Episode:11-4 5 Leagues Under the Sea

 それから数時間が経過する。

 広大な研究都市では浸水してもそこまで水位に影響はなかった。

 ただ、その海水の流れは物凄い勢いで温度を奪っていく。


「ダブルプラスコールドだよ……」

 ステラは身体を震わせる。

 バッテリーは限界を向かえ、次第に冷えゆく身体。

「生命維持装置のバッテリーは切れた。保温機能はもうない……」

 みさおは縮こまって虚ろな目で言う。

「私達、このまま死ぬのかな……」

 めいはいつもの強気を失い、弱々しく嘆く。

 その時、みさおは静かに立ち上がった。

「やだ、私から離れないで」

 袖を掴むめい

 そこに掛けられたのは、みさおが羽織っていた毛布だった。

「駄目、毛布なんて貸してもらったら、みさお君が……」

 睦月むつきとステラはめいにくっついた。

「アンクールだね……」

みさお君もこっちに来たらいいのに」

「僕の体温は君達より冷え切ってる、見ての通り指先や耳は凍傷状態……君達を凍えさせてしまうから」

 スタービジョンの制服を着ていないみさおの体力は限界に近かった。


 めいは静かに涙を浮かべながら聞いた。

「私達に優しくするのは、私達がスタービジョンのメンバーだから? それとも、超能力者サイキックだから?」

 間を開けてみさおは答えた。

「ちがう、天城あまぎさん達だから。一人も手放さない」

 めいは涙を溢れさせながらみさおの胸に頭を押し付ける。

「なにそれ、ずるいよ。そんな答え」

天城あまぎさん、僕はもう……」

 みさおの青白くなっている手をめいは握りしめた。

「……名前で呼んで。私達の事。もう、他人行儀で嫌なの」

 めいみさおに懇願した。

「あーしからもお願い」

 そこに睦月むつきやステラもやってくる。

 みさおは俯いて涙を一滴落とす。

「……いいのか、大宮おおみやさんも島風しまかぜさんも」

 お互いにここまで人を求めあったことはなかった。

 否、あったとしても、それは上っ面のものだった。

 本当の意味での絆が結ばれ、極限状況を耐え忍ぶために身を寄せ合った。



 動く訳にも行かないので、睦月むつきは今までにあったことを話し合う事にした。

「ウチの学校に来てた超能力者サイキックゴッキーが松果体ではなくキノコ体だから強くなるって言ってたけど、アレは本当なの?」

 それにはみさおも賛成だった。

 この極限状況で動き回るのは死を意味する。

 そして、自分の知らないことを知ることで答えに近づくかもしれない。

「部分的には……だな。かのブルカニロ・モローのESP関連の論文で、精神分析学との関連が示唆されていたんだ」

 みさおは自分の知っている知識と照らし合わせる。

 PSIサイを発現させる動物はそう多くない。

 人間と体の作りが違うからか、細菌の実験では発現確率120億分の1。

 恐らく何らかの研究施設があの札幌にはあるのだろう。

 みさおはそう睨みつつ、PSIサイの発現の理屈を説明し始める。

「人間の意識というのはエスという衝動を根底に秘めているんだ」

 そして、みさお睦月むつきの手を取る。

「エスってのはちょうど今睦月むつきが陥ってるこれだな」

 睦月むつきはさり気なくみさおの股間に手を伸ばしていた。

「むーっ、これって何よ! こういう時だからこそそういう事考えたって言いじゃん!!」

 めいはそんな睦月むつきにため息をつく。


 みさおは説明を続けた。

「性衝動、破壊衝動、こういった反社会的な側面を秘めているそれは超自我という型枠……無意識下で社会的な規範に抑制される」

「動物はPSIサイパワーが強くなりやすいというのはこの超自我が大きく関わっているわけで……」

「本能的な生き物であればあるほど、PSIサイは強くなる。それは超能力サイキックはアストラル界を介したエスの発露だからだ」

