第13話
商店街から歩いていると
「 理沙 」
「あ、ママ」
理沙ちゃんは話かけて来た女性にママと言って走って行った。
「どうして、ここにいるの?」
と良いながら私に対して凄く不審な視線を向けて来た。
え~と、どうしよう?
「ママ、おねちゃんがいっしょにプレゼントをさがしてくれたの」
「プレゼント?」
「あ、ママにね。プレゼントをさがしくれたの」
「そうなの。プレゼントをくれるなんてママは嬉しいよ」
「すいません。わざわざ、理沙の事を手伝って貰ってありがとうございます」
「いえいえ、偶然、見つけただけです」
「ですが、理沙の願いを手伝って貰ってもらい本当にありがとうございます」
「、、、どういたしまして」
私たちがそう会話していると私のスマホが鳴った。
「あ、すみません」
「大丈夫ですよ」
私が電話に出ると鈴だった。
「えーと、もしもし? どうしたの? 鈴」
「 どうしたのじゃないよ。天 今、何時だと思っての? 今、12:15だよ 」
「ぇ?」
いきなり、鈴の怒鳴り声が聞こえ来た。
「あれ? 天ちゃんに連絡しているの? 天ちゃん、遅刻だよ。大丈夫?」
「天、遅い」
私はメンバーの声を聞きながら時間を確認すると12:15だった。
「今すぐに行く」
「早くこい」
「早く来てね」
「早く」
「すいません。用事があるので私はこれで」
「あ、はい。お気をつけて」
「あ、おねえちゃん。まって」
「ん?」
「これ、あげる」
「良いの?」
「うん」
理沙ちゃんが私にさっき買った鮮やかな水色の石のキーホルダーをくれた。
「ありがとう」
私はそれを受け取ってライブ会場に向かって走り始めた。
***
私は慌ててライブ会場に入った。
「間に合った?」
「天ちゃん、早く」
「天、早くしろ」
「時間だよ」
私は慌ててライブの服に着替えたら、開始5分前だった。ギターを付けて、メンバーとも出る待機場所に付いた。
「セーフ」
「ほぼ、アウトだ。天」
「本当に危なかったね。天ちゃん」
「うん。危ない」
「うう」
私は他のメンバーに総ツッコミされた。
「まぁ、間に合ったから良かったけどね。みんな、ついに私たちの初ライブだよ」
「うん」
「いよいよ」
「ん」
「準備、満タンね。さぁ初ライブやるわよ」
雫石が手を出した。
「なるほど」
鈴が雫石の手に手を重ねた。
「ん」
続いて春が鈴の手に手を重ねた。
「やろう」
最後に私が春の手に手を重ねた。
「みんな、私たちの初ライブ、最高のライブにするわよ」
「「「おー」」」
私たちは手を上に上げた。
***
暗闇に支配されており、ペンライトの色々な光りが点々ある。いつ始まるのかの期待に満ちた声が絞り出ている。
すると突然、舞台のライトが光り出す。歓声が溢れ出す。
「「「「「「「わぁー」」」」」」」
そして、ギター、ペース、ドラムが鳴り始める。そして、160cmの金髪の女性が前に並び立ち、歌声を出し始めた。その声を聞いた瞬間により一層、歓声が大きく膨らみ特大の歓声を上げた。
そして、1曲、2曲を演奏終わると
「 みんな、こんにちは 」
「「「「「「こんにちは」」」」」」
「 今日は、『Airisu』の初ライブに来てくれてありがとう 」
「「「「「「わぁー」」」」」」
「 まずはメンバーを改めて紹介しよう。まずは見た目はお姉さんでみんなのお姉さんでもっとも便りになるのカッコいいドラム担当の鈴 」
「「「「「「「わぁー」」」」」」」
「 次にその仮面の下は何を隠しているのか狐仮面の少女、ペースを引いたらミステリアスがより増えるペース担当の春 」
「「「「「「「「わぁー」」」」」」」」
「 最後は美しい水色の眼に黒い髪を持つ可愛いらしい少女。普段は可愛いらしいのに引き始めたらカッコいい良さ混ざるギター担当の天 」
「「「「「「「わぁー」」」」」」」
「 こんな、個性豊かなメンバーでやって行くからよろしく 」
「「「「「「「よろしく」」」」」」」
「 それじゃ、次の曲行くよ 」
「「「「「「「わぁー」」」」」」」
そして、曲は続いて行く。まだライブは始まったばかりだ。
***
次で一章はラストですかね。
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