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「天使の涙ひとつと、ランタンをひとつ。いただけますか?」
「わかりました。少しお待ちくださいね」
お姉さんは机の下から、小さな青い石と、小さなブリキのランタン、ちらしをニ枚くれた。
一つは絵草子。
天使の涙のはじまりが描かれていた。
もう一つは……
「今日お配りしているランタンは、マップ②のマダムリュミエラコフレタビジューのプチコフレというランタンです」
ジャックはちらしを覗き込んだ。
②の数字のところに、お菓子の城のような可愛らしい建物の絵が小さく描いてある。
「マップ①のハッティワークス、マダムリュミエラ、③番のナイトオブライトが老舗ですが、シリウスには3306の国が認めたランタン製作所があります。ぜひ好みのものを見つけてくださいね」
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