翌日のお迎え
どこに行こうか
旅館から蒼唯の家に迎えに来てくれて蒼唯と里奈ぴょんは拾われる形でレンタカーに乗り込み、どこに行くか話していた。
ずっと掛川に住んでいる蒼唯だが行ってみたいと思っていたキウイカントリージャパンという果樹園。いちごやぶどうの食べ放題はよく聞くがキウイの食べ放題はあまり聞いた事なく、提案だけしてみる。
なにそれ、面白そうだね。あおいたん食いしん坊だとは知らなかったよと笑顔でいう里奈ぴょん。実家に帰る前のスーパーで海鮮丼と富士宮やきそばを買って頬張っていた人が言っても全然説得力がないしその言葉をそのまま返したかった。
食いしん坊の蒼唯ちゃんのために行こうかと遥華ちゃんにはカーナビをセットして向かう。誰よりも
時より出る里奈ぴょんの食べる時の「あむっ」という効果音みたいな感じで食べる姿で写真を撮る。これだけ美味しそうに食べてくれたら生産者さんも嬉しいだろうねと話して次は掛川城に向かう。
城の中に入るのはもちろん、城下町を歩いて最近流行りの御朱印を押して風情を楽しみつついた。車に戻って奈緒ちゃんが富士山って静岡県側と山梨県側とあるけど山梨県側から見たら富士山ってまた違うのかなと呟く。
蒼唯はいいけど遥華ちゃん大丈夫?そう聞こうとしたら既に車を動かして向かっていた。山梨に向かうから何があるか調べておいてと急に任務を命じられた気がしていた。
舞莉矢ちゃんが河口湖音楽と森の美術館があってその近くからでも富士山が見えるみたいだと言うと赤信号で止めている間にカーナビを再設定する。
掛川城を後にして約2時間、高速道路に乗らなきゃ行けなかったが致し方ない。現地に着くとオルゴールの心地よい音色を聞いていたらそのまま眠りにつきそうだった。
お土産コーナーを見ているとオリジナルのお菓子がかわいすぎて蒼唯だけでなく、舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃん、そして里奈ぴょんとテンションが上がっていた。
チョコレートのパッケージがかわいい、樽型のチョコレートがかわいい。里奈ぴょんに至っては蒼唯にふじぴょんのハートキャンディとカラフルラムネを持ってきてこれは里奈のためにあるようなものだよねと両方カゴに入れる。
この音楽と森の美術館のお土産コーナーに何時間滞在するつもりなのかというくらいずっといて蒼唯に関しては何を買うか悩むくらいかわいいものが多くて困っていた。
厳選してオリジナルチョコレートを買うことに決めた。食べた後も寮の部屋に飾ろうかなと思うくらいかわいい。会計を済ませて出ようとしたらプリンセス体験が目に入る。
振り向いたら里奈ぴょんが絶対やりたいというに決まっていると思っていたからだ。念のために振り向くと蒼唯の近くに誰もおらず、置いていかれてしまう。
全員ドレスの試着しようと悩んでいた。遅れて蒼唯もドレスを着て店員さんに写真を撮ってもらい、みんなで写真を撮ってもらう。時間があっという間に過ぎて掛川に戻る。
ギリギリまで掛川にいようとも考えたが翌日に舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華が韓国に帰らなくてはならないと知らされていつでも会えるように里奈ぴょんもライン交換しておきなと伝える。
夜は静岡の思い出としてまた「さわやか」でげんこつハンバーグを食べてお店の前で写真を撮ってチマチョゴリのお人形を見てみんなのことを思い出すねと里奈ぴょんは話していた。それぞれにいい思い出になったらよかったな。
掛川で過ごす最後の夜、明日帰るのかと思うと急に寂しくなって来た。目標に向かって頑張ろうと奮い立たせる。
年明け
行きは指定席だったが帰りは自由席で座って帰ろうと座っていた。途中行きに食べたかったと言っていたお店に寄りつつ横須賀食品の寮に向かう。
その途中で神社を見つけてお祈りをしようと立ち寄る。
「1年の計は元旦にあり。碧波はアーチェリーで無敗で沢山の人と出会えますようにと願う」
隣で里奈ぴょんは呟きながらお祈りをしている。
「またあおいたんと旅行が出来ますように。舞莉矢ちゃんや奈緒ちゃん、遥華ちゃんに今度は韓国で会えますように。みんなで全国を回る旅行が出来ますように」
それを聞いて神様にお願いをしているというよりも蒼唯にお願いをしている様にしか聞こえなかった。連絡先交換したから飛行機で韓国に飛んで個人的に会いに行けばと思ってならない。アーチェリーのことは何も願っていない。
蒼唯だけでなくてそして舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華と仲良くなってくれたことは嬉しいしまた会いたいと思ってくれるのは友達としてこれほどうれしいことはない。
里奈ぴょん、これだけは忘れないで欲しい。
横須賀食品の社員であり、アーチェリー部に所属していること。遠征で全国どこにでも行けるし世界大会やオリンピックに出られるようになれば応援にも来てくれる。
旅行をお願いすることも大事だけど一緒にアーチェリーを頑張ろうと寮に戻って伝えて同じ部屋でまた眠る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます