145
「駄目に決まってるっ」
王様は声を荒げた。
「スピカ、なぜこの父にそんなことを言うんだ……お前まで……。……っお前は外の世界をわかっていない。前に兵団で旅に出た時とはわけが違うんだ。兵士はみんな、谷の監視や、これからの作業で出払っている。国の外には危険な場所も、恐ろしい動物だっているんだ。お前を危険な目に遭わせたいわけないだろう!!」
「でも王様!……この国の誰かが行くことになるのよ」
「……っ!」
スピカは、真っ直ぐに王様を見つめた。
青い、
廊下のランタンの光を集めて、静かに揺れていた。
「兵団は連れていけなくても、一人くらいはいいんでしょう?マイクを連れて行くわ、国一番の兵士を連れていけば安心でしょう」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます