仲良しの輪

色々あったけど

韓国を飛び立ち、夜遅くに中部国際空港に無事に着いたと遥華ちゃんからラインが届いてひと安心した。そしてお願いをしておいたチマチョゴリのお人形も買ってもらう。


始発で掛川駅に向かい、2泊3日で駅近くの旅館を押さえたと聞いて泊まるところには困らなくてよかったと感じる。宿が取れなかったから泊まらして欲しいと言われたらどうしようかと思っていた。


もし蒼唯の家に泊まるとなっても場所がないからと諦めて一緒に宿探しをしていたと思うためよかったなと安心していた。来るまで里奈ぴょんと朝ご飯を食べつつテレビを観ていた。


家の近くを散歩しているとスマホのバイブが鳴る。誰からかなと思って確認すると奈緒ちゃんからのラインでもうすぐ掛川駅に着くよと連絡が来て歩いて向かうことにした、


里奈ぴょんは掛川駅に着くまでずっとどんな子なのと終始話していて優しくてかわいい女の子たちで仲良くなってくれたら嬉しいと気がついたら着いていた。新幹線口に行くとキャリーバッグを転がす舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃんに合流をする。


こちら横須賀食品アーチェリー部で同期で同部屋の横山里奈ちゃん、愛称は里奈ぴょん。


左から島田女子高校弓道部で共にプレーをして韓国の武者修行で居候いそうろうさせてくれた森舞莉矢ちゃん。

次に高校弓道世界大会で日本代表、韓国で通訳してくれた犬山奈緒ちゃん。最後に同じく世界大会日本代表、韓国で運転手してくれた大宮遥華ちゃんになるよ。


ひと通り挨拶をしてもらってチェックインをするために旅館にチェックインするために向かう。荷物を預けると再び出てきてどこか出かけようとなる。


舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃんにチマチョゴリのお人形それぞれを蒼唯に渡される。お願いしておいて何だが1つでよかったと思いつつも返す訳にもいかず、里奈ぴょんに渡すことにした。


ありがとうございますと袋から取り出すとめっちゃかわいい、どれも違う種類のお人形で嬉しいとテンションが上がっていた。改札口にしばらくいてそろそろ移動しようと蒼唯が促していた。


電車移動するかレンタカーを借りて移動するか話し合ってレンタカーを借りて移動することになった。みんなで電車賃払うくらいならレンタカー借りて人数で割った方が安くつくと運転手をしてくれた遥華ちゃんの言葉に乗る。


次は誰が運転するかで話し合うことになるかと思ったがみんな乗って、遥華が運転するから助手席に蒼唯ちゃん乗ってナビを設定するけどサブナビとして案内をして欲しいとまずは静岡のソウルフードで代名詞とも言える「さわやか」にカーナビをセットをする。


蒼唯は数年ぶりで舞莉矢ちゃん、奈緒ちゃん、遥華ちゃん、里奈ぴょんは始めてのさわやかのげんこつハンバーグに感動していた。仲良しになったからと写真をみんなで撮ってハンバーグの写真を撮る。

違うメニューを頼んでそれぞれシェアし合おうと思っているが何故かそこだけは合わないのが不思議だった。


観光地巡り

駐車場に戻って次の目的地について話し合う。

東に行けば静岡市や富士山があるし、西に行けば浜松市に浜名湖がある。ウィンカーやクラクションで早く出て行って欲しいとサインを出されて浜名湖に向かう。


高速に乗っていけば目的地に早く着くが、高速代で美味しい物や他のことに使おうとパイパスで行くことにする。西の琵琶湖、東の浜名湖と地元の蒼唯は高らかに語っている。


その浜名湖だがうなぎで名が知られている。だが数時間前にげんこつハンバーグを食べたばかりでうなぎを食べられる状態ではない。うなぎは高価で中々手に出ないがお菓子でうなぎパイという物がある。


お土産屋で買ったうなぎパイを買って浜名湖を眺めながら食べている。蒼唯も地元静岡にいて何度も訪れたことがある浜名湖だが、うなぎパイを食べながら見たのは始めて。


うなぎパイと浜名湖をバックにインカメラで写真を撮る。

同じ場所に行くにしても誰と行くかでこんなにも変わるものなのかと新鮮さを感じていた。


うなぎパイを何パック買ったのかと言いたくなるくらい車に乗って今度は富士山を見に高速には乗らず、只管ひたすらバイパスを走らせて掛川を通り過ぎて富士山を目指す。富士山は登るためではなくあくまで見るために。


走らせていくと段々と大きくなっていく富士山に車内は興奮している。何度見ても富士山は雄大だな、静岡が誇る富士山、世界遺産にも登録されて日本のみならず外国人観光客もこの地に訪れると考えているとつい拝みたくなる。


近くの道の駅で立ち寄ってスマホのカメラで撮影をしてお土産コーナーを見てみるとスマホケースやキャンドル、キーホルダー等肖あやかっていてテンションで上がる。


みんなこのかわいい富士山グッズの中から何を買うのかなと俯瞰ふかんしてみていた蒼唯だが何の躊躇ためらいもなく次々とカゴに入れていく。


理由を聞くと全員かわいいから、ここで買わなかったら次いつ出会えるか分からないからといつの間にか虜になっていた。


地元民としてはグッズを買ってくれることは嬉しいが買えなくても通販で売っているのではないか。それを言えない雰囲気が漂っている。


帰りに富士サファリパークに寄って動物と見て癒されていると気がついたら陽が沈み、冷えてきて帰りに静岡市のソウルフード、静岡おでんを食べて掛川に戻る。


蒼唯の家まで送ってもらい、また明日迎えに来るねと家に入る。明日はみんなでどこに行ってどんな景色を見られるのか楽しみだなと里奈ぴょんと話していた。

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