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「ちょ、ちょっと!じゃあジャックさん、明日の朝また様子を見に来ますからね。ちょっとバランちゃん!!」
「ありがとうございます!」
おしくらまんじゅうのように扉の外に消えていく二人の姿を見送って、ジャックはふふっと笑った。
「ふぅ、まったくお節介なやつじゃ」
バランさんはすぐに戻って来た。
「奥さんですか?」
「な!マーサは!マーサは医者であって……ガァッ!!!」
手を振り回す隙がないほどに、秘密めいたランタンがぎっしりとコレクションされた秘密基地。
バランは痛そうに手をさすっているが、オレンジの光が柔らかく揺れる。
「……綺麗ですね」
「う、うぅむ。……そうじゃな。そうじゃろう」
オレンジ色の光が気持ちを解いていく。
わくわくするような優しい。
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