっぽのみならず目と耳を活かすことで『視界と音が通る場所にいる脅威』を判定できるようになった。これにより隠れパラとしてAGIが大幅に上がったのと同様の状態となっている。


 性格は相変わらずのお調子屋でのんびり者。それは同時に物おじしない、動じないという利点ともなっている。

 高いSTRとギフトによるAGI補正、さらにすさまじいDEX、そこに素手スキルのトレースを上乗せして、度胸まで盛ったものだから、どんなジョブでも殴り職ができるという前衛の鬼となった。マスターデーモンの攻撃を目の前でスカして関節から投げ技に、なんてことをやってのけるのだ。


 高い実力と精神力を持ちながら、苦手な分野はあっさり他人に頼れるという、ある意味理想的なリーダーといえるだろう。



 フォンシー

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  JOB:KNIGHT

  LV :93

  CON:NORMAL


  HP :95+445


  VIT:26+182

  STR:28+264

  AGI:27+111

  DEX:52+138

  INT:76

  WIS:39

  MIN:13

  LEA:14

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 ジョブ遍歴:プリースト、メイジ、ソルジャー、ウォリアー、エンチャンター、ファイター、シーフ、ウィザード、ビショップ、ハイウィザード、ナイト(現行)。十一ジョブ。


 補正無しのINTが76で、これはパーティ最高値だ。氾濫に対応するために硬いナイトになっているが、剣の使い方はぶっちゃけ上手くない。盾でガードして魔法をブッパする。囮ウィザードが戦い方になっている。

 カレントがナイトであるため前衛補正がかなり大きくなっており、もしここからジョブチェンジしても見栄えする前衛ステータスが得られることになる。速くはないが硬くて上手い魔法使いの座は安泰だ。


 パーティの頭脳であり、ラルカラッハのツッコミ役という重要な役割を担っている。本人はリーダーを操る影のフィクサーを気取っているが、実は滅茶苦茶ラルカラッハに頼っている部分が多い。たぶん本人も薄々気付いているが、それはそれでアリと考えているようだ。



 シエラン

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  JOB:KENGO

  LV :88

  CON:NORMAL


  HP :99+417


  VIT:27+127

  STR:32+222

  AGI:29+127

  DEX:52+194

  INT:55

  WIS:27

  MIN:15+139

  LEA:14

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 ジョブ遍歴:ファイター、メイジ、ウォリアー、プリースト、サムライ、エンチャンター、ウィザード、シーフ、ハイウィザード、ケンゴー(現行)。十ジョブ。


 現在『おなかいっぱい』最強のアタッカーと言われれば、それはシエランである。高いSTRとそこそこ以上のAGI、これまた高いDEXにサムライスキルが乗っかるそれは、一人の剣鬼だ。

 ハイウィザードも修めているため、魔法火力も使いこなす。ある意味実にサムライをしているのだ。『ヴィットヴェーン』のサムライは魔法使いではないぞ。

 ギフトである両手剣技への適正があるため、実に華麗なスキルトレースを繰り出す。

 MINに補正が入ってるため、以前のようなオドオドした態度はなりを潜めているが、同時にジョブチェンジをした時にそれが吹っ飛ぶことを恐れている。ここからジョブチェンジしてもMINは28で一般人から見れば超人のたぐいではあるのだが。


 パーティでの役割は金庫番。だからといってシブチンではない。鎧の発注やラルカラッハたちの食事情でもわかるとおり、払うべきところでは払うというタイプだ。

 父親でソードマスターのフィルドからせっつかれているが、何故かソードマスターを持っていない。お父さんは泣いているぞ。



 ウルラータ

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  JOB:HIGH=NINJA

  LV :88

  CON:NORMAL


  HP :111+424


  VIT:37+106

  STR:40+53

  AGI:48+306

  DEX:60+187

  INT:45+49

  WIS:21

  MIN:19+137

  LEA:17

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 ジョブ遍歴:ウォリアー、シーフ、ウィザード、プリースト、メイジ、エンチャンター、ニンジャ、ソルジャー、カラテカ、ハイウィザード、ハイニンジャ(現行)。十一ジョブ。


 第1章終了時で最小の三ジョブだった彼女はもういない。前衛後衛問わずに、むしろ積極的に後衛を取ったことでなんでもできるニンジャとなった。

 突出したAGIも持っており、これはシーフ、ニンジャをレベル30台、そしてハイニンジャをこのレベルまで持ってきたからこその数値だ。

 それ故、パーティ内では避けタンク、最初の一手を担当することになる。見ての通りSTRが低いのでスキル依存なしでは強敵には通用しないが、そこはそれと割り切れるのも彼女の強さだろう。

