第6話

私は夜遅く、家に帰る道を歩いていた。、、、雫石と


 「どうしてわざわざ、私と帰る。家、逆だよね」

 「ん? あー、もう大分遅いから。送るよ」

 「大丈夫だよ」

 「だーめ、天ちゃんは可愛いから襲われちゃうよ」

 「そうかな?」

 「天ちゃん、今は女の子なんだよ。しかも、めちゃくちゃ可愛い女の子なんだから自覚持って」

 「そうなの? でも雫石も可愛いと思うよ」

 「可愛い天ちゃんに言われると嬉しいよ」


そう会話しながら、夜道を歩いて行く。


***


私達は家に着いた。


 「雫石、ありがとう」

 「どういたしまして」


私達がそう会話していると


 「あら、おかえりなさい、、、久連さんもいらっしゃい」

 「あ、お母さん。ただいま」

 「ん? あ、こんばんは」


そう話しかけて来たのは、私の母親の獅倉理亜(ししくらりあ)だった。


 「久連さん、わざわざ天を送ってくれたのですね。ありがとうございます」

 「いえいえ、大丈夫ですよ。天ちゃんは可愛いので夜道は心配ですから」

 「天は女の子なのに自覚が足りなくて困っていたんですよ」

 「それは、、、」


何故か私の話で盛り上がっている。私が困惑が顔に出ている事に気が付いたのか。雫石が苦笑をしながら


 「もう夜も遅いので私は帰りますね」

 「本当に娘を送ってもらいありがとうございます」

 「またね。雫石」

 「うん。また明日ね。天ちゃん」


そう言って雫石はこちらに手を振り、家に帰って行った。


 「天、中に入りましょう」

 「うん。そうだね」


そう言いながら私達は家に入って行く。


 ***


私達は家に入り、お母さんがお風呂に入りその次に私が入る。いつもと変わらない普通の日常。


私がお風呂から上がるとお母さんが


 「あなた最近、家でも女の子の姿が増えたね」

 「そうかな?」

 「うん。あなたが男の子の姿をしているの朝で学校に行く時だけだよ」


そう言われると確かに天でいる姿の方が多い。


 「まぁ、最近の天は生き生きして前と違って楽しそうだよ」

 「前と変わらないと思うけど」

 「ううん。だいぶ変わっているよ。前なら女の子の姿にならなかったよ」

 「うう、そうだけど」

 「ふふ」

 「何、その笑い」

 「つい、可愛いかったから」

 「最近そればっかじゃん」

 「良いじゃない。可愛いだから」

 「う」

 「ふふ、やっぱり明るくなったね」

 「そう?」

 「うん。久連さんと会ってから明るくなったわ」

 「なら、雫石に感謝しないとね」

 「ふふ、そうね。でも今でも思い出すは、あの日の事を」

 「うう、お母さんが驚き過ぎなだけだよ」

 「ふふ、そうかもね」


そう会話しながら、あの日の事を思い出す


 ***


私は雫石に一緒にバントを組むと約束をした日は私のお母さんに説明するために私は女の子の姿で雫石と一緒に我が家に帰って来た。


私は鍵を鍵穴に入れて鍵を回した。


すると扉から心地い音が出た。


私が扉を開け中に入ると


 「おかえりなさい。また、遅いのね」


とお母さんが出迎えてくれた。


 「うん。ただいま」

 「お邪魔します」 


と私に続いて雫石が言葉を話した。


 「あら、天の友達?」

 「うん。前に私の服をくれた人」

 「あ、天さんのお母さん。天ちゃんとバント組む事になりました久連雫石です」


その瞬間、世界が凍った。


 「 え? 天がバントを!? 」


お母さんの声が空気を張り上げた。


 「お母さん、うるさいよ」

 「あ、ごめんなさいね」


反省したようにお母さんは落ち着いた。


 「まぁまぁ、天ちゃん、驚くのも無理はないよ」

 「まぁ、確かに」

 「そうそう」


そんな会話を見ていたお母さんは


 「ふふ」


笑っていた。


 「お母さん、驚いたり、笑ったりで忙しいそう」

 「ふふ、あなたがそんな風に会話をしている久々に見たからついね」

 「もーう」


私が頬を膨らませて睨んでいる。


 「ほらほら、天ちゃん拗ねないの」

 「うう」



そうな風に会話が始まった。

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