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「もちろんよ。でも火を使ってはダメ」
スピカは穏やかに、しっかりと言った。
「料理以外にはね」
「うん。誓うよ」
ジャックは頷いた。
「でも困ったな。僕のランタンは火力式だ」
「大丈夫よジャック」
スピカは微笑んだ。
「旅人はすぐに捕まったりしないわ」
「えっ、捕まるのかい?」
「捕まるわ。三年の禁固よ」
「三年か……」
「旅人には三日間だけ、猶予があるわ」
「でも、使わない方がいいね?」
「ありがとうジャック」
ジャックは頷いた。
「役場に行くといいわ。地図を書くわね」
「ありがとう」
「明日にでも、役場でこの石をもらってね」
スピカはランタンから石を取り出した。
ふぅ
青白い光が広がった。
心地よい青空の中にいるみたいに。
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