Episode:11-3 5 Leagues Under the Sea

 海中にあるドーム型都市。

 都市というよりは小さな研究所や化学工場が密集した施設だ。

 電気が消えており、真っ暗で静寂の空間と化していた。


 空間跳躍ジャンプで飛んできたスタービジョンはその一画へと落下していく。

「危なかったわね!」

 めいが地面に衝突する寸前で三人を抱え、放電で空気を爆発させて落下の勢いを殺した。

「はぁ……ぜぇ……」

 睦月むつきはPK火焔直撃破、限界ギリギリの空間跳躍ジャンプにより、大幅に消耗していた。

「制服の生命維持装置はバッテリーからして6時間は大丈夫だ、あまり動かなければの話だが……。問題は僕の方だけど……」

 いつもの白いカットシャツと黒いズボンに簡素な救命胴衣。

 衣服には超撥水ちょうはっすいコーティングこそはされても、スタービジョンの制服とは違って生命維持装置はない。

 そこまで予算が回っていないのが現状なのだ。

 もっとも、メカビートル4号の開発に宛てたのが影響している。

 所長の個人資産が火の車という事もあり、今のエデンに余裕はないのだ。

 みさおは非常用スライドランタンを灯して床に置いた。


「大丈夫! 指揮官はボクが温めるからねーっ! はい、アンクールでしょ?」

 ステラはその場に体育座りをするみさおに体を押し付けた。

「じゃ、あーしもーっ」

 睦月むつきもそう言って反対側からみさおに抱きつく。

「こんな事してる場合じゃないって、天城あまぎさん……二人をなんとかしてくれ……」

 その様子を見てめいは無言で近寄り、みさおの頭を自らの胸に埋めた。

「ちょっ……!?」

「わお……」

 その予想外の行動に睦月むつきみさおから手を離す。

 みさおめいを引き剥がし、現在置かれている状況を話す。

「恐らく敵はまだこちらを狙っている。ここに潜んでいてもすぐに気づかれるだろう。迎撃するしか道はないはずだ」

 みさおの言葉で先程までのほんのり暖かい空気から、張り詰めた空気へと切り替わる。

水流操作ハイドロキネシス冷却能力クライオキネシスのダブル、規模からしてAクラスと推測している」

 その時だった。


 みさおの背後の壁が凍りついている事に気づいためいが、髪を白く光らせてみさおを掴んで後ろへと跳躍する。

 壁が爆発を起こし、白い冷気が立ち込める。


 妙に化粧が濃い女性的な顔立ち。

 黒いウェットスーツに首元に巻かれたマフラー。

 忍者ともダイバーとも言える男が冷気の中から姿を表した。

「ア~ラ、アイサツがまだだったわ。まったく、アタシったら、スゴク=シツレイな事をしていたわネ☆」

 男にしては妙に高い声で言った後、丁寧なお辞儀をした。

「アタシは東条 錦とうじょう にしき☆見ての通り、甲賀出身☆オカマ忍者でござるヨ☆」

 そのオカマ忍者という奇妙な響きに、皆は目を細める。

「オカマ……忍者……」

 みさおは彼から溢れ出るただならぬ空気感につばを飲み込む。

「ヲホホホ、そうヨ~。オカマ忍者☆」

 オカマ忍者は口に手を当てて笑った。

「なんか文句ある!?」

 低い怒りの声で圧を効かせた。


 オカマ忍者の両腕に水が集中する。

 それは徐々に手裏剣の形になっていき、高速回転した。

「ウフッ☆チョット本気出すでござるヨ☆」

 足元から水流ジェットを放出させて跳躍し、そこから水手裏剣投げる。


 めいの足元に二枚の水手裏剣が突き刺さる。

 頭上に張り巡らされている電線がいともたやすく切断された。


 睦月むつきは姿勢を立て直し、鬼火を操って反撃に転じた。

「地上戦なら、これも使えるッ!」

 しかし、オカマ忍者は余裕の笑みを浮かべていた。

「たわけ……周りをよく見るでござるヨ☆」

 鬼火で照らされ、ジュリアケミカルと書かれた看板が見える。

 液体のタンクには火気厳禁、可燃物注意の文字が……。

「しまっ! 縮地!!」

 大爆発を引き起こした。

 寸前で睦月むつき空間跳躍ジャンプで回避するも、既に胸の星も点滅している。

 これ以上は空間跳躍ジャンプできない。

 水手裏剣が睦月むつきの首を狙って迫る。


 睦月むつきの姿は一瞬で消えた。

 否、空間跳躍ジャンプしたのではない。

「ボクを忘れちゃ困るよ!!」

 ステラは睦月むつきをお姫様抱っこし、暗い海底研究都市の壁を手探りで三角飛びした。


 めいみさおはその間に非常扉に駆け込む。

「このままだとジリ貧よ。本気を出せば一発で消し飛ばせるのに……」

「駄目だ、天城あまぎさんの力だとここ一帯も巻き込みかねない。それでなくとも敵がさっき開けた穴からの浸水でタイムリミットが刻一刻と迫っている。この深度ではエデン本部との通信ができない以上、最低1時間は持って救助を待つしかないんだ。かといって、奴と戦えば生命維持装置のバッテリーが持たなくなる。どこを見ようと八方塞がりってなわけだが」

