第二話 人見知り

俺の朝は普通だ。

だが普通の学生と違って起きてすぐに家事などを行わなければいけない。

重たい体を無理やり起こし、洗面所で顔を一洗いして作業に取り掛かる。

朝からやる家事はダルいがもう慣れた物だ。

慣れた手付きで次々終わらせ、食事の時間になる。

昨日の残り物をレンチンし、食卓に並べいただきます。

気付いたときには登校しなきゃいけない時間になっていた。

俺は歯を磨き、制服に着替える。朝からドタバタしてて、テレビを見る暇さえない。

スマートフォンも用がある時と目覚まし以外に使わないから(友達がいないのも理由の一つ)、最近の流行とかニュースが全く分からない。

今日、学校に行くのは憂鬱ゆううつだ。

友達を作ろうと息巻いていた昨日の自分の自信は遠くの彼方に消えてしまった。

俺は玄関を出て鍵を締め学校に向かう。

今日から授業らしいがどうせ茶番授業だろう。

茶番授業とは年度最初の授業の事で、授業は進めず先生の自己紹介やこれからの授業何やるかについて喋るだけの授業の事だ。

それなら少しは授業中ボーッとしててもいいだろう。

そんな事を考えていたら学校の校門に着いていた。

まあ家から学校まで二十分程度なので妥当だ。

俺は昇降口から教室に行き、音も立てずに扉を開ける。教室の中は賑わっていた。

多くの生徒が他の人と話している。最近の子は恐ろしい。

何故昨日あった人とすぐ仲良く慣れるのだろう。

この人達には俺にはないコミュニケーション能力が備わっている。

俺は自分の席に座る。鞄から昨日入れておいた本を取り出す。

ほとんどの人が他の人と話してるこの状況の中、本を読むのはある意味勇者なのでは……逆にこういう風な真面目キャラを作っておけば友達が出来るのでは!

いや無理だ。昨日の自己紹介の時にやらかしてしまったのがある。

俺にそもそも希望なんてなかった。

キーンコーンカーンコーン

始業を告げるチャイムが鳴った。俺は本に栞を挟んで机の中にしまう。

チャイムから五分後奈加河なかがわ先生はやって来た。

「すまんすまん、寝てたら遅れた」

それはただの寝坊だろ。一応この方教師である。

授業の準備してて遅れたとかなら分かるが寝坊て。

言ってる時点でもう開き直っている。まあ、これがこれからも続くのだろう。

「朝のホームルームをやっていくが、ここでお前達に朗報がある。学級委員をこの時間中に決めようと思う。このくじ引きで」

奈加河なかがわ先生は下からくじ引きを取り出す。

ええー!!とクラスが不満を露わにする。

急にくじ引きで学級委員を決めるなんて……俺達に自由はないのか。

「静まれ。学級委員の仕事なんて簡単だ。俺が面倒くさいと思った仕事をやるだけ。な、簡単だろ?」

ブーブーと再び生徒達は不満を露わにした。

先生としてあるまじき理由で学級委員を決めようとしている。

普通の高校とかは形だけ学級委員を決めるけど、この人は明確な仕事を押し付けてくる。

学級委員に選ばれた人が不憫でならない。

「先生。その学級委員、私がなってもいいですか?」

昨日のメガネをかけた委員長風の女子が手を挙げた。

訂正しよう、委員長風なのではない。委員長なのだ。

まさかこんなブラックな環境に自ら行くなんて。

正直野見中のみなか辺りがやるのかなと思っていた。

「女子が他にやりたい人がいないなら良いが……どうやらいないようだし女子は霧智。よろしく頼む。男子にはいるか?立候補したいやつ」

男子全員手を挙げることはなかった。

「いないなら男子の方はくじ引きするぞ、俺が」

何故だろう。何故先生がやるのだろうか。

こういうのは生徒が赤い印のあるくじを引いたら……みたいな感じじゃないの?

