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「しかし、谷の水蒸気の状況がまた変わるかもしれません。谷地区の方は、警備隊招集の笛をけして離さず、何かあればすぐに吹くこと。そして、観測塔の鐘の音がなったらすみやかに避難するようにお願いします」
王の言葉を受けて、人々はそれぞれの家に帰っていった。
「ジャック、それじゃ、またね!」
スピカのいつもの笑顔に元気をもらって、ジャックもたそがれ雑貨店へと帰って行った。
マーサの温かいチキンスープを飲んで、バランじいとカードを楽しむ。
いつもと変わらない夜。
「怪我人はいなかったって、本当?」
ジャックの問いに、マーサは笑顔で言った。
「えぇ、病院には、だ~れも運ばれてこなかったわよ。だけど、明日も忙しいから、早寝しなくっちゃね!」
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