 歯痒い思いをしているめいみさおは提案した。

「僕にいい考えがある」



 地面を凍らせ、スケートのように滑走して追いかけてくるオカマ忍者。

 ステラは睦月むつきを抱え、睦月むつきの空間認識能力を頼りに跳躍での逃走を続ける。

 睦月むつきを手放す、あるいは彼女の安全を考慮せず近接戦を行えば勝ち目は十分にある。

 しかし、前者は睦月むつきが敵の冷却能力クライオキネシスによる餌食になる事、後者は睦月むつきが格闘戦に巻き込まれる事を意味していた。

 ステラは考える事が苦手だが、彼女なりに戦いの運び方を考えていた。

睦月むつきちゃん、このままだと追いつかれるよ……」

 そこに、みさおからの通信が入った。

『遅れた! 君達、これから反撃に出る』

 それは極限状態の二人にとって微かな希望の兆しに感じた。

「指揮官!」

みさお君!」

『そこから二つ目の通路を右、突き当たりまで敵を誘導してくれ!』

「アイアイサー!」

 ステラは脱兎のごとく細い通路を駆け抜けていく。

「無駄でござるヨ☆アンタ達はもう袋のネズミーランド。あの世の年パスを差し上げるワ!」


 徐々に距離を詰めるオカマ忍者。

 Sクラスの筋力強化ストレングスであるステラと比較しても息切れの様子が見られないのには睦月むつきでも違和感を感じていた。

『……敵は挑発に乗りやすいタイプと見た。その角を出た先で立ち止まれ!』

 みさおの命令に、ステラは足を止める。

 そして、ゆっくりとオカマ忍者の方を振り向いた。

 オカマ忍者は建物の上へ軽快に降り立つ。

「あら、もう逃げないのかしら☆それとも……今すぐここで死にたいか、オンナ!!」

 オカマ忍者は水流操作ハイドロキネシスで掌から巨大な水の龍を放った。



「ここに穴を開けて入ってきたこと、そして水流操作ハイドロキネシス、それが仇となった!」

 みさおはオカマ忍者の後ろから宣告する。

 ステラは横に跳躍することで水の龍を回避する。

 水の龍は床に着弾しても形を崩さず、ステラを再び狙う。

 そこにめいが飛び出した。

「条件は完全に整ったわね」

 そう、その場はオカマ忍者が穴を開け、今も海水が流れ込んでくる場所だった。

 流れ出た海水は巨大な水たまりとなり、広範囲に広がっている。

「……海水は電気をよく通す!!」

 めいは腕を目の前でクロスさせ、放射電撃を放った。

 電流は海水……そして、オカマ忍者の放った水流を伝っていく。

 それは、オカマ忍者本体への通電を意味していた。


 しかし、オカマ忍者は感電しなかった。

 右腕を切り離した・・・・・・・・のだった。

「間一髪で!? なんて覚悟に反射神経……違う、あれは!」

 しかし、切り離された右腕からは本来あるはずの血はなく、火花が断続的に散っていた。

 その技術は人体改造の極みともされ、2030年にある程度の発展を遂げたもの……。


「――機体化インプラント!」


 オカマ忍者は口に指を当てて笑う。

「ウフフ、アタシは忍者の里出身よ」

 そして、彼は身の上話を始めた。

超能力者サイキックを人為的に強化した少年少女に薬物投与、人体実験、機体化インプラントを施し、その影響を調べ、用済みとなったものは裏社会に流すか殺処分する。そんな非人道的な研究成果はどこに行ったと思うかしら」

 一拍を置いて続けた。

「そう、特務機関エデンでござるヨ☆」


――動揺を誘うための罠だ。……今天城あまぎさん達を人道的に匿っている組織がそんな事をするはず……理由がない!


