忍イケの始まりと夏の終わり
[2022年12月末 当時に勤めていた会社の閉店が知らされる]
[2023年1月1日 忍イケ爆誕。おんぎゃあ]
【忍イケ第1話】
今年で33歳。ようやっと厄年を抜けられたと思ったらこれだ。
いやまあ予想はしてたし? ヤバいとは思ってたしね?
だが本来、いまの職場はリハビリのような場所であった。
6年前、当時の職場が酷すぎて精神を患った。
どれくらい酷いかって言うとめちゃくちゃ酷い。
そして3年前、1年半の療養を経て友人の伝手でいまの職場へと行き着いたのだ。
もともとすぐ別の職場に行くつもりだったのだが、なかなか病状が安定しなかった。
正直に言おう。新しい職場のストレスで病気を悪化させたくなかった!!
だって悪化したらしんどいの私だもん!!
まあ、急ぐ理由もないしのんびりやるか、と私はだいぶ甘く見ていた。
つまり、控えめに言ってマジでヤバい。
新しい仕事のアテはない。恥ずかしながら恋人もなし。
そして何より、悪いことが続きすぎてメンタルがヤバい。
厄年ってそういう意味じゃないって言われると思うけどめちゃくちゃ嫌なことがいっぱい起こったんだよクソが――!!!!
職場の閉店で終止符、ってか……うるせえ!!
職を失うより悪いことなんてこの先もう起こらないよ! って?
職を失うという悪いことに片が付いてから言ってくれよな!!!!
なに甘ったれたことを、とお思いになるかもしれないが、いまから新しい環境に飛び込んで一人前に仕事ができるようになるまでのストレスに耐えられる気がしない。
正直もう生きてるだけでしんどい!!
というわけで、死のうと思う。
だって生きてるだけで金がかかるしどうせ恋人もいないし家族だって仲が良好なわけではないし生きてる理由ないよね!! ってことで死ぬよ!!
[妄想をふんだんに盛り込んだ遺書【忍イケ】の誕生である]
当時、忍者は現実が見られなくなっていた。常に妄想をしていた。この遺書は、その妄想をもとに始まったものである。
このとき、忍者の頭の中に5人の人物が存在していた。そのうちのひとりが[顔面がイケ散らかした佐久間さん]である。自分の感情を投影した[織部]と佐久間さんが出会うことで物語は始まる。
当時、忍者はとにかく荒れていた。2022年頭に起きた「嫌なこと」を引き摺ったまま、持病を抱えながら生きていかなければならないことで、人生に絶望していた。
忍イケは、現実逃避のためのものでもあった。
【第4話】
みんな! 数年後の自分ってどうなってると思う?
明日も生きていけるって安心しながら生きれてると思う?
だとしたら羨ましい限りだな!!!!
いやいや、わかってるよ?
これまで適当に生きて来たツケが回って来ただけだろ!! ってね?
それはわかってるんだけど、私はいまこう思っているわけ。
安心と居場所がほしい!!!!
いまね、自暴自棄なんです。ヤケクソで書いてるんですよ。
もし安心と居場所があれば別の未来があっただろうなクソが――――!!!!
まあ、自業自得ですから? 未来設計が甘すぎただけですから?
なんで学生時代を適当に過ごしていたかっていうのは理由があるんですよ。
拙者、プロの作家を目指していたでござる。
だから毎日ひたすら書いていた。勉強そっちのけで。
にしては文章力低いな!!!! と思うでしょ?
自分でもそう思うよ!!!!!!
ひたすらプロの作家を目指すだけの学生生活をしていたからさ、数学は5段階評価中の2とかだったよ。先生ごめんなんだけど数学大嫌いだったよ!!
まあそういうわけで、学生時代ですでに自分のあらゆる可能性を潰してしまったわけ。
ご承知の通り、拙者はいまだ鳴かず飛ばずでござる。
才能がないってもっと早く気付いていれば別の未来があっただろうな!!!!