 ギフトとして移動系に関するスキルトレース補正があるため、スキル無しでも敵を困惑させる動きを見せる。まさに前衛の風と言えるだろう。


 あまりにも真っすぐな性格で、それでいて自分に足りないものを自覚しているため、パーティ全員に愛されている。ナチュラルに欠点を克服しようとするその姿に涙するメンバーは多いが、ラルカラッハはそうでもない。ラルカラッハへのツッコミ役その2でもある。



 ミリミレア

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  JOB:LORD

  LV :88

  CON:NORMAL


  HP :83+422


  VIT:32+209

  STR:41+278

  AGI:23+104

  DEX:40+122

  INT:52

  WIS:26+100

  MIN:14

  LEA:15

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 ジョブ遍歴:ウィザード、プリースト、ソルジャー、ウォリアー、ファイター、ハイウィザード、ナイト、ロード(現行)。八ジョブ。


 氾濫に対応するためナイトを引き継ぎ、現在は高レベルのロードとなっている。何気に基礎STRも高いため、フォンシーと同じく囮盾としての立ち回りが今の役目だ。剣の腕も大したことがないため、その点でもフォンシーとカブっている。

 ウルラータがかく乱し、ラルカラッハが痛めつけてから投げたモンスターをフォンシー、シエランと一緒にザクザク刺し殺すというのが、現在の『おなかいっぱい』スタイルである。第2章最終話で『大魔導師の杖』つまりエルダーウィザードへの足掛かりを得ており、色々と考えているところだ。


 フォンシーと同じくパーティの頭脳担当ではあるが、貴族令嬢であるがゆえに知識量で勝る。また、パーティとしての貴族対応も担っているが、シエラン以外の四人がそれぞれ無礼者なので胃が痛いところだ。そのシエランにしても剣を持って変わってしまったため、パーティいちの苦労人ポジションになってしまった。

 フォンシーとはキャラが被っているところが多く、ライバル視をしているが同時に仲良しでもあったりする。貴族令嬢でありながら、いやだからこそ大切な仲間たちとの冒険が楽しくて仕方ないのだ。



 ザッティ

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  JOB:GUARDIAN

  LV :75

  CON:NORMAL


  HP :122+503


  VIT:64+235

  STR:79+305

  AGI:38+77

  DEX:54+121

  INT:16

  WIS:21

  MIN:16

  LEA:14

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 ジョブ遍歴:ソルジャー、ファイター、ナイト、ヘビーナイト、ウォリアー、パワーウォリアー、シーフ、メイジ、ロード、ガーディアン(現行)。十ジョブ。


 第1章から通じて、常にパーティの盾を貫いてきた。第2章ではヘビーナイトの段階で盾ジョブが無くなり悩んだが、フォンシーの後押しもあり、シーフ、メイジをつなぐことでロードとなり、そのまま氾濫に飛び込んだ。氾濫の途中でジョブチェンジアイテム『白の聖剣』を取得、ナイト系上位三次ジョブ、ガーディアンとなる。上位三次ジョブは一流冒険者の証ともされ、現在『おなかいっぱい』唯一の存在でもある。

 そのジョブ補正はすさまじく、HP、VIT、STRに大量の補正ステータスが入っている。もちろん経験値が重いレベルアップをなせればなのだが、今回は氾濫であったのでまさに打ってつけの状態だったと言える。

 もしここでジョブチェンジを行った場合、彼女の基礎STRは109。これはパーティ唯一の三桁パラメーターとなる。


 性格は寡黙であるが、パーティ絶対の盾として背中が雄弁になにかを語っている。だがメイジ以外の後衛ができないため、そのあたりでちょっと迷っているのも事実だ。

 お菓子好き、鎧マニア、中二と微妙なプロパティが追加されている。



 以上が『おなかいっぱい』の紹介だが、第1章時に比べ、各人が大幅にジョブを増やしているため総合力では中堅として遜色ない存在となっている。シーフ五、メイジ五、プリースト五、ウィザード四、エンチャンター三、ハイウィザード四と安定した後衛力を持ち、盾三、剣一、ニンジャ一、殴り一とバリエーションとそれに伴う役割分担がしっかりした前衛力を誇っている。

 現行レベルが90程度であるため、魔法火力に不安はあるものの、このまま深層で数か月慣らせば100層に届く状態ともなっている。


 けれど、それじゃあ面白くない。



 ◇◇◇



【その他キャラ(冒険者)】


 冒険者パーティ『フォウスファウダー一家』


 ペルセネータ

 第2章でキャラが立ったため紹介する。『フォウスファウダー一家』は冒険者としてだけではなく、ベンゲルハウダーの領政を司っている。ましてやオリヴィヤーニャが迷宮総督であるためなおさらだ。

