1−15 読者への出題


 ※本頁は、本作の謎解きに挑みたい読者の方向けのページです。あくまで読み物として楽しみたい、謎解きに挑むつもりがない、という方は、下にある「○読者の方へのお願い」のみをお読みいただいた上で(考察が書かれる本頁の感想欄は見ないように気を付けていただきつつ)次頁へ進んで貰えば、問題なく本作をお楽しみいただけます。



○読者の方へのお願い

 本作は謎解きが可能なミステリーです。これまでの文章には謎解きのヒントが含まれており、また、カクヨムというサイトの特性上、各話に付けられた感想が他者も閲覧が可能です。

 誰がどのタイミングで本作を楽しむかわからない、そして感想を見ながら進める方もいることが想定できる以上、今後本作を見つけ楽しんでもらう方がネタバレを食らわないように、以下のルールを定めさせていただきます。


・本項(1−15 読者への出題)以降を読んだ方は、本頁とそれ以前の話(0−0〜1−14話)への感想の書き込みを原則禁止とする。


 本作を読み進行状況と共に書き込むこと、また謎解きに関係のないコメントであれば問題ありません。

 禁止条件は『本頁以降で展開される「解答編」を読んだ上で、それ以前の話にネタバレを含むコメントをする』ことです。


 上記に反する(と思われる)コメントを発見した場合、申し訳ありませんが私の判断で削除させていただく場合もございます。ご了承下さい。

 



●読者への出題


 さて、ここまで本文を読んでくれた皆さんに、僭越ながら挑戦をさせていただきたい。

 挑戦内容は以下の通り。


・誰が被害者──アルベール・クウィルを殺したか?

・どのような方法を以て殺したか?


 の二点である。

 これまでの本文中に謎解きの手がかりは全て出てきているため、是非とも事件解決に挑んでもらいたい。



 推理を進める上での条件は以下の通りである。


・犯人は本文中に明確に登場している人物である。

 魔術が関わる世界ではありますが、物語に登場していない他者、あるいは超自然的存在が介入していたり犯人であることはありません。

 「明確に登場している」の条件は「名前が提示されている」ことです。


・犯人が用いた方法は、本文中で提示されたルールから逸脱していないものとする。

 設定上他の用法がある魔術なども登場していますが、各種魔術が本文中で明言、説明されたルールから外れることはありません。作中に説明があるように魔術は万能ではないため、突飛でルール外のことも起こらないものとします。また、解答編でルールが追加されることもありません。本編で描写のされていない魔術、化学が出てくることもありません。

 同時に、作中で描写されていない実力・能力の持ち主が隠れている、能力を隠していることもありません。


・本作に置いて、主人公であり視点主であるアーサーは信頼できる語り手である。

 幻覚や幻術にかかり意識混濁を起こしている、記述内容が信頼できない等の瞬間はありません。また、もしそのような展開がある場合は、その状態の開始と終了が誰でも分かるように明言・明文化されています。

 また、二重人格や睡眠時に無意識で行動、遠隔操作などもされていません。犯人でもありません。


・登場人物は己の目的に反しない限り、不必要な嘘はついていないものとする。

 犯人以外の登場人物は、恣意的に捜査を乱す、あるいは無意味な嘘をつくことはありません。また、犯人も事件に直接関わらない内容で嘘をつくことはありません。

 また、各登場人物の「己の目的」は分かるように明示されています。


・「動機」については考えなくて良い。

 犯人の独白込みで完結し、また現状では推理不能なため、動機は気にしなくて良いです。


・現状、確定的な証拠自体は出てきていない。

 明文として証拠が描写されていないというのもありますが、それがなくとも消極的な推理によって犯人の断定は可能です。実際、シャーロットはその方法で犯人を導き出しています。


・特別描写がない限り、物理法則その他は現実世界のものに準拠する。


・「具体的にどの程度であれば人を殺すに足りる(程度の魔術、威力になる)か」は深く考察しなくて良い。

 作中に描写がある通り、魔術を扱うこと、魔術で人を殺すこと自体は比較的簡単です。純粋に暴力をぶつけたら良いだけなので。

 しかし、なにかを隠す、あるいは殺害方法を工夫するということをした途端に難しくなります。なので、作中に説明のある内容・技術からどのような方法を用いたと考察できるか、ということが考察されていれば推理できたものとみなします。



 ──以上の条件を遵守した上で、誰の手によってどのように犯行が為されたのか、コメント欄にて考察を披露してほしい。

 なお、推理の根幹に関わりすぎない範囲・内容であれば質問も受け付けるものとする。質問後は、コメント編集機能を用いた追記で考察を披露していただきたい。



 ※本頁の以下の文はヒントの提示に用いられているため、見たくない人は視線を逸らしつつ次頁以降の「解答編」に進んでください。
























●ヒント

 ・魔術は「どう術と相手を繋ぐか」が大切である

 ・魔術のルール、特性の理解が大切である

 ・みんな猫を被っている


 以下、更なるヒント。




















●ヒントを探すヒントは「口癖」
























 次頁以降、解答編。

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