 その説明に対し、めいは授業で学んだことを思い出した。

「男性より女性の方が強いPSIサイを発現するってのもこのあたりが関係してるのかしら」

 その完璧な回答に対して、みさおは家庭教師している時のような態度をとる。

「大正解。はなまるあげるよ」

「要らない……」

 めいの冷めた返答。

 みさおは説明を続ける。

「超自我の形成には男女差があるとフロイトは言った。それはエディプス・コンプレックスに由来するという話だ」

「エディ……なんだって?」

 睦月むつきはその横文字に困惑し、ステラは初めからちんぷんかんぷんという様子だった。

「エディプス・コンプレックスよ。アンタ達、倫理の時間寝てるでしょ」

 めいは呆れた表情で言う。

「エヘヘ、だってよくわかんないんだも~ん」

「ほんと~。難しいで~~~~~す。指揮官~~~~」

 そんなおバカ二人にみさおは噛み砕いて説明し始めた。

「男の子は母親を愛するし、母親の隣りにいる父親を嫌悪する傾向にあるんだ」

「うんうん」

 二人は頷く。

 めいは本当にわかってるのかなと疑いの目で見ていた。

「女の子の場合でも同じような状況に陥るが、父親と同じそ、その……アレがないわけだ」

 その後のみさおの説明は、妙に歯切れが悪くなった。

 察しためいは顔を真っ赤に染め、そっぽを向いた。

「アレ?」

 睦月むつきは首を傾げる。

「……ごほん、ち……」

 説明しようとするみさおめいが口をふさいだ。

「いや、言わなくていいから!」

 睦月むつきとステラの頭の上にはてなマークを浮かべたまま、みさおは気を取り直して説明を再開した。

「……うん、まあ、そうした経緯で女性は気ままで周囲によって超自我が変化しやすい形質を持つんだ。これによって、強いPSIサイに至るわけで」

「それに対して男性は母親によって超自我が形成されるが、父親という存在を理想の存在として同一化して内在化させる。それによって形成された超自我は強固でPSIサイの発露はし辛いってこと」

 睦月むつきみさおの説明を聞くと、妙に曲解した結論を言いだした。

「ってことはつまり、みさお君はファザコンでありマザコンであるってコト!?」

 突然の事にみさおは慌てて否定した。

「ち、違う!」

 睦月むつきの言葉にはめいも同意していた。

「ま、男なんて元来マザコンなのよ」

 無言で頷くステラ。

「ちょ……」

 みさおは本気でうなだれる。

「そこまで気にする? 私だってそれを言ったらファザコン拗らせてるようなものよ? 嫌い嫌いって言っても、それだけ執着するってのはやっぱり裏返しじゃない。好きと嫌いは表裏一体だと思うもの。自分の父はロクデナシだけど、なんだかんだ私は彼を忘れられない。それが悔しいって事だもの」

 めいは得意げに語った。

 彼女の言葉にみさおは静かに頷く。

「そうだね。親に対する愛って簡単には語れないものだ」


「エス……デストルドー、リビドー……か……後は生きたいって感情……ね……」

 めいはボソリと呟いた。

「生きたい……か……」

 みさおはそう言うと、海水が流れる音、結露が滴る音の中に、旋律を混ぜ始めた。

 八つのメロディーから成る子守唄のような優しい鼻歌。

「その歌は?」

 めいは思わずそれが何なのかを聞いた。

「どうして……今、この歌を歌ったんだろう」

 みさおは突然の自分の行動に戸惑う。

「これは幼い頃、よく母さんが歌ってた気がする。僕を嫌って暴力を振るったり暴言を吐きかけてきて、いい思い出はないけど、この歌だけは大切なんだ」

 再び歌い出すみさおに、めいが重ねるようにして歌いだした。

 睦月むつきやステラも重なり、バラバラの音楽になり、皆でそれを笑った。

「誰よ、音痴なのは!」

 めいはその時、心のなかで願った。


――まだ、こうして笑っていたい。


――まだ、生きていたい!