自分で自分の人生をぶち壊したデストロイヤーってわけさ!!!!
見た目も悪ければ性格も悪い。おまけに頭も悪い。大して仕事ができるわけでもないし、特に可愛げがあるわけでもない。コミュニケーション能力も低い。そして病気持ち。
この先どこが雇ってくれるんだこんな無能忍者!!!!
選り好みしなければいくらでも見つかるよ! って?
そらそうだろうな!!!! 知っとるわ!!!!
とまあ、聡明なみなさんならすでにお気付きでしょうが、拙者、ネガティブを極めているでござる。
だってメンタルが病んでるんだからな!!!!
例えばうつ病の人に「もっとポジティブに考えなよ!」って言ったところでそんなすぐポジティブになれるわけがないだろ!?
ポジティブに考えなきゃって思えば思うほどしんどいんだよおおおおお!!!!
まあ「あ、そっか! この人生の幕を閉じれば私はもう苦しまずに済むんだ!」と思った点はちょっとポジティブシンキングなんですけどね?
それから拙者、占いが好きでござる。
でね、推しの占い師がいるの。
その占い師の今月の占いを見て「そうか、これからちょっと良いことがあるみたいだな、期待してみようかな……」って、ちょっとだけ前向きになれたんだ。
いまでは「好転しなかったらいつでも三日月川大橋(仮)のてっぺんに行くからなクソがあああああ!!!!」って、ポジティブに考えてるよ!
【第6話】
みんな! ここまで読んで来て「こいつ何に苦しんでるんだ?」って、思ってる?
……あ、思ってない? じゃあこの話やめる?
うるせえ大人しく聞きやがれ!!!!
簡単に言うと、
『ああ駄目だ……もう自分だけじゃ立っていられない……』
ってこと!
そこのきみ! 「じゃあ杖を手に入れなよ」って、思ったでしょ?
手に入れた杖が悉く折れんだよ!!!!
もしくは「婚活して支えてくれる人を探したら?」かな?
実はね、これをしない理由があるんだ!
拙者は、支えてくれる人がほしい! って思って、お相手を探すでしょ?
縁あって素敵なお方と結ばれて、力強く支えてもらい拙者は生き延びる。
でもさ、今度はお相手が支えてほしいってなったとき、拙者には支える力がない!
拙者だけが支えてもらっていたら、お相手は疲れてしまうでしょ?
そういうのをね、負担、って言うんだよ!
拙者は誰かの負担にはなりたくない!
そうなるくらいだったら、拙者がひとりで三日月川大橋(仮)のてっぺんから海にダイブしたほうが『めでたし!』でしょ?
そりゃあね、支えてくれる人と出会って心を癒されたら拙者もお相手を支えるだけの力が湧いてくる、なんてこともあるかもしれないけどね?
それにしたって、拙者が支えてもらわないといけない期間のほうが遥かに長そうだよ。
9:1くらいかな。
それが負担だっつってんだよ!!!!
さて。そういった点含め諸々を加味して、いま、私の中には、ふたりの私がいるんだ。
そう! 「もう諦めたい私」と「まだ諦めたくない私」だよ!
どちらかと言うと、まだ諦めたくない私のほうが気持ち的には強い。
でもね、メンタルがもう付いて来れないの。
まだ諦めたくない……けど、もう力が出ないよ……って感じかな。
まあリアルな話をすると、こういう話は誰にもしてないんだ。
正直、友人たちには助言も慰めも求めてない。
もう何も話したくない。話しても無駄だもの。
だって彼らに話したところで現実は変わらない。
私は孤独なままだし、病気は治らないし、もうすぐ職を失う。
彼らがどう思っているかはわからないけどね。
ごめんな友人一同!!!! 心配してくれてありがとな!!!!
あとね、職場の先輩に教えてもらったんだけど、厄年って2月まで続くらしいね!
初詣も節分までに行けばオッケーってことらしいし、そういうことかな!?
