158
「スピカ、お待たせ」
「ジャック?どこ?」
跳ね橋の薄闇に
ふわ、と温かい気配がして、ジャックの爪が金色に灯る。
「あ、居た。驚いた、ワープしてきたの?」
「歩いてきたよ。僕は少しの明るさがあれば大丈夫なんだ」
「そうだったの」
二人は城の門をすり抜けて、準備した荷物を背負った。
「ジャック、この数日、旅について教えてもらったことは、全部このメモにまとめたわ」
スピカは小さなメモ帳をガウチョのポケットにするりと入れ、上着のボタンをしっかりと閉じた。
それからブーツとガウチョの隙間を無くすように、ガウチョの裾を紐できゅっと閉じた。
「スピカ、旅のしおりに絵も描いたかい?気を楽に、深呼吸して行こう」
「オーケー!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます