第5話 クロさん


仕事が終わり、猫カフェによるとそこには、多くの猫が居る。先輩は猫カフェに入ると嬉しそうな顔で案内された場所に移動した。


地球の猫は、人の顔で判断しないのか、見た目が怖い先輩の膝の上に乗り、リラックスしている。


先輩は、猫の頭を撫でたりして猫を触ると、猫はゴロゴロとならし懐いている。


意外にも、先輩は猫の好かれている。


私は猫語が分かるので、先輩が猫に対して敵対などしないか確認してから、猫カフェのボスのクロに人間に対し不満はないか聞くことにした。


「先輩、私はあのクロい猫さんの所に行っているので楽しんでください」

「ああ、お前も楽しんでこい」


私が猫語を話せるとわかると、地球人で無いことがバレるので、クロさんを持ち上げ一対一で話すことにした。クロさんには、色々話してくれるお礼として、猫にあげれるお菓子を注文して、クロさんに差し上げ、私はクロさんと「にゃ、にゃ」っと猫語を喋りながら話を始めた。


(こんにちは)


(わしと話せる人間とは)


(私は人間ではなく、ネコ猫星から来た者です。)


(ほう、人間でないものが来るとは長生きするもんじゃな。で、わしに何かようかな?)


(はい、クロさんは猫についてどんな扱いを人間に受けたか知っているのではないかと思い地球人じゃないとバレるリスクがあるが、こうして来ました。)


(ほう、人間が猫にして来たことか。まあ、色々だろうな。あの、白い猫が居るだろ。あの、猫は飼い主が猫を増やし過ぎて、育てられない多頭飼育崩壊で保護された猫だ。)


(無責任ですね)


(そうだろ、他には、お前が先輩と言っている男の膝に座っている茶色っぽい色の猫は殺処分寸前だった猫だ。)


クロさんが人間について聞くと、猫に対して酷い事をしていることがわかる。今までは、先輩一人だけ偵察していて、猫についてあまり偵察出来ていなかった。猫に対して、最低な行為を行う危ない人類なのかもしれない。だけど、少しは優しい人もいるのはわかるが、猫に対する残虐行為などは無くならない。


(人間って最低ですね。どうして、ひどい事をする人間に懐くんですか?私はもう、人間に対して猫になる光線を浴びさせた方がいいのでは?)



(まあ、そう早まるな。人間は最低な奴もいるが、逆の人もいるんだよ。私だってそうだ。あそこに居るハゲの店長に拾われた身だが、最初は人間を恨んでいたが、ハゲに私は可愛がられ人間を好きになった。殺処分寸前だった猫、多頭飼育崩壊で最悪の環境でいた猫などもあのハゲに救われた。だから、人間をそんな簡単に判断してはいけないと、わしは思う。)


(そ、そうなんですか?)


(ああ、だからもう少しだけ人間に対してみてみたらいいと思うぞ。それからでも、判断は遅くないはずだよ。)


(分かりました。まだ、人間には猶予を与えた方がいいのかもしれないですね。私も、先輩に会うまでは人間は最低な動物だと思っていましたが、優しいところもあるので、私も人間に対しても考えが変わって来た所なので、私に人類猫化計画は一時中断にします。)

(うむ)


私はクロさんに、色々と話を聞かせてもらい私はクロさんと離れて、先輩のもとに行った。


「先輩、どうですか猫は?」

「ああ、可愛い。猫天使」


先輩は、猫におやつをあげたりとして満足していた。私も、クロさんとの話を終えた後は、猫じゃらしなので遊んだりしていた。


しかし、猫じゃらしは自分で動かしている分では問題ないのだが、先輩が動かす猫じゃらしにうっかり反応してしまい恥ずかしい思いをしてしまった。


営業時間も迫り、私たちは猫カフェから出て家に帰ることにした。


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