 その中でもポリアトンナは教導課教導員として、ペルセネータは新任の教導課課長として、主に新人育成を担当している。講習などの実務をポリアトンナ、制度改革などをペルセネータという役割分担だ。


 趣味として刺繍があり、その高いDEX(300オーバー)をフル活用した作品は芸術品の域に達する。気まぐれで『おなかいっぱい』のパーティシンボルの作成を請け負い、ラルカラッハの描いたアホな原案を全力で実現してしまった。後にそのシンボルは『特盛』と呼ばれ、ベンゲルハウダーに轟くことになるとかならないとか。



 冒険者パーティ『ラーンの心』


 第1章では調子をこいたおのぼりから、逆境を経て『おなかいっぱい』をライバル視する、もうひとつの新人冒険者として活躍した。第2章では先の氾濫を経験したことで強さの必要を感じ、研鑽をつんでいる。

 そんなとき『おなかいっぱい』が新人パーティ『夜空と焚火』のメンターをしていることを知り、親睦と称した手伝いを名乗り出た。なんだかんだで彼らも冒険者なのだ。

 第四次氾濫時には中堅以上しか呼ばれない21層を担当し、それなりの活躍を見せたらしいが、描写はされていない。

 第2章最終話において、地方出身者のための冒険者クラン設立を決意する。


 メンバー:レアード(リーダー)、キリアン、アリュア、メティハ、オペリン、フェウリィ。全員がヒューマン。



 冒険者パーティ『夜空と焚火』


 第2章で登場した王都キールランターからやってきた新人パーティ。王都の貧困層から一旗揚げに来た、典型的なおのぼりにして、冒険者を甘くみている集まりだった。

 回復魔法を使い果たしたところを二度に渡ってラルカラッハに助けられ、見ていられなくなった『おなかいっぱい』がルールの隙を突くやり方でメンターとなった。後に『ラーンの心』も手伝ったのは前述のとおり。

 第四次氾濫では休憩砦を守る後方支援組として戦いに参加した。

 第2章最終話で『ラーンの心』が新設するクランへの参加を表明している。


 彼らの存在を知ってしまったラルカラッハたちは、第2章の主題のひとつ、地方組の苦悩を思い知らされることとなった。その現実は協会にも報告され、彼らのような立場の冒険者に対応するための制度が模索されている。


 メンバー:ギリーエフ(リーダー)、ニクシィ、ハドル、ナティルド、ラウィー、レッティア。全員がヒューマン。



 冒険者パーティ『鷹の翼』


 第四次氾濫で『夜空と焚火』とともに、休憩砦の防衛を担当した。



 冒険者クラン『サワノサキ・オーファンズ』


 ヴィットヴェーン迷宮の北部にあるサワノサキ領育成施設出身者によって結成された、超大規模クラン。主目的は育成施設の維持・警備である。

 サワノサキ領主、サワ・サヴェスタ・サイド・サワノサキ伯爵の過保護……、基礎をしっかりと固めるためのレベリング並びにジョブチェンジが叩き込まれており、全メンバーがソルジャー、メイジ、シーフ、カラテカ、ウォリアー、プリースト、それに加えてウィザードかエンチャンターをコンプリートしている。逆にいえばこれらをコンプリートしていない内は、単独での冒険活動は禁止されている。やはり過保護であった。

 ヴィットヴェーンのみならず、王都キールランター、ボルトラーンからも孤児をかき集めており、現在(外伝53話)の規模はほぼ三千名となっている。シャレイヤたちが千から千五百と言ったのは、彼女たちが実数を把握できていなかったためである。



 冒険者パーティ『メニューは十五個』


 武者修行と各迷宮の情報収集のために送り込まれた『オーファンズ』のパーティ。他にも二パーティ、合計三パーティが派遣されているが、『メニューは十五個』が代表となっている。

 前述のとおり基礎がしっかりとしているため、全局面に対応できる新人離れしたパーティであるが、促成栽培のため冒険者らしくない雰囲気を持っている。本人たちもそれを気にしていたが、テレポート事件から黒門騒動を経験することで、それらしい『冒険者パーティ』としての風格を身に付けるようになった。


 かれら『サワノサキ・オーファンズ』の部隊名にはすべて部隊番号が取り込まれている。つまり『メニューは十五個』は十五番隊ということになり、メンバー数を考慮すればかなり上位のパーティと言える。

 第2章におけるヒロインポジ。


 メンバー:シャレイヤ(リーダー・ヒューマン)、ピョリタン(兎セリアン)、ファリフォー(褐色エルフ)、メーリャ(羊セリアン)、ディジェハ(ヒューマン)、マウィー(ヒューマン)



