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シリウスの夜はゆっくりと訪れる。
だんだんと青空が真っ白な雲に包まれて、やがて雲が濃くなっていく。
白から、優しい灰色。柔らかな濃いグレーへ。
国の至るところで、夜を呼ぶ笛が鳴る。
人々は、ランタンに灯りを灯す。好きな色の灯りを。
真っ暗になる前に、街は、優しい灯りで満たされる。
幾千、幾通りの灯りの中で、人々はなんでもできるのだ。
「
中央広場に光が灯ると、活気で満たされる。
大時計が、15時を指していた。
「子どもたち、灯りの下で遊びましょう」
シリウスの灯りは太陽の代わり。
スピカは小さな子どもたちと手を繋ぐ。
駄菓子を買って、街の灯りを眺める。
お夕飯の買い出しのお母さんたちも少しずつ集まって来た。
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