支店を作るまでに
未経験大歓迎
オープニングスタッフを採用するにあたって代表取締役社長の蒼唯も含めて全員が経理や事務等と人事採用を兼任していてメインは経理として従事してきた人、人事として活躍して来た人をまずは人材派遣会社から経由で採用をする。
全員で仕事を教えてそれぞれの経験をもとに未経験者も多く多く採用して仕事は分かるまで何度でも教えるように、孤独にするような雰囲気にはしないで忙しくても耳を傾けるようにしようと伝えた。
ホームページには新卒、既卒者、経験者採用とそれぞれを終始募集をかけるが広告代理店には常時出しているわけではなかった。
ありがたいことにホワイトオールウェイズの業績は上がりアーチェリーとして活躍した三島蒼唯様ならプロスポーツチームから独立リーグ、社会人チームで知名度アップしたいからコラボさせて欲しいと依頼が多く届いていた。
そのスポーツやチームが全国的に名前を売りに行くのか、それとも地域密着とひて売りにしていくのかを聞いて話がまとまれば中々上手くいなかった場合は上司や社長でもある蒼唯に連絡して欲しい。
その都度現場に向かうこともあった。社長だからと言って部屋に籠る訳ではなくて社員と顔を合わせて相談やアドバイスをすることを積極的に行っていた。上から物を言うだけでは誰も付いてこないし、孤独になる原因となる。
仕事がどれだけ忙しくなっても残業は何時間までと上限を決めてその上で家に仕事を持ち帰るのか禁止、コピーして持って帰って行ったものは賞罰に処するという文言等も場合によっては就業規則を加え、社員ファーストを掲げる。
よく言われるのは社員のことを考えていては会社の利益が減ると口コミや周囲から言われることもあったが蒼唯はそれを雑音とくらいにしか捉えていない。会社で働くのは誰なのか、社員ではないのか。その社員がいなくては成り立たないと考えているために月に何件と決めている。
余剰は翌月以降にしてもらうか場合によっては理って他の会社に依頼するように促していた。会社の成長、会社の衰退もどちらも短期的ではなくて長期的に考えている。誰も辞めたくない思いでいる。
数ヶ月が経った頃に社員にも変化が芽生える。
蒼唯自身はブラック企業から救いたいと考えているが最近ではホワイト過ぎて嫌だと声もあり、転職したいと申し出る社員がいれば絶対に残れとは決して言わずに後悔しないように決めなと後押して、生涯ホワイトオールウェイズに身を捧げると語ってくれる社員もいた。
戻りたい
事業規模が大きくなりつつあり、本社のさいたま市だけで全て行うのが難しいと感じていた。地元密着で知名度アップを考えている会社には地元生粋の社員が働くのがいいと考えて地区ごとに支店を出すことを決めて地元に帰りたいと手を挙げる人がいれば積極的に赴任をさせていた。
大学や就活のブースにも人事が積極的に出向いてアピールや地元で働きたい人には支店で働けるようにして、将来的には各都道府県単位で働くことを目指していると伝える。
応募も増えて社員が増える、働く時間にも上限があってサービス残業は絶対にさせない。した場合は懲戒解雇にすることを交わしているために他と比べて働きやすい環境になっている。会社の利益よりも社員の働きやすさを常に考えていて、参考にする企業も少しづつだが増えてきた。
月に何度か社長の蒼唯を始め社員全員で食事会を開催したり、本人の誕生日だけでなくて家族の誕生日、出産祝いなどお祝いごとには給与とは別に支払いをして社員旅行には家族分も招待をするなど家族にも幸せになって欲しい。
毎年多くの人が求人に応募をしてくれて採用をしているが入社式や経験者で入ってきた人には必ずいう言葉がある。
「数ある企業の中からホワイトオールウェイズをお選びいただきありがとうございます。ここで骨を埋めようと考えている方、踏み台にして次のステップを考えている人がいると思われますが社員がいなければ会社は成り立たない。必要な人材だから採用をしたことを忘れないで」
蒼唯としては自分の気持ちを伝えただけで泣かせようという目論みなど全くなく、気づいたら毎回泣いている社員がいて嬉しい気持ちでいっぱいだった。
社長として全国を飛び回るくらい忙しくなった蒼唯だがどれだけ忙しくて大変でも社員の悩みや相談を耳を傾けようと心がけていた。
支店には顔を出して元気な姿を見ると安心をする。もう少し規模を拡大して各都道府県に支店を起きたいと市場調査にも参加してそのまま会社説明会を社長の蒼唯が行うことも増えてきて学生から素朴な疑問にも丁寧に答えていた。
数年後には北は
社員ファーストを掲げるホワイトオールウェイズはいつしか地元プロスポーツチームのある市町村から自分の町にも支店を出して欲しいとオファーをいただくまでになっていた。会社も軌道に乗り、次なる夢を考えていた。
それは弓道・アーチェリー教室を開いて始めての人には体験会、本格的に考えている人には弓道・アーチェリークラブとしての経営も考えていた。
弓道・アーチェリーの架け橋としてプレーをする場所を増やすことが競技人口を増やすのには大事だと考えていた。
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