 冒険者パーティ『十九の夜』


『オーファンズ』からベンゲルハウダーに送り込まれたパーティのひとつ。男三人、女三人で構成されている。盗んだバイクで走り出さない。


 メンバー:ガッドル(リーダー・ドワーフ)、他未設定。



 冒険者パーティ『二十三の瞳』


『オーファンズ』からベンゲルハウダーに送り込まれたパーティのひとつ。男六人で構成されている。メンバー等未設定。



 冒険者クラン『訳あり令嬢たちの集い』


 ヴィットヴェーンに本拠地を置く、最強のクラン。詳しくは本編にゆずるが、狂人の集まりとも言われている。一部令嬢と呼べない人物も所属しているが、全員が女性で『訳あり』の誓いを胸に日々冒険を繰り返している。



 冒険者パーティ『ブラウンシュガー』


『訳あり令嬢たちの集い』三番隊にしてトップスリーの一角。サワ・サワノサキが提唱したマルチジョブを最初期から実践した、言うなれば『サワノサキ・チルドレン』である。村からやってきた二人の柴犬娘とヴィットヴェーンの孤児四人で結成された。最初こそ貧弱なステータスであったが、さまざまなイベントと日々の努力により、最強を名乗るにふさわしい実力者が揃っている。その実力はベンゲルハウダー最強の『フォウスファウダー一家』をはるかに超えている。

 メンバーのひとり、リィスタはこの時点で数えるほどしかいない超位ジョブ『アイネイアールス』を取得している。


 メンバー:シローネ(リーダー・白柴セリアン)、チャート(茶柴セリアン)、リィスタ(ヒューマン)、シュエルカ(ヒューマン)、ジャリット(ドワーフ)、テルサー(褐色エルフ)



 冒険者パーティ『ライブヴァーミリオン』


『訳あり令嬢たちの集い』七番隊。メンバーは全員、王都キールランター出身で、しかもやんごとなき方々ばかりである。なにげに現王陛下の孫娘まで混じっている始末だ。

 だがそこは『訳あり令嬢』たち、実力もやる気も確かである。参加時期が遅かったこともあり、発展途上ではあるが、それでも『フォウスファウダー一家』と互角程度の力を持つパーティだ。


 メンバー:クリュトーマ(リーダー)、ケータラァ、コーラリア、ユッシャータ、ヴィルターナ、カトランデ。全てヒューマン。正式名は長くなるので省略。



 冒険者パーティ『シルバーセクレタリー』


『訳あり令嬢たちの集い』六番隊にして事務職兼諜報を担当している。とかいいつつ一部では公然の秘密でもある。全員がヴィットヴェーンの孤児出身で、業務に対応するためエルダーウィザードとハイニンジャは必須。さらに各人が複数の上位三次ジョブを取得している。いきなり登場していきなり消えるのが得意。


 メンヘイラ

『シルバーセクレタリー』のメンバーでヒューマン。黒髪の15歳。

『オーファンズ』ベンゲルハウダー出張部隊の引率を行い、その際世代の近い『おなかいっぱい』に『オーファンズ』を託した。

 ラルカラッハの評ではオリヴィヤーニャと同格の強さを持つかもしれない冒険者。


 アッシャー

『シルバーセクレタリー』のメンバーでエルフ。

 第73話でヴィットヴェーンの氾濫をベンゲルハウダーに伝えた。



【その他キャラ(一般人)】


 マヤッド

 ベンゲルハウダー冒険者協会、教導課職員。おっさんドワーフ。

 武器防具貸し出し窓口専任でそちら方面の知識が深い。素材関係にも通じていて、ラルカラッハたちが鎧をオーダーメイドしようと考えたとき、素材について相談に乗った。

 地方からの新人が苦戦していることに心を痛めており、ステータス・ジョブ管理課のサジェリアとともに情報収集に努めている。


 パッハル

 つい最近、王都キールランターからベンゲルハウダーにやってきた新人革鎧職人。新人とはいえ腕は確かだ。職人としての誇りも併せ持ち、値付けこそ妥協しないが冒険者たちの役に立つ品を作成する気概の持ち主。

 ドワーフの女性で22歳。



 ◇◇◇



 閑話その3でした。外伝第2章におけるネームドキャラは網羅できているはずです。

 書いている人の設定したキャラは、結構性格が変わっていくことがあるので今後彼らがどうなっていくからは物語次第です。また、本編キャラも随時登場する予定なので、そちらにもご期待ください。

 次話からは通常の第74話(第3章の開幕)となります。ラルカラッハたちの冒険を応援していただけると幸いです。



 ブクマ、レビュー、評価、感想、いいね(なろうとカクヨムで用語が違うかもしれませんが)などいただければ大変に喜びますので、是非ともよろしくお願いいたします。


 ◇◇◇


 第3章(最終章)は1日1話の投稿になる予定です。

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