 その願いは四人の心を束ね、一つの"道"となった。



 四人が身を寄せ合う海底研究都市のはるか上。

 オカマ忍者は海面に立ち、周囲を巨大な渦潮に変えていた。

 上空には氷の粒が飛び、海中には渦によって高速で飛ぶ氷の刃が地獄を形成している。


 パシフィック・Vと書かれた小型クルーザーが、その様子を渦の範囲外から眺めていた。

 既にヘリや船舶が何度か撃破されている。

『クソ、スタービジョンが潜航してから4時間は経つというのに一向に連絡取れないと思ったら目標が顔を出すなんてな……』

『奴の体力は底なしか!? 一向に疲労する気配がない!』

『右腕を見ろ、機体化インプラントだ!』

『クソ……このままではスタービジョンを回収できない!!』

 エデンの人々はスタービジョンと連絡が取れず、敵性であるオカマ忍者が水面に顔を出したことにただならぬ危機感を覚えていた。

「ウフフ、アンタ方もこれでオシマイでござるヨ☆」

 オカマ忍者は更に渦を巨大化させ、小型クルーザーを巻き込もうとしていた。



 エデン仮設指揮車両の中、所長は一人の名を叫んでいた。

めい!!」



 その時だった。

 海の中から眩い光の柱が突き出し、それは周囲の空を金色に染め上げた。

 渦が消え、波は静寂。

「なんなのかしら!?」

 オカマ忍者のうわずった声。

 その光の先を見上げると、光り輝くめいの姿があった。

 三人はめいにしがみつき、徐々に力がめいの心臓に収束していく。

 そして、めいの背中からは白く光り輝く六枚羽、後頭部にはエンジェル・ハイロゥが出現していた。

『アレは……』

『計測不能です……ですが、恐らく!』

『周囲で異常なパウリ効果検出!! 機器が機能停止しています!』

 めいは白目の部分が黒く、黒目の部分が赤く輝いている。

 それは、彼女の力が人智を超えた事を意味していた。


 恐れおののくオカマ忍者はその脅威を倒そうと、水流ジェット噴射で跳躍、わずか数秒足らずでめいの元へと近づく。

 オカマ忍者の氷の忍者刀がめいの首を狙った。

 めいは動じずに指を少し動かした。

 それだけでオカマ忍者は海面へと叩きつけられた。

 強力な斥力場……。


「あれは、ラムダ・フィールドか!?」

 所長は車両の中で呟く。

「アインシュタイン方程式の斥力を表す宇宙定数Λ。その名前を関した現象。まさか二十年ぶりに見ることになろうとは……なるほど、見角みかどが執着した理由も察せるな」

 所長の言葉に、副長は苛立ちを見せた。


 めいは掌をオカマ忍者に向けた。

 そして、めい睦月むつき、ステラの強いPSIサイパワーが掌へと収束する。

 激しい閃光と共に、不可思議なエネルギーの奔流が放たれ、オカマ忍者を覆った。

「ごわぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああぁああぁぁぁぁぁぁぁぁす!!」


 光が収まると、めいの六枚羽やエンジェル・ハイロゥが消え、髪も元の艶やかな黒髪に戻った。

 そして四人は気を失って海へと落下する。

 そこに、パシフィック・Vが直進し、海面と衝突する前に四人とも掴まえた。


 オカマ忍者は全裸の黒焦げアフロになり、海の上に浮いている所を巡視船に回収された。


 所長は重苦しく呟く。

「ミスカトニックの連中は何かを隠しているわけだ。もはや一刻の猶予もない!」



 夕刻。スタービジョン一同は定山渓温泉へと来ていた。

『本日 特務機関エデン 様貸し切り』


 近未来と古風な造りが入り乱れた脱衣所。

 みさおはコインロッカーにある乾燥機能付き小型洗濯機に着ていた衣服を全て入れ、タオルを腰に巻いて風呂へと向かった。


 カポーーーーーン。

 富士山の絵が描かれた大浴場。

 しかし、そのどれもが天然の温泉だ。

「どうだ、湯加減は」

 そう声をかけてきたのは角刈りに筋骨隆々の大柄な体格の男、武蔵 豪むさし ごう所長だった。

「ジャグジーや水風呂、薬湯、電気風呂まで色々揃っているな。露天風呂ってのもあるらしいぞ」

「所長は楽しそうですね」

 みさおは普通の風呂に使ってリラックスしながら隣に来た所長の方を見る。

「まあな、昔の友人と銭湯に来たことを思い出してな、その友人はとんでもないバカで風呂で潜水の自慢したり泳いだりして大目玉を食らったんだ。挙げ句、俺まで巻き込まれて……」

