第13話 効率化
なんと、
「お前ら、森の魔物を倒してこい。」
ボス狼が代表してガウ、と答えると散開していった。先ほどまで群れで活動していたが大丈夫なのか?とも思ったが
『レベルが上がりました。ステータスが上昇しました。』
『今までの行動を参照……スキルを獲得します。スキル【思念伝達Ⅰ】を取得。』
なんと、もうレベルが上がった。しかし
♢♢♢♢♢♢
「いた!蜂か!」
前方に蜂の巣を確認した。火魔法をぶっ放すのが一番楽だが、森に引火してしまう。しかし俺は思いついてしまったのだ。
「『フレイムキャノン』!」
大砲のように炎を撃ち出した。そしてすかさず水魔法を発動して巣の奥と横を守る。そして蜂の巣を焼いたあとすぐに消火する。巣を焼いたことで蜂が逃げ出してきた。
「『アイシクルブレード』!」
氷の剣を創り出して飛んでくる蜂へと飛ばす。今まで見たことのある蜂よりは大きいものの、これまでの魔物に比べ遥かに小さい蜂は俺の攻撃をよけた。しかし物量には勝てない。俺の豊富なMPから繰り出される大量の氷の剣に蜂たちは散っていった。
「レベル、上がんないか。」
一匹一匹からもらえる経験値量が少ないのか、レベルは上がらなかった。まあレベルはこれから上げてけばいいんだよ。
「レベル上げばっかりに集中せずに色々試す時間が出来てよかったな。」
『
おっとぉ?12体のうちの一匹がやられたみたいだ。一体じゃ倒せない敵か……近寄らないように指示を出して、俺が向かってみるか。
「『
自身を雷へと変え
「お前だったか。戦うのは3回目だな。今のスコアは一勝一負け、白黒つけようぜ!」
そう意気込んで首元へと移動する。雷に変身した俺を捉えることなど出来てはいない。
「これで終わりだ!『
水魔法との併用で使えるようになった火魔法の最上位魔法を首に向けて放つ。しかし、この技が放たれることはなかった。なぜなら俺は緑竜の首から落ちていたからだ。人間には個人差、というものがある。それと同じように魔物にも個体差があるのだろう。そしてこの個体は反応速度が速い。俺が上に乗ったとわかった瞬間に俺を振り落とす判断を下した。
落ちたことを認識した俺は魔法を引っ込める。魔法を完全に制御できるとはいえない今の体制で強引に撃つのは危険だからだ。最上位魔法ならなおさらだ。
「『アイスクリエイト』!『サンダークリエイト』!」
剣を二つ創り出した。魔法使いと言えば杖かもしれないが、この世界では杖なんて使わなくても魔法が使える。なんならないほうがいいまである。俺は魔法で創った剣で二刀流をする。以前から二刀流ってのには憧れてたから少しづつ練習をしていたのだ。こんなとこでお披露目になるとは思いもしなかったが。
「ハアァッ!!」
ガッ!っと地面を強く蹴り、一気に跳び上がった。反応速度が速いことを利用して俺に反応したところを雷に変わって背後に回る。反応速度がいくら高かろうと肉体性能は他より優れてはいないのだ。勝機はそこにある!
「おッらァ!!」
ジャキジャキジャキジャキン!と『
「てっりゃあ!おらおらおらおらァ!」
俺に反応したら裏を取る、そしてそれに反応してくるからまた位置を変えるの繰り返し。反応速度の速さが仇となったな。
「食らえ、『アイシクルエリア』『アイスロープ』!」
上位魔法に存在すると言われているその魔法の効果を強化する魔法。それが『アイシクルエリア』。一定の範囲内の氷魔法を強化するのだ。そして氷の縄で緑竜の足元を拘束する。そして縄を全力で引っ張る!
ズドン!
この音は緑竜が転倒した音だ。足に縄をかけてその縄を引っ張ればこうなるに決まってる。
今緑竜は無防備だ。全力をお見舞いしてやるぜ。
「『紫電一閃』」
バチバチバチッ!
『レベルが上がりました。ステータスが上昇しました。』
『今までの行動を参照……スキルを獲得します。スキル【二刀流Ⅰ】を取得。』
『特殊効果:
『
『スキル【飛行Ⅰ】【
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名前:夜桜 翠 レベル:51
スキル:【肉体回復Ⅲ】【対物強化Ⅱ】【魔力感知Ⅶ】【魔力操作Ⅷ】【魔力回復Ⅴ】【剣術Ⅲ】【
HP:982/1240 MP:1578/3010
STR:419 VIT:301 AGI:421
INT:826 MIN:381 DEX:257
称号:【異世界からの来訪者】
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