知らんけど。奈加河先生は箱をゴソゴソし、一枚の紙を取り出す。

「えー男子の学級委員は赫賀谷あかがや。お前だ」

……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………ん?俺?聞き間違いとかじゃないよな。

俺は奈加河なかがわ先生の顔を見る。

赫賀谷あかがや、よろしくな」

「はっ、はい」

このクラスは約四〇人の生徒がいる。

あのくじ引きには四〇人分の名前が書かれた紙が入っていて、女子が当たる確率もあるので確率としては四〇分の一。それを一発目男子で俺。不幸すぎるだろ。

周りに目をやると、哀れみの視線が集まっていた。死にたい。

「じゃ、学級委員は赫賀谷あかがや霧智きりさとな。仕事は後で持ってくる。もう授業だし準備しろ。と言っても最初は茶番授業だろうけどな」

奈加河なかがわ先生はそう言い残し、教室を後にした。

今までスルーしてたがあの委員長は霧智きりさとというのか。

同じ委員長になった以上仲良くなっていくしかない。いや逆に考えるんだ。

むしろ初めての友達が出来る可能性が高まった。

(損な役回りをし常に孤独。お前の人生はツイてないな人間)

(!?!?!)

それは突然だった。まただ。昨日と同じ声。頭の中で響く謎の声。

なんかの能力に侵されてんのか?それともただ疲れてるだけ?

確かそんな病気なかったか?

そんな重い物じゃなくてただ単純に自分が考えていた事とか?

だとしても声が聞こえるのはおかしいだろう。

キーンコーンカーンコーン

考えてる途中にはいつも邪魔が入る。とりあえずは声は置いておこう。

幸い声が聞こえても、次すぐに聞こえるわけじゃない。

授業や日常に支障は……まだ出てない!扉から先生が入ってきて教壇に立つ。

高校最初の授業が始まる。

















四時間目が終わり、昼休みの時間になる。

やはり昼食になると教室は騒がしくなる。俺は教材を仕舞う。

今日の昼食はどうしたものか。

中学の頃は弁当を持ってきていたが、生憎弁当を作るのをすっかり忘れていた。

確かこの学校には学食があったはず。そう!学食。最近だとない所が多い。

給食は出るものが決まっているが学食だと自分で決めれていいよな。

それで一緒に友だちと食べ……ああ俺友達いなかったわ。

そんな負のオーラをまといし孤独なる者は学食に向かおうとしていた矢先、先生が目の前に現れる。

「昼前か?喜べお前に仕事だ」

「ええー」

「お前そんな生徒なのか?」

「どんな生徒でも仕事は嫌でしょうに」

「これも社会経験だ」

奈加河なかがわ先生は遠回しにこの社会は黒でまみれていると伝えているのだろう。そう信じたい。

優しさであり自身の欲望のために生徒をこき使ってないと信じたい。

「で、何の仕事ですか?肩揉みですか?」

「……肩揉み追加しとくか」

「冗談ですよw先生w」

皮肉気味に言ったのが悪かったようだ。

「簡単な仕事だ。ほれ」

「ぶ厚!」

「お前一人用じゃない」

数枚が重なった資料を四部受け取る。

両面印刷で文字がたくさん書いてある。普通に読みづらい。

「これは?」

「今日の放課後やるアビマの資料だ」

「アビマ?」

「アビリティー・マッチの略だ」

「なんでその資料を?」

「説明のためだ」

「?」

何をいつどこでどのようにどうやってやるんでしょうか。

見事に五W一Hが抜けている。

山田やまだ達がアビマをするらしいからその説明をしなきゃいけないんだ。それをお前達に任せたい」

山田やまだ……」

「知ってるよな?」

「…………」

山田一郎やまだいちろう次郎じろう三郎さぶろう。三つ子だ。同じクラスメートなのに知らないのか?」

「三つ子全員クラスメート!?」

「おん」

「ええ……」

三つ子が同じクラスってありえるのか?