「今の所長がそこまで言うなんてとんでもないトラブルメーカーだったんですね」

「おお、言うようになったな。アイツはトラブルメーカーなんてもんじゃ断じてねえ。でも、アイツがいない人生ってのは花のない庭園みたいなもんだと気づいたさ」

 どこか楽しげに、どこか暗い顔を浮かべる所長に、みさおは何か惹かれるものを感じた。


――そんな人がいたら、どんなに面白い人生だったんだろうなぁ……。



 大きな壁を隔てた先の女湯。

「ねえ、睦月むつき。私、きっと最初に付き合った人と結婚しちゃう」

 突然、めいに名前を呼ばれた睦月むつきはタオルを巻きながら聞いた。

「ん~? どうしたのいきなり」

 めいはモジモジしながら拙くも言葉を紡ぐ。

睦月むつきみたいに次々と好きな人を見つけられないから……」

「……失礼しちゃう、あーしだって愛してる人は……ううん、なんでもない」

 睦月むつきは言い返そうとするも、そのめいの表情の意図を察した。


――あーしの想いはきっと形にしたらこの友情を壊しちゃうんだろうな。


――それは、できないから……心に秘めておく。


「れえれえ、おふたりぃ」

 千鳥足で呂律の回らないステラに、睦月むつきは驚愕した。

「ステラっちぃ!?」

 横にはベロンベロンになった副長。

 彼女が酒を飲ませたのだと睦月むつきはこめかみに手を当てた。

「このかへのむこうからぁ、しきかんのこえがしたよぉ」

 フラフラと壁の方へと向かっていくステラ。

 そして、バランスを崩しながら拳を構える。

「ちょっ、ここ公共施設だから!」

 めいはあわてて止めようとするも、既にステラは拳を振り抜いた後だった。

 激しい破壊音とともに男女の壁が取っ払われ、お互いに隠すものはなくなった。


 衝撃をモロに受けたみさおは全裸のままお湯に浮いていたが、すぐに目を開ける。

「ううん……なに……一体……!?」

 起き上がったみさおはバスタオルを落としためい、纏っていてもお湯に濡れてラインが透けている睦月むつき、最初から纏っていなかったステラ、おまけに入口近くでへべれけになって倒れている副長の姿を見てしまった。

 興奮したことにより、鼻血を勢いよく吹き出して再び倒れた。

 それに気づいためいは体中を羞恥で真っ赤に染める。

「見るなって、言ってるでしょうがあああああああああああ!!」

 めいは髪を白く発光させ、赤い電撃を放った。

 それによりお湯を伝って所長や睦月むつき、ステラをも巻き込んだ。

「ぐわわわわわこれが本当の電気風呂ぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉおぉ!」

 所長が電撃で骨が透けるように激しく点滅した。



 脱衣所で目を覚ますと、所長が心配そうに声をかけてきた。

「大丈夫か? 彼女らと居ると飽きないな」

「ああ、本当にな」

 みさおはいつものやり取りで慣れているからか、痺れつつも立ち上がった。

 着替えて戻ろうとするみさおに、所長は声をかけて足を止めさせた。

「海水浴で思い出したことがあるんだ。ある重要な予知がでている」

 その言葉でみさおは仕事モードになった。

「何分後だ」

 所長は一拍置いて、静かに言った。

「遥かな未来の話だ」


『ハルカナミライ』

 そう書かれたバインダーファイルを手渡す。

 それを開いたみさおは目を丸くした。

「これは……一体!?」



 すっかり日も落ちて満天の星が煌めいていた。

「星が綺麗~~~~」

 スタービジョンの三人も思わず感激する。

 みさおが芝に座ってみていると、横に睦月むつきがやってきた。

「わぁ~……さすが星空、めっちゃ綺麗だよね~」

「ねえねえ、あーしの山羊座ってどこかな」

 興奮する睦月むつきに対し、みさおは静かに言った。

「まだ見頃じゃないさ。たしか秋だな。それに結構見ずらい星座だったはずだぞ」

 子供らしく手を振り回す睦月むつき

「え~~~ぶ~~ぶ~~。じゃあ操君の星座探してあげるねーっ」

「水瓶座も秋後半だ。見たかったらプラネタリウムだな」

 みさおが再び指摘すると睦月むつきは膨れっ面になる。

「むすっ。でもさ~こんな綺麗な景色、星空のアリエスって映画の中だけだと思ってたな~~~」

 それでも感動が収まらない睦月むつきの目には星々が写っていた。

「あの星達にも名前ってあるのかな」

 そこに、めいがやってきて指を差した。

「あの明るい三つの星が夏の大三角」

「こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブ」

「アルタイルとデネブは一等星で、ベガがそれよりも明るい零等星」

 めいの解説にみさおは驚いた表情を見せる。

「よく知ってるな」

 めいは笑いながら答えた。

「父が、星……好きだったから。いい思い出はないけど、父と見た星空はよく覚えてる」

「いつの日か、星を差して言ったんだ。夢はあそこにあるって」

 みさおはその言葉の意味に感づき、呟いた。

「だから星の展望スタービジョン、か」

 めいは無言で頷く。

「実はね、スタービジョンの三つの星はイメージは最初から決まってたの。よく所長が夏の大三角の話をしてたんだ」

 めいはそう続けた。

 みさおはしばらく考えた後に、ゆっくりと言い始めた。

「あの星よりも輝こう。そして、僕は星を繋ぎ止める観測者として君達を支えて行く」


「――星に願いを託して、未来を作ろう。全てを越えた先に、明日はあるから」


 星空を見上げる三人の少女と一人の少年は、明日へと羽ばたくのだった。



 次回予告


 特務超能力者サイキックのラウディスコープは特殊部隊レギオンを率いてスタービジョンを突如攻撃した。

 それは何故なのか。

 衝撃的な結末は如何に。


 次回、恋の原子核

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