第5話

俺は再び久連のマンションにやってきた。中に入れられると久連はこちらを向き一言呟いた。


 「女の子に」

 「ぇ?」

 「女の子になって」

 「は、はい」


物言い言わせないと言う強い顔をしていた。

リバース体質は体の内側に力を入れると体が熱くなる。


体が縮み、服が大きくなる。体が大分華奢になり、私は女の子になった。


 「可愛い」

 「きゃ」


可愛いらしい悲鳴を上げ、私は雫石に押し倒された。


 「いきなり何するの?」

 「あ、天ちゃんが敬語じゃない」

 「、、、なぜか。こっちの姿だと自然とため口になっちゃう」

 「私は嬉しいわよ」

 「そう。ねぇ、私の家お金がないから練習出来ないよ」

 「ん? そんな事気にしなくていいよ」

 「何で?」

 「どんな手段しても手に入れるって言ってよね。まぁ、先行投資だけどね」

 「そんなに私が良いの?」

 「うん。良い」

 

私はそこまでの執着に尊敬を取り越して呆れてしまった。


 「だけど、これら受けるなら私とバントを組むだよ?」

 「、、、」

 「、、、天ちゃんってギター好きだよね?」

 「、、、!」

 「その反応はやっぱりだね」

 「、、、うん。私はギターが好き」

 「なら、ギターをやろ。天ちゃんが好きなギターをずっと出来るよ」

 「、、、確かに」

 「やる気、出た?」

 「出た」

 「おし、練習しようか」

 「うん」


私は雫石に連れられた。そこは、色々な楽器があった。


 「凄い」

 「でしょ。ここが私の自慢の音楽スタジオだよ」


私は始めて見たスタジオは楽器がたくさんあり、色々と目移りした。


 「これが天ちゃんのギターね」

 「ぇ?」


何でもないように普通にギターを私に渡してきた。


 「これは?」

 「天ちゃんのギターよ」

 「私の?」

 「そう。天ちゃんだけのギター。つまり、あげると言う事」

 「本当に?」

 「先行投資の一種だよ」


雫石が渡してきたギターは黒と白の二種の色だけのシンプルなデザインだった。


 私のギター


 「天ちゃん、目が輝いているよ」

 「ぇ? 本当?」

 「うん。幼い子供が新しい物を見たみたいだよ」


雫石が言っていたようの天は目を幼い子が新しいおもちゃを見つけたような目でギターを持っていた。


 「やろっか」

 「うん」


 ***


あれから半年ぐらいたった。それから何度もギターの練習をした。とても楽しかった。


それから、メンバーも二人増えた。


 「おーい、天」


今、私に話しかけてきた女性は雫石が見つけたドラム担当の成田 鈴(なりた すず)髪が腰まであり、見た目的に20代前半で黒髪と黒目なだった。


 「何?」

 「さっき、雫石が呼んでいるよ」

 「分かった。もう一度引いたら行く」

 「ダメだよ。天はギターを引いたら止まらないでしょ」

 「うう」


私は後ろ髪が引っ張れる思いしながら、私は鈴に引っ張られながら部屋を出た。


 ***


私が引っ張れるように雫石がいる人に部屋に連れられた。そこには、仮面を頭の横に付けている女性と雫石がいた。


仮面を付けている女性はベース担当の静江 春(しず はる)髪は肩まである。髪は白色で目は私と少し違い濃い青い色をしていた。


 「おーい、天を連れてきたぞ」

 「あ、ありがとう。鈴ちゃん」

 「ちゃんはやめてよ」

 「あははは、ごめんね」

 「そんな事より、何で私を呼んだの」

 「あ、ごめんね。天ちゃん」


そう言って雫石が私に抱きついてきた。私は倒れそうなるがなんと倒れなかった。


 「危ない、、、何で抱きつくの?」

 「良いじゃん」

 「相変わらず」

 「そうだね。春」


 「何か言ってないで助けてよ。鈴、春」

 「無理」


と言う春


 「諦めて」


そんな事を言う鈴


 「そんな」


情けない声を上げたのは私事、天


 「可愛いいのが悪いの」


笑顔で言うのは雫石


これが私のバントメンバーだ。


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