普通双子とかって分けさせるんじゃ……いや普通という物差しで測っちゃいけない。

この学校には明らかに普通じゃない人がいる。

生徒に仕事を押し付ける先生にアビリティー・マッチを考えた美人の校長。

俺は考えるのをやめた。

「話を戻しますけど、こういうのって先生がやるべきじゃないですか?最悪命に関わるじゃないですか」

「面倒くさい」

「…………」

「その三枚は山田やまだ達に渡せ。山田やまだ達はどっかにいる。俺は霧智きりさとにも説明するから、じゃあの」

先生は座っていた霧智きりさとの方に向かう。

しばらく資料を読んでいたら、奈加河なかがわ先生が前の扉から去っていく。それと同時に隣から霧智きりさとがやって来た。

クラスメートとのファーストコンタクト。慎重に行かなければ……。

「はぁ……」

「なんか疲れてないか?」

「あの先生は本当に適当というか……」

霧智きりさとは文字通り頭を抱える。これが通常の反応である。

「とりあえずこれからよろしく、霧智きりさと……」

霧智きりさと めぐみ。よろしくね……赫賀谷あかがや君」

「あ、ああよろしくな」

名前を覚えてないのを察知したのか、わざわざフルネームで自己紹介した霧智きりさと

バレているのなら結構不味いかもしれない。

赫賀谷あかがや君は人の名前を覚えないみたいな印象がついたかもしれない。

「じゃ、行きましょう」

「行きましょうって、山田やまだ達がどこにいるのか知ってるのか?」

「学食に行くって大きい声で言ってたから、学食にいると思うわ」

「なるほど」

俺達は渡り廊下を渡り、特別棟の校舎の扉から食堂に向かう道を歩く。

食堂に着くと中は人であふれていた。

だがすぐに山田やまだ達は見つかった。

「おい!次郎じろうお前!俺のカツ一切れ食っただろ!」

「隙だらけだったね」

「ど……い。い……う」

「騒がしいな……」

「……ええ」

俺達は山田やまだ達の向かいの席に座る。三人とも顔が同じで大きい声。

次郎じろうと言ってる時点で山田やまだ三兄弟である事で間違いない。だがもし間違っていたら気まずくなるので念の為確認を取る。

「あー、山田やまだ達だよな?」

「あん?あんた誰だ?」

「…………」

一郎いちろう?に確認は取れた。が、それと同時に俺の心にヒビが入った。

学級委員として認知されてるかなと思ったんだが、全くそんな事はなかった。

「……俺は赫賀谷真空あかがやしんくう。一応学級委員だ」

「なんか聞いたことあるかも?」

「それなら何よりだ」

「私は霧智慈きりさとめぐみ。彼と同じ学級委員よ」

「ふーん、俺は山田一郎やまだいちろう。で、こちらが……」

山田次郎やまださぶろう!そして……」

「や……だ…………ろう!」

三人息のあったコンビネーションで自己紹介する。

最後だけ聞こえなかったが、奈加河なかがわ先生が言っていた三郎さぶろうで間違いないだろう

「で、学級委員が僕達に何か用?」

「はい、これ」

俺は予め貰っていた資料を山田やまだ達に一枚ずつ渡す。

「お前達って、アビマをやるんだろう。先生がその説明を俺達に押し付けた」

「ど……い」

「えっと、ありがとう?」

「私達も早く昼食を食べたいし、説明するわよ」

多分三郎さぶろうなぐさめめられ、霧智きりさとが説明を始める。

資料を読む霧智きりさとはどこぞの教師より教師していた。

「一、アビマは教師の監督の元行う。

 一、能力者はスタートの合図の後、試合を開始する。

 一、ベーシックとオリジナルが試合を行う場合、オリジナル側は五秒のハンデを与え、能力を使用できない。

 一、試合の勝敗はどちらかが降参するか・どちらかが場外するか・監督の判断により決まる。

これが大体のルールよ。理解できたかしら?」

資料に書いてあるルールを読み上げた霧智きりさとは少し疲れたように息を吐く。

