第16話

あの後、いつもより練習が早く、昼過ぎに終わった。


 「さぁ、どこに行こうかしら」

 「洋服見に行かない?」


 「おっ、いいね。鈴」

 「賛成」

 「服、、、?」


 「うん。天ちゃんは少しでも服に興味を持とうよ」

 「素材がいいのに」

 「うん」


 「べーつに良いでしょ」


 「良くないわよ」

 「うん」

 「そうだよ」



私は雫石たちに引っ張られデパートに連れてこられた。


 ***


デパートにつくと私は雫石たちに


 「この服どう?」

 「こっちは?」

 「これもいいじゃない?」



 何で私は色々な服を着せれているだろう?



雫石たちによって私は着せかい人形化していた。


 「うーん。やっぱり、よく似合うね」

 「可愛い」

 「ああ、可愛いよ。天ちゃん」


 「そ、そう?」


私が首を傾げて返信をした。そんな私を見た雫石は


 「ぶっ」


 「雫石?」

 「、、、雫石、鼻血でないか?」

 「ぇ?」

 「本当だ」


雫石は顔を押さえていた。手の隙間から赤色が洩れ見えた。


 「ごめん。天ちゃんが可愛い過ぎて」


顔に手を押さえながら反応を返した。


 「、、、雫石、それはもはやヤバいよ」

 「うん」


 「えー、だって可愛いだもん」


 「それは可愛いと言う領域と言うかもはや、天の事を好きじゃん」

 「天が反応してない」



私はあまりにもの出来事に呆然とした。


 ぇ? 何で鼻血、、、? ぇ?


 「ほら、ティシュー」

 「あ、ありがとう。鈴」


 「天、回復して」

 「あ、だい、大丈夫」

 「、、、本当に?」

 「う、うん」


 「天、雫石の変態行為は気にするな」

 「う、うん」

 「ねぇ、私が変態ってどういう事よ」

 「でも、鼻血が出てる」


 「うう、そうだけど」

 「雫石は変態ね」


 「うう」


鈴と春が雫石が変態扱いしていた。その間に着せられた服を着替えた。


 何で鼻血するの? おかしいでしょ。


 「はい。天」

 「ぇ? ありがとう」


 「ちょ、春、何、さらっと服を渡しているの」


そう。春は私にオススメした服をちゃっかり渡して来た。


 「いいじゃん」


春は顔の頬をふっくら膨らませて顔を背けた。


 「雫石?」

 「ちょ、雫石?」


 「まるで私が悪いみたいな言い方じゃん」


 「ふふ」


私たちのやり取りを春は小さく笑った。


 「あ、春が笑ってる」

 「ちょ、春、わざと?」

 「さぁ?」


 「はいはい。ここまでにしようか」


 「何で鈴が纏めるの?」

 「珍しいね」


 「仕方ないよ。雫石がリーダーとして機能してないから」


 「そうだけど」


 「ふふ」


私が思わず笑うと雫石は


 「もう、何で笑うのよ」

 「ごめんごめん」


 「ふふ、仕方ないでしょ。事実、何だから」


 「うー」


こんな感じで私たちは残り時間を過ごした。


 ***


私はあの後、たくさん遊び、雫石たちと一緒に帰りの道を歩いて行いる。


夕日の光が差し込み、静かに夜の訪れを告げ初めて来ている。


雫石が静かにこちらに振り向き口を開く。


 「天ちゃん、気分転換になった?」

 「ぇ?」


 「天ちゃん、少し何かを考え過ぎて元気がないから心配したんだよ」


雫石の言葉を切り始めに春と鈴もついさっきまでの楽しいそうな笑顔からこちらを心配そうな表情に変わる。


 「天ちゃんが何を考えているのかは分からないけど、私たちの頼っても良いんだよ」

 「そうだよ。天、私たちは同じバンドの仲間だ」

 「天、私たちは友達だよ?」


私は、そんな言葉に自分はみんなにそんなに心配掛けていたのかと自分の惨めさに思いながら私は口を開く。


 「あ、ありがとう」


そんな言葉に春と鈴と雫石は静かに笑い、3人を代表して


 「当たり前よ」


と口を開いた。


 「じゃ、今日の雫石の行動は元気すげるため?」


 「「 それはない 」」


私が口に出した瞬間、春と鈴が口を揃えて否定した。


 「 ちょ、何で否定するのよ 」



雫石が悲鳴似た声で反論した。


 「ふふ」


私は少し笑い3人の光景を見ながら、私は


 そっか、頼って良いんだ。委員長さんのあの言葉がどうしても心に疑問として残った。その疑問の解決口になるかも


私は悩み事を口から出すため口を開く


 「私は、、、」


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