18
「この石は自分のランタンに入れてもいいし」
スピカはジャックのランタンを指差した。
「隙間に入れたら使えると思うわ」
「へぇ」
「役場で専用のランタンももらえるのよ」
「ランタンももらえるのかい?」
スピカは嬉しそうに笑った。
「ランタンはこの国の名物だもの」
「へぇ……。スピカのランタンもいいね」
青いような、緑色のような。
枠の部分の青緑のような色。
「石の青い光に合っていてとてもいいよ」
取っ手には星のマークがついていた。
「壊れちゃってるけどね。でもそうなの、色も、それからこの星も、素敵なのよ。星のマークは、悪いものを退ける力があるんですって」
「お守りみたいなもの?」
「そうよ。これを灯している時は、悪いことが起こらないような気がするわ」
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