第75話
秋になった。
「まなちゃん、もう秋だね。」
「俺もうすぐで高校が終わるよ。そしたら次はもう就職だよ。学生終わるんだ、3年の春も夏もすぐに終わったよ。学校でも最近は楽しいことが多いから直ぐに終わった感じることも多いんだよ。」
それからも俺はまなちゃんに話しかける。
「あっ、ゆうくん!!」
まなちゃんのお姉ちゃんが来ている。
お姉ちゃんはまなちゃんに話しかけた後今度は俺に話しかける。
「そういえば悲しいことがあってさ、前言ってたの延長になっちゃんだよね。」
「そうなんですね。」
「ただ代わりにその間に別の仕事が入ったけど、そっちの方を頑張って上手くなろうと思うんだ。」
まなちゃんのお姉ちゃんは会う度に仕事が増えている気がする。
「あっ、もう時間みたい私行くね。」
後ろにマネージャーらしき人が居た。俺と目が会い、お互いに頭を下げた。
凄いな、まなちゃんのお姉ちゃん。
きっとまなちゃんも生きていればすごい人になっているんだろうな。
まなちゃん、今ごろ天国で元気にしているかな?それとも転生してたりして。
「あっ、こんにちは」
「こんにちは。」「こんにちは」
山宮さんと平宮さんだ。山宮さんとは会うことが多い。
ーーーーーーーー
俺は帰ろうとするが、どうしてこうこの町にはヤバイ人が多いんだろうか?
「やめてください!!」
正直早野が悲鳴をあげているが、アイツが悪いんじゃないのか?
ただ俺としては一応、ストラップを汚してないだけクラスメイトよりはマシなので、彼女を助けることにする。
警察を呼んでおいた。本当に助かります。
とりあえず警察が来るまで
「あのぉ、その子嫌がってようですけど?」
「あーん?なんだ?お前」
「先輩」
おい、関係性を敵に教えるな。俺が今後巻き込まれるかも知れないだろ。
「お前ら知り合いなのか。」
「そうですよ、だからさっきの悲鳴は本当だと思って、そうだよね怖かったよね。」
「はい!」
素直だな、こんな時に。
つかやっぱりこいつ慣れてるんじゃない?コイツから喧嘩でも振った(売った?)んじゃないか?
「かっこいいね先輩!」
グッ
俺は喧嘩は強くないから喧嘩しても負ける。
とりあえず早野に危害が無い程度に踏ん張ればいいや。
ーーーーーーーー
「先輩!!先輩!」
「ゆうくん、ゆうくん」
あー、そっかボコられてたんだ。早野の顔より、いつも俺を助けてくれる警察の顔の方がよっぽど安らぐわ、
つかなんで早野なんか助けたんだっけ?
「先輩!意識ありますか?先輩私のこと分かりますか?」
そっか
【先輩!!ゆう先輩!!】
雪が居たからだ。雪が居てくれてお陰で後輩の大切さをすごく分かったんだ。だから一応これでも後輩の早野を助けようと思ったんだ。
俺はまた眠気に襲われる。
ーーーーーーーーー
「ゆう、」
お母さん?
「まだこっちに来るには早いわよ。」
ーーーーーーーーー
「先輩!!ゆう先輩!!」
「ゆうくん!ゆうくん!!」
「ゆう!!ゆう!!」
ここは病院?雪とまなちゃんのお姉ちゃんと店長
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます