第9話

鳥の鳴き声が窓の外から聞こえ来て、朝日がカーテンから漏れて私は目を覚める。


 地味に久々。女の子の姿で朝を起きるのは昔はコントロールが出来てなかったからよく性別が入れ替わっていたから、よく女の子になっていた。


私がベッドからパジャマ姿で起きた。このパジャマはお母さんが嬉しそうに買って来たの物だった。


 お母さん曰く「天は色々な物が似合うから良いわね」


私はあくびをしながら、下に降りた。


 「おはよう」

 「おはよう。天、、、、ちゃんと身支度しなさい」

 「あー、後で」

 「ダメ、いつも後でって言ってやらないじゃない」

 「うう、分かったよ」


私は欠伸をしながら洗面所に向かった。


 ***


私は鏡の前に着いた。顔をそこで洗い、少し髪が跳ねている髪を直していつも通りの髪に直した。


歯磨きをして、自分の姿を鏡で視るとそこには、いつもの天の姿、女の子の姿が写っていた。


黒色の髪に水色の目を持つ女の子の姿だった。10人中10人が可愛いと言うレベルの容姿をしている。


ある程度、身支度をしてリビングに戻って来た。


 「身支度して来たよ」

 「はい。よろしい。朝ご飯よ」



私は席に座りご飯を食べ始めた。


 ***


 「今日、だったわよね? ライブ?」

 「うん」

 「楽しみね。私も行けたら行こうかしら」

 「お母さんは仕事でしょ」

 「ふふ、そうね」


そう会話しながら、ご飯は進んでいく。


ご飯を食べ終わって、私は自分の寝室に戻り、今日のライブの服を着て、いつも通りだが、それにサングラスを付ける。


私の目は日本だとかなり珍しく、良く他の人に良く注目されるからサングラスを付けるようにしている。


 「そろそろ時間かな?」


私が時計を見ると9:00だった。集合時間が12:00だからまだ3時間あるけど、家にいるのは暇だから行くか。


そう考えて私は家を出る準備をしているとお母さんが寄って来た。


 「あれ? もう行くの?」

 「うん。少し早いけど暇だから」

 「そう。気をつけてね」

 「うん。わかった。いってきます」

 「いってらっしゃい」


私はお母さんに送られ玄関を飛び出した。


 ***


空は青く雲がほとんどない。天気はかなり良好だった。



 うーん。良い空。ライブ日和だな。



そう思いながら町中を歩いていると一人幼い女の子が涙目で私の視界を横切った。


 んん?



 「ねぇ、どうしたの?」


私は慌てて幼い女の子にとんとんと肩を叩いた


 「なぁに? おねえちゃん」


 「泣いていたけど大丈夫?」


 「あのね。あのね。おうちがわからないの」


 「え~と、迷子かな」


 「おうち、どこ?」


私は視界を下に下げて女の子と視界を合わせた。


 「お巡りさんにおうち探して貰おう?」


 「やだ」


 「どうして? やだの?」


 「わたしはママにプレゼントするの」



と両手に持っている熊のぬいぐるみを上に上げて「おー」と表現できるポーズをとっていた。


 あ、かわいい


 「プレゼにゅと、、、」


私は手を口の近くに少し頬を赤くした。


 「おねえちゃん? かんだの?」


 「あ、えっと、その」


 「おねえちゃん、だいじょぶ?」



私はもっと顔を赤くした。


 ああ、恥ずかしい。こんな、幼い女の子にも心配されて、、、雫石達がいなくてよかった。


 「うん。大丈夫だよ。あ、名前はなんて言うの?」


 「わたしは理沙だよ」


「理沙ちゃん、ママに何をプレゼントするの?」


 「えーっとね。えーっとね。キレイな、いし」


 「え?」


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