 言い返そうとしたみさおよりも前に、めいが飛び出した。

「それで、気に入らないから女の子のケツ追いかけ回して満足したいってわけ? その戦闘技術、超能力サイキックの割に、やることがずいぶん小さいのね」

「ア~~~ラ、アタシはオンナに興味なんてないノ☆興味あるのは、いい体でイケメンなオ・ト・コ」

 その言葉にみさおはただならぬ悪寒を感じた。

 その悪寒は当たり、オカマ忍者はみさおの方を向く。

「アラ、アナタは中々いい顔してるわヨ? そうネ、あと6年もしたら食べ頃かしら?」

「16歳に手を出すって……もう、言い逃れできないわよ」

 めいみさおの前に手を伸ばす。

「そうネ☆アタシ、趣味が趣味だからそれくらい小さな事ヨ☆だって……」

 一体を包む冷気が強まる。


「――いい男の氷像を保管するのが趣味だからなァ!」


 ドスの利いた声と共に、周囲に光が差し込んだ。

 めいが先程放った電撃の影響で、施設の電気がついたのだ。

 照らし出されたのは無数の物言わぬ氷像となった研究者達。

 その惨状にめいは目を伏せ、睦月むつきとステラは思わず口を抑える。

 そして、みさおは静かに十字を切った。

 オカマ忍者はそれを自慢気に見せびらかした。

「氷像は永遠、腐らないしその時の美しさを保ち続けるのよ」

 オカマ忍者は一人の男の氷像に触れ、顔を舐め回す。

 それから、傍にいた女性研究員の氷像眺める。

「ブサイク、オンナ、ガキ、ジジィの氷像は問答無用で破壊するしかないけどネ☆」

 そう言って、凍った女の氷像を破壊した。


 氷像のどれもに生命反応はない。

 間に合わなかった、目の前のオカマ忍者に殺されたのだ。

 めいは拳を握り、怒りを込める。

「……コイツ、狂ってる!!」

 その怒号に、オカマ忍者は飄々と答えた。

「そうかしら? エデン、アナタ達も同じ穴のムジナなのヨ☆」

 ふざけた空気を消し、再び真面目なオーラで語り始める。

完全融合ニューロプラスパワード。聞き覚えくらいはあるでしょう?」

 ニュースを耳にしていれば頻繁に聞くワード。

 非人道的という事で国でも賛否の分かれるものとして扱われている代物で、昨今の国際問題として有名だ。

「脳を始め、必要な神経系だけを人間から剥ぎ取り、生命維持装置で生かされながら機械と融合する技術」

 オカマ忍者は前提の話を終えると、静かに続けた。

「それを超能力者サイキックに使えばPSIサイを出力する機械が作り出せるって寸法ネ☆」

 そして、オカマ忍者が指差す先には巨大な竜の背骨らしきものがあった。

「その集大成があの巨大な骨格よ」

 背骨からはただならぬ敵意が溢れ出していた。

 みさおは思わず息を呑む。

「一体何人の超能力者サイキックを犠牲にしたのやら」

 オカマ忍者の声には悲壮の感情が込められていた。

「ったく、自分達だけが潔白で綺麗だと思い上がってるんじゃねえぞ……」

 その嘆きには確かな憎悪があった。

 みさおはエデンに対する感情が揺らぎ始める。

