第17話



私は悩み事を雫石たち話した。


 「ふざけるなね」

 「私たちを見て言ったの?」


 「うん」


 「そうか。謎だね」

 「私たちが嫌いないじゃ?」


 「春、それはないだろ」

 「うん。鈴の言う通り、それはあり得ないわ。嫌いなはずなら、嫌いみたいな反応するはず。天ちゃんが言うなら嫌いの反応じゃない。だとすると別の何かだね」


 「その何かは?」

 「うーん? さすがに分からないね」

 「その委員長と言う子を調べないといけないかな」


 「私も鈴に賛成だね」


私はその光景を見ながら茫然と見ていた。


 私が何度も考えても分からなかった事をすぐに出てるくる、、、はは、私はこんな事が分からなかったのか、、、



 「天ちゃん、委員長の事を調べよう」

 「ストーカーみたい」


 「確かに」

 「だね」


 「ちょ、みんな酷いよ」


雫石がそう叫んだ。


 「だってねぇ」

 「だってって何よ鈴」

 「雫石だから」


私が鈴の言葉を引き継ぐと雫石はこっちに振り向いて


 「酷いよ。天ちゃん」

 「ごめんごめん」


 「「ふふ」」


私たちの会話を見て春と鈴は笑った。


 「もう、ここからの話は明日にしようか」


雫石の言葉を合図に他のメンバーも同意する。


 

 ***



私は学校が終わって、いつも通りにスタジオにやって来た。


私が扉の近くに近づくと


 「 雫石!! 」


と春の声が聞こえた。

私が入ると珍しく春が雫石に問い詰めていた。


 「えっと、どんな状況?」

 「雫石のyoutubeで私たちの曲を流しただけど、春に伝えて忘れていたみたいでこんな状況になっての。ほうれんそう(報告 連絡 相談)は大事だね」


 「ぇ? 私も聞いてないだけど」

 「え? 天も聞いてないの?」


 「うん」


 「まぁ、天なら仕方ないか。雫石が知名度を少しでも上げるつもりでやったらしい」


 「 ねぇ、私なら仕方ないって何? 」


 「うるさいよ。天」

 「私が悪いの?」


 「ふふ、そんな反応するからいじりがいがあるだよ」

 「うー」


私たちがそうな会話をしていると雫石たちが


 「ごめんって、春に伝えわたの本当にごめんね」

 「、、、仮面を着けているからもう大丈夫」


 「本当にごめんね」


どうやら、私たちが会話をしていた所で雫石と春の話は終わったらしい。



 ***


 「いやー、ごめんね。私の伝え忘れで待たせちゃって」

 「いいけど、私も知らないよ?」


 「ぇ? 伝えたよ」

 「ぇ?」


雫石は録音機を取り出した。すると、録音機を着けた。


 『ねぇ、天ちゃん、私のユーチューに流していい?』


 ♪~~~


 『うん』


 ♪~~~~


 『おけ』


音声には私が承諾する声が聞こえるがギターの音も聞こえる。


 「ほら」

 「、、、これ、私が集中してギターの練習をしていた時じゃない?」


 「まぁ、そうだね」

 「適当に答えちゃったやつだ。そもそも、練習に言わないでよ」


 「だって、普通に言ったら、ダメって言うでしょ」

 「うう、そうだけど」


私がそう言うと春が


 「雫石、よくやるよ」


 「ふふ、これ以上は不貞腐れるからダメだよ。じゃ、みんな揃ったから練習やるよ」



雫石の号令に従いメンバーは練習の準備を開始した。


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