第1話  大切な物がない日常

「なぁ、ゆう」


「なに?お父さん、」


「新しいお母さんと、姉や妹が出来たら仲良くしてあげてな」


「うん!約束したから、お母さんと 

                       まなちゃんと」


「そうだな、お母さんと約束したもんな!」


この時のお父さんのなんとも言えない顔をずっと覚えてる。


 







 


 「春香!」


「、、、お兄ちゃん」


「大丈夫、、お兄ちゃんが守るから」


 

「私のお兄ちゃんが、ゆうで良かった。」





 「私、、春香に酷いこと言っちゃった。」


「冬華は本当は、春香と仲良くしたいんだよね」


「うん、、」


「なら、謝れる時に謝ろう。大丈夫、俺も一緒に着いてるから、

もし、その時言えなかったら、俺が謝るように冬華にもう一度その時言うから、

それに、春香も仲直りしたいと思ってるよ」


「ありがとう、ゆう!私お姉ちゃんと仲直り出来た。

 お姉ちゃんもっとこれからは私と一緒に居てくれるって」

 


 






 「ゆう、お父さんをよろしくね。

    もし、新しいお母さんが出来たら大切にしてあげて」


お母さん。






 【ゆう!私、ゆうと会ってから、辛かったことより楽しかった

ことが一杯あった。だから、ゆうももっと楽しくなって欲しい。】



【そっか、ゆうに姉と妹が出来るのか!ふーん、、、


  仲良くしてあげてね。


私はゆうのお陰で、お姉ちゃんと仲良く出来た。

ゆうも仲良くしてね、兄妹仲良い方が絶対いいから!】


 

【ゆうに、新しいお母さんか、、、もしなれたら、私が、、

                     なんてね!】





 【これが、あれば一緒だよ】


ストラップが置いてある


 


だが、持とうした瞬間、急に穴が出来て、そこにストラップが落ちていく。

 

 「待ってーーーー」


 









「あんたさ、なんでそんなに友達いないの、まぁ私は見てて面白いけど」


「お兄ちゃんって、一応呼んでるけどさ、アンタなんて、兄でいて欲しくない。」


「ゆうくん、大人になって、」







 ストラップの近くにいく。


 「お兄ちゃん、キモい、いつまでそんなの付けてるの?」


「アンタさ、そんなの付けてると、私まで変に見られるんだけど。」


「ゆうくん、そろそろ、そのストラップは付けない方がいいんじゃないかな」






やっと取れ


   冬華?

 

 「このストラップはこうする。」

冬華はライターを待っている。



 やめて


「お兄ちゃんのオタクらしくてキモいところが撮れた」


 やめてくれ。


「ゆうくん、ちょうど良い機会だから、新しいストラップ買おう、もう少し大人な男の子が付けるやつ。」


 やめろーーーーーーーーーーーーーーー


「はは、、いい映像が撮れた。」


 そして、目の前からストラップが消えた。

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