絶望が加速する音が聞こえたぜ!!!!
まあね、少なくとも現職のシフトが終わるまでは生きてるからね。
その頃には元気を取り戻して「みんなー! 新しい職が見つかったよー!」なんて言ってるかもしれないし。
これからの拙者に乞うご期待!!
[忍者は自暴自棄になっていた]
[2023年1月 なんやかんやで無事、失業する]
32歳のまま人生の幕を閉じようとしてしたためていた遺書であったが、1年8ヶ月、201話まで続いているのであった……。
っそい!!
おっす、みんな! 夏、楽しんだか?
拙者はなんだかんだ、割と余裕を残して一大イベントの準備を終えられたよ。さすが超優等生入稿の拙者でござる。職場に10時間も居たりして原稿はできてないけど、夏休み最後の担当行事も、あと数時間で終わろうとしている。やっと解放されるよ。
SNSで発狂していた通り、めちゃくちゃむしゃくしゃしてた。拙者はこの初めての夏休み、初めての一大イベントの準備を、最初から最後までひとりでやり抜いた。そら発狂したくもなるってもんさ。
あまりにイライラして、軟骨ピアッサーの封を開けようというところまで手が掛かってたよ。でも、漫画を爆買いすることでストレスを減らした。
軟骨ピアス、開けたいんだけど、また失敗したら……ってちょっと足踏みしてるんだよね。まあ、失敗したら外せばいいだけのことなんだけど。軟骨ピアッサーって不良品が多い印象があるしね。
一大イベントの準備はストレスでしかなかったけど、なぜか知らんがワクワクしてるってときがあってね。退勤後に商業施設に寄ろう、とか考えたときによくわからないワクワク感があったんだよ。普段は行かない店舗に行ったからかな。普段は行かない店舗で普段は買わない物を買うから楽しいかったのかな。おもちゃとか買わないからなー。「これ喜びそう!」って思いながら買い物するのが楽しかったのかも。人を喜ばせる喜びって健康的だね。
いまはちょっと緊張してる。ちゃんと子どもたちに楽しんでもらえるだろうか……。まあでも、ほとんどの職員が経験者だから、どうにか上手いことやってくれるはず。なるようにしかならん。
そして、終わった!! そう、アタシの夏が……。無事に一大イベントを乗り切ったよ! いろいろ不足している感は否めなかったけど、なんとかなったわ。
いやー……終わった。2ヶ月くらいかけて準備してたのかな。解放感よ。ちょっと残念な点があったのは確かだけど、終わった……終わったんだよ!! それなりに楽しんでもらえたようでよかった。自分もそれなりに楽しかった。半端なく疲れたけど。
今年の反省点は、来年の担当者に活かしてもらえばいいからね。来年の夏休みは気楽なもんだ。
あのさ、同人イベントで使うポスタースタンドあるじゃん? あれってさ、会場で500円くらいで借りれるんだよね。それを7000円くらい出して買ったんだよ。でもイベントで使う機会があんまりなくて、腐ってたのね。それを使う機会を得たね。他にもポップスタンドとか値札立てとか、すべて私物を使ったのね。あと、布。普段から使ってるテーブルを並べたんだけど、これは掛け布が必要だ……と思って、同人イベントに使う道具がまとまっている棚を見たら、ちょうどテーブルと同じ数の布があった。天才的。陳列は完璧だったわ。
まあとにかく、終わったよ。拙者の闘い……そして夏。これでもうサビ残しなくて済むよ。毎日ちゃんと原稿もできる。安心。
あとは、失われた一次への熱意を取り戻したい。なんとなく書いてはいるけど……といった具合で。文字数をカウントすればやる気が出るのかな。いま45万字でカウントが止まってるんだよね。ちょっとカウントしてみるわ。
今回は始まりを語ったからちょっと長くなっちゃったね。しばらくはこんな感じになると思う。読んだことのあるみんなは、読み飛ばしてくれよな!
残りの夏も楽しめよ!!!!
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