第20話
私はいつものスタジオにやって来た。真夏の暑さが窓から溢れでしている中、私たちは練習に励んでいた。
「あー、休憩しようか」
雫石の掛け声を合図に私たちは
「了解」
「疲れた」
「ん」
私はペットボトルを取り出し、水を飲み始めた。
ゴク、ゴク
「はぁ、美味しい」
「暑い日に飲むと美味しいわね」
「最近、暑いよね」
「真夏って感じ」
「去年と比べると暑くない?」
「練習の後だから余計に暑くなっているじゃない?」
「そうかもね」
「いつもより暑い」
「確かに気温が高くなったよね」
「天、水取って」
「はい」
私は近くに置いてある春のペットボトルを渡す。
「ん、ありがと」
春はペットボトルを開け水を飲んだ。
「生き返る」
いつも、無表情なのに飲んだ時だけ表情が大きく動いた。
「可愛い」
私はつい言葉をこぼした。
「ん、ありがと」
「ふふ、天ちゃんと違って堂々としているね」
「天があまりにも慣れて無さすぎなだよ」
「本当、自分磨き、全くしないのに自分がよく似合うのを着てくるよね」
「お母さんが選んでいる」
「天ちゃんのお母さん、センスいいね」
「天が似合う物を熟知しているな」
「似合ってる」
「春、方向性が違う」
「あ、天ちゃん、顔が赤いよ? 照れているの?」
「、、、似合っているで照れてたんじゃんないの?」
「天、可愛い」
「うう」
私は顔が熱くなって行くのが感じる。
「ふふ、天ちゃん、委員長さんで情報あったの?」
「あ、進展あったよ」
顔を真っ赤にしながら、私は放課後にあった出来事を話した。
「そんな事があったのね」
「天の事好きじゃん」
「天、凄い」
「ありがとう」
「でも、余計に分からなくなちゃった」
「確かにわからないね」
「天と認識あるじゃない?」
「あった記憶がないよ」
「幼い頃にあったじゃない?」
「んん」
私は腕を組んで考えだが頭の中から一切出てこない。
「うーん」
***
「、、、夏休みだから、羽を外しすぎないように解散」
「「「「「「 よっしゃ 」」」」」」
先生の言葉を最後にクラスメートが歓喜を挙げた。
「夏休みだ。夏休みだぞ。冷凍」
「ああ、そうだな悠人、少し落ち着け」
「 俺は落ち着けているぞ 」
「落ち着けいるやつは突然、叫ばないぞ」
「う、確かにそうだな」
「納得してくれて嬉しいよ」
「まぁ、そんなどうでもいい事は置いて置いて」
「 どうでもいい!? 」
「冷凍、うるさいぞ」
「ひでぇ」
「まぁまぁ、落ち着けよ。なぁ、夏休み、海行かないか?」
「いきなりだな。いつにするだ?」
「うーん。そうだな、、、来週はどうだ?」
来週、確か練習なかったはずだな
「おう、空いているぞ」
「よし、なら行こうぜ」
「おーけ」
「じゃ、俺は部活があるから」
「おう、またな」
「またな」
練習しにいくか
俺もそう思い俺はいつもの練習場所に向かった。
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