 完全融合ニューロプラスパワードを想起させる物を多々見てきたからだ。

 彼の目の前がふらつく。


――僕は、何も知らないんだ!!


 それを支えたのはめいだった。

「でも、アンタみたいに人を趣味でいたぶるような真似はしないわ! それに、こんな方法、これからは使わないって約束もできるじゃない! 昔酷い事をしてたからってそれを今も悪事を続ける奴に責められる筋合いはないわ!」

 めいの言葉にみさおは姿勢を立て直した。

「必要なら殺しも許される……か。まるでカルトじみた思想だな。自由意志での快楽殺人と必要悪の殺し、そこに違いなどありはしない……それにな」

 オカマ忍者は真面目な声色で反駁し、一拍を置く。

「綺麗事で世界が救えるほど世界は優れちゃいない。エデンはこうした技術に頼らざるをえない、多くの生活を豊かにするために少数を犠牲にし続ける。肉を取るために家畜を殺すようにな!」

 オカマ忍者は堰を切ったように感情を露わにした。


 それにはめいを言葉を詰まらせる。

 みさお睦月むつきとステラがやってきて、肩を支えた。

「大丈夫、あーし達がやることはただ一つ!」

 睦月むつきに続いてステラが言葉を重ねる。

「あの人にオシオキをするだけ!」

 オカマ忍者を強く睨むも、彼は余裕の笑みを浮かべた。

「悪いでござるネ☆アタシ、7時からアメフトを見る予定なの☆」

 瞬間、めい赤雷レッドスプライト、ステラの右ストレートが飛んだ。

 オカマ忍者は水流ジェットによる跳躍でそれを避け、天井に張り付いて言う。

「もうアンタ達はこのまま放置しておけば勝手に凍死するわネ☆エデンの船が救助に来るからそっちを潰したほうが確実かしら! それじゃ、失礼でござるヨ!」

 そして、外側を凍らせて水の体積を膨張させ、天井に穴を開けた。

 白い粒子が光り、冷気と海水が流れ込む。



 みさおは想定していた最悪手の一つが取られたことを嘆いて地面に拳を叩きつける。

「クソ……もう打てる手がなくなった……」

 生命維持装置のバッテリーもかなり浪費してしまった。

 ステラと睦月むつきは浸水が進む前に近くにある資材や食料等を回収しに行った。

「彼は挑発に乗りやすいが根にあるのは慎重で堅実な性格だ。この状況に陥ってるのも彼の術中に落ちているって事だろう」

 めいは落ち込むみさおに言った。

「もう、私の主任なのに何やってるのよ!」

「すまない……僕は戦闘指揮に慣れてるわけじゃない。対して彼の足運びやPSIサイでの戦い方。アレはプロだ」

「忍者……だったっけ。何か知ってるの?」

 めいの問いに対し、みさおは知りうる限りの情報を話し始めた。

「ああ、真偽は定かではないが2015年以前……遥か古い時代から天然超能力者サイキックの存在を認知し、それを研究しようとしていた人達と言われている。都市伝説の域だけどね」

「ふ~~~ん」


「ねえ、みさお君。昔と比べて他人に興味を持つようになったよね。昔まであんなに世間を斜め上から見下ろしてすまし顔してたのに、今じゃ敵の心や背景にも踏み入れるようになった。変わったよね」

