第7章 合同会社から株式会社
募集、拠点の場所
拠点の場所
本拠地としての基本路線を埼玉県さいたま市に置こうと考えてスマホで物件情報を調べていた。だが、法人として人を雇うならある程度の大きさで賃料の安い所を探す。
目星しい所は全て契約している、問い合わせをするが保留している状態だから難しいと断られてしまう。里奈ぴょんはコネは悪いことではないと思うと言ってくれた。
けどここで条件を譲ってはいけないと
いいよ、不動産屋の知り合いもいるか条件をもらえればいい所を探して欲しいとお願いするよ。そう言われて平均地価や平米、賃料に関していくつか提示をする。見つかり次第、里奈を通して通達するからその中から選んで欲しい。
物件はお任せする形にして会社名と事業内容、そして企業理念等を考えることにした。会社を立ち上げるようと思ったのはブラック企業で痛い目に遭っている人を救いたい、その人たちを救うために改善やアドバイス、場合によっては転職を促したりする必要があるのではないか。
数日後に里奈ぴょんを通してさいたま市、それも浦和駅付近の場所を押さえてくれることになった。事業内容としてスポーツ振興とコラボグッズの開発と販売と決めて、会社名はブラック企業から人材を救いたい、引き抜きたいと考えて「ホワイトオールウェイズ」とする。
企業理念を蒼唯が考えていた。
「スポーツを通してお客様の笑顔、従業員の笑顔を届けよう。商品の架け橋になろう」
グループラインで会社名と企業理念を送る。
特に誰からもコメントはなく、スタンプのみ送られてきて会社の電話番号を取得するために電話会社に問い合わせをして空いている番号から選ぶ。ホームページ作成と代表取締役社長としてのコメントを考えたりとまだまだやるべき事が沢山ある。
コメントを考えた上で次はホームページ作成をして必要事項を記載をしてペーパーカンパニーとしてまず人員を募集しようかなと考えていた。スマホが普及もあってリモートでも出来るため、しばらくはリモートで会社を運営しようとしていた。
何かあればサポートしてくれると言っていてくれている里奈ぴょんを通してお父さんに事務所が出来るまで何かしておくことを聞くと顧問弁護士と税理士がいた方がいいと教えてもらう。
まだ蒼唯も含めて5人しかおらず、有名な人を雇える状態ではない。もうやること多いなと思っていると蒼唯に知らない番号から電話がかかってきた。
横山様から里奈さんのお友達が会社を設立するから手伝って欲しいと言われた弁護士と税理士ですがお話をしたいので直接かリモートどちらでもいいのでと伝えられる。
リモートでお話を聞いていると蒼唯を見かねた里奈ぴょんのお父さんが資格があるが現在就業していない人を見つけてお互いにメリットとなる形で
これだけは
有限会社ホワイトオールウェイズのオープニングスタッフの募集をかけた。蒼唯、舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃん、里奈ぴょんの5人は新オフィスで募集をかけた。
アーチェリーでは実績があるもののそれ以外では何も知らない素人のため、同い歳だが仕事上での繋がりで仲良くなった人で困っている人に新会社の話をして声をかける他、ネット上でブラック企業で悩む人、過去にブラック企業に心身ともに潰されてしまった人たちに声をかけていた。
それだけでなく、里奈ぴょんのお父さんを始め何も出来ない蒼唯に代わって舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃん、里奈ぴょんが人材派遣会社をひっきりなしに電話をかけて是非仕事に悩みを抱えている人がいれば紹介して欲しいとお願いをする。
雇用形態、勤務地、給与、福利厚生などを話し合ってデータに入力をして送って応募を待っていた。その中で蒼唯は1つ懸念していたことがあった。
どこにでも強いものが弱いものに対してハラスメントをしてしまう構図。これは上司と部下の関係があり、指示をするしてそれに従うため部下はどうしてもメモを取ったりして失敗しないように気をつけようとする。
だが、同じ部署内でもそれぞれ言うことが違ったり、やり方が違ったりするだけでなくその日の感情で言うことが違っていざこざとなることもよくあることだよと舞莉矢ちゃんや奈緒ちゃん、遥華ちゃんから、里奈ぴょんから伝えられる。
そうなると言った言わないになることが多く、このホワイトオールウェイズでは社員同士がそういうことがないようにすることを念頭に置いていた。
そのために自分たちも含めて全員にボイスレコーダーを所持することを必須にしよう。そうすれば相手も持っていることを知っているから注意は出来てもそれ以上に強要をすることは出来ない。すると記録として残ってしまう。
アーチェリーをしていた頃から見える化を大事にしてきた蒼唯、ハラスメントをしたことが分かれば容赦なく呼び出してその経緯を聞いて場合によっては被害届を出して裁判沙汰も辞さないつもりでいる。
ブラック企業から逃げることは悪いことではないが、そこから離れて自分は優位だと勘違いをして歳下や部下に嫌がらせやハラスメントをするなんて言語道断、コストはかかったとしてもブラックな部分をなくそうと考えていた。
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