第19話


俺はいつも通りに学校にやって来た。


 「おはよう」

 「おう、おはよう」


俺は教室で悠人に挨拶をした。


 「悠人、また見てるのか?」

 「ああ、相変わらず、最高何だよ。『Airisu』は」


そう言いながら、悠人はスマホを見ていた。スマホの中は天の姿の俺がと『Airisu』が写っていた。


 「天ちゃん、可愛いなぁ」


悠人は見れば、分かるが『Airisu』の中で天が好きみたいだ。



 俺の友人が天の姿の時の俺が好きとか言うのが可笑しいな気分だよ。



 「端から見るとヤバいやつだぞ」

 「いいだろ。好き何だから」

 「はぁ、、、俺の友人はいつからここまでヤバいやつになっただ」


 「そこまで言うのは酷いぞ。冷凍」



悠人は俺にそう反論して来た。



 「そう言われも仕方がないレベルでヤバい雰囲気が出ていたぞ」


悠人は口から涎を少し出しながら、机に顔を着けて目がスマホにガン開きしながら、見ている。



 うん。ヤバいやつ以外の何者でもないなぁ。


 「そ、そうか。冷凍がそこまで言うなら相当、ヤバかっただな。俺」

 「うん。周りを見てみろ」


 「お、おう」



そう言うと悠人は周りに目線を見渡した。

すると、悠人と目を合わせないように目を反らした。


その反応を見ると悠人は落ち込む様子を俺に見せながら話しかけて来た。


 「相当、ヤバかっただな。俺。みんな、俺から目線を外してくるよ」


 「気づいてくれて嬉しいよ」


俺は落ち込んでいる悠人に俺はそう声をかけた。


そう言う感じで俺の朝の日常は過ぎて行く。



 ***



俺は今、慌てて教室に向かって走って行った。



 ああ、最悪だ。スマホを忘れるなんて



俺はそう考えながら、教室の扉の前に来た。

扉に手を置き、扉を開こうとすると



   ~ ~~♪



音楽が聞こえて来た。



 これは『Airisu』の曲? どうして、こんな所から?



俺は疑問思っていると声が聞こえてくる。



 「天、楽しそう」



委員長、、、笹倉 楓花の声が聞こえて来た。


その声はいつもの気迫がある声ではなく、鈴のように響き、人を安心させるような声色だった。



 こんな声の委員長、、、聞いた事ないよ。



俺はますます、あの時の委員長の行動が分からなくなった。



俺は困惑しながら、扉を横に開けた。



扉をあけると誰かが入ってくる何て想像もしてなかったようで委員長、、、笹倉楓花は目を大きく見開き、こちらを見ていた。


 「あ、どうも」

 「ど、どうも」


挨拶をしたが


 「、、、」

 「、、、」


言葉が続く事はなく、お互いにシーンと沈黙が場を支配した。



 どうしよう? この雰囲気、、、



この雰囲気に耐えられなくなったのか、委員長は慌てて、机に置いてあった教科書をバックに入れようとして


 「あ」


---ガッシャン



慌てていた影響か。教科書を押してしまい、教科書を机の下に落としてしまった。


 「あ、大丈夫か?」


慌てて拾おうとしている委員長を俺は手を貸した。


 「あ、ありがとう」


委員長は恥ずかしいのか、頬を少し赤くした。



俺は落ちている教科書を拾い、委員長に渡した。


 「わざわざ、ありがとう」

 「あー 全然、大丈夫だよ」


俺は先ほどの事が気になり、俺が口を開こうとした時


 「あ、私行かないと」


委員長がスマホを確認してバックを取り慌てて教室の扉を開けた。


そして、窓から刺さっている夕方の明かりが委員長の顔に照らしながら、こちらを向き。


 「またね。獅倉君」

 「あ、また。明日、委員長」


そう言って委員長は教室から離れって行った。


 委員長、一体、どういう事何だよ。


俺はますます謎が深まって行く状況に俺は頭を抱えた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る