 めいはどこか懐かしむような口調で言った。

「わ、悪いか」

 めいは、照れるみさおからかうように笑った。

「別に?」

 それから、みさおは自分の推論を述べ始める。

「何も彼は完全に僕達を殺しに来た訳じゃない。試しているんだろう」

「どうしてそう言えるの?」

「殺しに来るなら最初から姿を消せば良かった。なのに彼はそうしなかった。そこには何か意味があるはず……」

「意味なんて……」

 めいには考えも及ばなかった。

 彼女達にとって、敵は敵、相容れない価値観の存在。そういう認識だったから。

 みさおにとっても、今回のオカマ忍者の言葉には真偽はともかく気になるモヤモヤを残した。

「エデンの闇、仕組まれたかのような運命。僕達は知らない事が多すぎる!」



 それから、しばらく時間が経つ。

 資材は湿って火種にできず、食料はほとんど流されていた。

 バッテリーもほぼ限界が迫っている。


 みさお睦月むつきが持ってきてくれた毛布を羽織り、体育座りをしていた。

「ねえ、みさお君はどうしてエデンにいたいと思ったの? 私の事、何度も嫌いになったでしょ」

 隣で座るめいみさおに突然こんな事を聞き始めた。

「……天城あまぎさんの事が心配なのもあるけど、いつか世間に認められたら、両親は、母さんは僕を受け入れてくれるかなって、淡い期待があるからかな」

「ふうん、今でも親とわかり合いたいと思ってるんだね。やっぱり私と違うね」

 そこがめいみさおの決定的な違いだった。

 めいは劣等感を覚え、心に何かモヤモヤする何かを燻ぶらせる。

 どうしてもそれが我慢ならないめいは、みさおに弱音を吐き始めた。

「私は……いつの日か言われたように、逃げてるだけだもん。みさお君みたいに強くなれないよ」

「私は自分を探られるのが何よりも嫌だった。心の奥底にあるものは醜いから」

「誰も私の本当の姿を愛さない、上っ面だけね。それくらいならいっそ嫌ってくれた方がいい。でも孤独は怖いの」

「エデンは、夢も希望も理想も絆もある。綺麗事に囲まれていて、それが心地よいから。……幻滅した? でも、こんなときくらい弱音は許して」

 いつの日の夜のように否定されることにめいは怯えつつ話した。

 みさおはそれに対して優しく微笑んだ。

「それならそれでいい。今の僕は、今の天城あまぎさんを否定する気はないよ。それは天城あまぎさんの生き方だろ?」

 めいはその言葉に思わず赤面する。



「なになに、何の話してるの?」

 二人がひっそりと盛り上がってる所に睦月むつきとステラもやってくる。

「大して面白くない話よ。お互いにエデンに所属する理由」

 めいは赤面した顔を見せまいと顔を背けながら言った。

 それに付け加えるように、めいは聞く。

「そういえば睦月むつきちゃんはどうしてエデンにいたいって思ってるの?」

 睦月むつきは少し暗い表情を浮かべるも、笑顔を取り繕って言った。

「あーしは、あーしみたいな悪い子でも誰かを救えればそれでいいかなってカンジ。誰かの幸せがあーしの幸せ、ってね」

 スタービジョンの制服のアクセントとして首から下げられている青色の宝石のペンダントが意味深に輝いた。


 ステラは飛び跳ねて睦月むつきに抱きつきながら天真爛漫に答える。

「ボクはタイチョーも指揮官も睦月むつきちゃんも好きだから!」

 ある単語に反応しためいは動揺して声がうわずった。

「す、す、す、好き!?」

 ステラは睦月むつきから身体を離し、遠い空を見つめるように言う。

「だって、ボクにとっては初めて道具以外の価値を見てくれたから。ボクに向けて色々な表情を見せてくれてるんだもん。それって今が幸せってことでしょ?」

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