第8話
「よし、昼休みだ」
あっという間に午前の授業が終わり昼休みになった。悠人が俺の机にパンを何個かを置いた。
「ようやく、終わったな」
「まだ、午後があるけどな」
「そんな事を言うなよ」
悠人が俺明らかに落ち込んで言った。
悠人はパンを片手に持ちながら、俺に話しかけて来た。
「相変わらず、美味しそうな弁当だな」
悠人は俺の弁当を見ながら言った。
「朝、頑張って作っているからな。安い」
俺は弁当を開けはしを使い食べ始めた。
「少し、分けてくれよ」
「やだ」
「ちっ」
「舌打ちをするな」
「別にいいだろ」
と言いながら悠人はパンを食べ始めた。
「まぁ、いいか。朝の話に戻すぞ」
「あー、バントの?」
「そうそう。久連雫石さんのバントが来週の日曜日の13:00から少しだけのライブやるらしいだ」
「へぇー、そうなのか」
俺はなるべく顔にでないように意識した。
、、、顔に出てない? 大丈夫?
俺はめちゃくちゃ心の中で動揺していた。
「ん? 大丈夫か?」
「な、何が?」
「いつもと少し違うような気がしただけだ」
「気のせいだ」
「まぁ、大丈夫か。話を戻すぞ。久連雫石さんのライブ一緒に行かないか?」
うん。無理だよ。俺はそこで雫石とライブするから
「あー、俺、用事があるから無理だな」
「バイトか?」
「まぁ、そんな物だ」
「それは仕方ないなぁ」
そんな会話をしていると学校のチャイムが響き渡った。
「やべ、食べ終わってねぇ。 何でお前は食べ物終わってだよ」
「お前が喋るのが夢中なせいだよ」
俺はとっくの前に食べ終わった。弁当をリュックに入れた。
その前で慌てて食べる悠人を見ながら
「喉、詰まらすぞ」
と忠告を言った。
***
あれから数日たち、初ライブの前日の夜になり、練習に励んでいた。
「みんな、ついに明日、本番だよ」
「いよいよ?」
「そうだよ。天ちゃん」
「楽しみ」
「ふふ、そうね」
私は水を飲みながら、明日がついに初めてのライブの事を考えていた。
明日か。悠人やつもくるのか。
私がそう考えると雫石が
「どうしたの? 天ちゃん」
「ぇ?」
「少し、笑っていたよ」
「えっとね。明日のライブに友達がくるの」
「おっ、それは嬉しいね」
「そうなのかな?」
「ええ、だって一人、チケットが確定しているみたいなもんだよ」
「確かに、、、」
私がそう真剣な表情で返信をすると雫石が
「ふふ」
「ん? どうしたの?」
「いーや、天ちゃんの真剣な表情は可愛いなと思ちゃって」
「か、か、可愛いい?」
「ふふ、照れている天ちゃん可愛いよ」
「ッ、、、」
私は顔が真っ赤に顔が腫れ上がった。そして、手を顔に隠した。
可愛いい? 私が? うう
「そこら辺にして起きな雫石」
「えー? いいじゃん。鈴」
「可愛いいのは分かるがそれ以上褒めるとしばらく、照れて動かなくなるから」
「うーん、確かに」
私が手で顔を覆っていると二人は何か話していた。
「天、大丈夫?」
「うう、可愛い、、、私が?」
「大丈夫じゃないね」
「あー、もう、遅いよ。雫石」
「本当だ。やっぱり、可愛いいな」
「あーなったら、しばらくダメなだよね。、、、ちょ、何で雫石、写真撮っているの?」
「可愛いだもん」
「はぁ、相変わらずだね」
「って、何、天ちゃんの頭を撫でているの? 春」
「ん?」
春は照れまくっている天の頭を撫でている。
「いつの間に、、、」
「確かにね」
雫石と鈴は二人はいつの間にか天の頭を撫でている春を見ながら二人を見ていた。
雫石はスマホを天と春に向ける。
ーカシャッ
「さらっと、写真を撮るね」
「うん。二人とも可愛いから」
「相変わらず、可愛いのが好きだね」
「当たり前だよ。みんな、可愛いのが好きなんだから」
「雫石の可愛いは人形とか違って普通の女の子だよね」
「違うよ。可愛い女の子だよ」
「ほとんど、変わらないじゃない」
「ふふ、可愛いから問題ないよ」
「はぁ、」
そんな風に二人が話していると
「うう、、、春?」
「あ、戻って来た見たいだよ」
「ようやくか」
「大丈夫? 天」
「うん。何とか」
「慣れたら?」
「無理だよ」
「ふふ、可愛い」
「そのセリフ何回、この数分でかなり聞いたよ」
「そんなに言ったかな?」
「言っていたよ」
「まぁ、そのくらい可愛いと言う事よ」
「はぁ、、」
そんな感じで私達は明日のライブの練習に励んでいた。
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