第14話 エピローグ


私たちは初ライブが終わり、待機場所にいた。


 「初ライブ、終わった」

 「お疲れ」

 「お疲れさん」

 「疲れた」


私、雫石、鈴、春の順番に声を発した。


 「いーや。初ライブ、楽しかった」

 「そうだな。雫石」

 「ええ、たくさん歌ったわ。春と天ちゃんのギター、ベースのコンビ、良かった」

 「確かに息がぴったりだった」

 「ほんとね」


私たちはそう会話を続けた。


 「ねぇ、この後、ご飯食べに行かない?」

 「あ、いいね」

 「賛成」

 「どこ行くの?」


雫石の提案を鈴、春、私の順番に賛成した。


 「よし、行くわよ」


 「「「おー」」」


私たちはライブの服を着替えてご飯を食べに行った。



 ***


焼き肉が焼く音と焼き肉の匂いが部屋に行き渡っている。


 「雫石、そのお肉取って」

 「いいよ。、、、、、、どうぞ」

 「ありがとう」

 「どういたしまして、、、可愛い」


 「ぇ?」


 「雫石、そのセリフを言っちゃたら、天がしばらく固まるだろう」

 「えー、可愛い者に可愛いいって言っているだけだもん」

 「まぁ、そうだが」


 「天、大丈夫?」

 「ぇ?」


 「ほら固まっているじゃん」

 「固まっている天ちゃんも可愛い」


 「天、お肉食べよ。あーん」

 「ぇ?」


 パック


春が私の皿にある雫石に取ってもらった。お肉をはしで取り私の口の中に入れられた。

 

 「ちょ、春、何、天ちゃんにあーんしているの変わりなさい」

 「そっちかい」

 「もう、うるさい。鈴」


 「私が悪いの? ねぇ、私が悪いの?」


 「天、落ち着いた?」

 「う、うん。もぐ、落ちいた」

 「うん。それなら良かった」


そういいながら、春は大盛ご飯、4杯目を食べ始めた、、、4杯目!?


 「春、食べ過ぎじゃない?」

 「そう?」


 「確かによく食べるね」

 「凄いね」


私たちは大盛ご飯、4杯目を余裕で食べている春を見て私たちは笑いが零れた


 「「「ふふ」」」


 「? 何で笑っての?」


そんな風に食事が進んで行った。



 ***


俺は翌日、いつも通り制服に着替え学校にやって来た。


席に座ると


 「おはよう。冷凍」

 「悠人、おはよう」


 「前にも言ったが、『Airisu』のライブ見に行っただよ」

 「どうだったんだ?」


 「最高に良かった。もうなぁ、久連雫石さんの最高の歌声にめちゃくちゃ、カッコいいドラムの鈴さん。そして、カッコいい良さと可愛いさが混ざったギターの天さん。仮面を付けているけどミステリアスとカッコいい良さがあるベースの春さんの4人、最高に良かった」


 「そうか。良かったな」

 「冷凍も一緒に行こうぜ」

 「断る。忙しい」


 「まぁ、おまえは大変だから、だか、おまえのためにyoutubeに曲のやつおまえに見せてやろう。これを見たらおまえもファンになるぞ」



悠人はスマホを取り出しyoutubeを開き見せて来た。そこにあるのはいつも天たちが引く曲で久連雫石の歌声が響く。そこには、誰でも引き込む魅力が詰まっていて虜にしてしまう魅力があった。


 楽しそうだな。俺もこんな風に引いてたのか、これからもこんな風に引いて行きたいな


 「ちょ、そこの二人、大音量で何を聴いているの?」


 「あ、やべ」


俺たちの耳に少女の声が入って来た。


 あー、これどうなるのかな?


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