だが雲行きが怪しい。

山田やまだ達がキョトンとした顔で資料を眺めている。

もしかして理解できてないのだろうか。

ぶっちゃけ説明すると言っても資料に全て書いてある。

それも誰が見ても分かりやすく。

「理解したよな?」

「「?」」

「だ……じ……ぶ!」

理解したのは三郎さぶろうだけのようだ。俺は手を頭に当てる。

理由は腹が減ったからだ。早く説明を終わりたいのに終われない。

俺はもっと簡単に分かるように説明する。

「簡単にするとな、先生がアビマの審判だ。お前達は笛とかがなったら試合をスタートする。もしお前達の誰かがベーシックだった場合オリジナルは五秒間の猶予を相手に与える。その間能力は使えない。場外したり、降参したり、怪我をしたりしたら負け!分かったか?」

「なんとなく」

「うん」

本当に大丈夫なのだろうか。

監督の先生がいるから大丈夫だと思うが、兄弟だしオーバーキルもしないだろう。

「ルールはこんな感じだ。で、事務的なことはカクカクシカジカ」

「全然理解できん!」

「お………かる」

「……三郎さぶろう、頼んだ」

何この三郎の安心感。

「じゃ、俺達は食い終わったし、先行くな」

山田やまだ達は自身の食器を返却口に返し食堂を後にした。

横並びに歩きながら談笑している。見るからに仲がいいというのが伝わってくる。

ぐ〜〜〜〜。俺の腹がなる。

「仕事も終わったし、昼食にしましょうか」

「ん?ああ……」

え、俺昼飯に誘われた?う、嘘だ……。

中学時代を誰からも話しかけられることもなく終わった俺が?神か?

俺はこの状況に驚きながらも席を立ち、食券を購入しに行く。

メニューは豊富で生徒たちが飽きないよう工夫を凝らしてある。

俺はその中で美味くて安いかけ蕎麦そば(並)を注文する。

食券を例のおばちゃんにあげ、数分すると料理が出来ていた。

これがおばちゃんの力……!恐るマジ……。

お盆を手に持ち、先程座っていた席に座る。

「……あなたそれだけで足りるの?」

「そんな少ないか?逆に聞くが、そんなに食えるのか?」

「これぐらい成長期なんだし普通じゃないかしら?」

霧智きりさとが注文したのはオムライス(中)にサラダ、そしてスイーツのプリン。メインだけでなくサブにスイーツまで。

蕎麦そばだけの俺とは段違いだ。

「量よりも質。満足感を得れればそれでいい。お財布にも優しいしな」

「その主婦思考は何?」

「一人暮らしだししゃーない」

俺は箸を手に持ち、蕎麦そばを一口いただく。

うん、こういうのでいいんだよ。こういうので。

高い物もうまいが(食ったことない)こういう庶民しょみんの味もうまいんだよ。気付いたときには蕎麦そばは消えていた。

まあ満足したからよし。

「意外と喋るのね、赫賀谷あかがや君」

「まあ、こういう少人数なら普通に喋れるんだが、大人数となると……」

俺は別に人と喋るだけで頭が真っ白になるほどコミュニケーションが出来ない訳ではない。

山田達とは普通に喋れたし、今もこうして霧智と話せてる。

大人数になると、目線とかでプレッシャーが掛かり、昨日のようになる(一話推奨)

「話は変わるが、今日の授業普通だったよな」

「ほとんどは他の学校と同じよ。唯一違うのは「能力」という授業がある程度ね」

科目・能力。その名の通り、授業中に能力を使用する。

目的はアビマとだいたい一緒だ。

担当の先生が組んだカリキュラムをこなして、能力を自分の物にしようってな感じだ。

「俺としては能力の授業は憂鬱ゆううつだな」

「なぜ?」

「俺ベーシックだからさ。なんというか劣等感?そういうのを感じちゃうんだよな」

「ベーシックもすごいと思うけど?」

「その言い方はオリジナルだな?」

「ええ」

「ちなみに聞くがどんな能力なんだ?」

「植物を成長させる、以上よ」

「良い能力だな」

「特段良いわけじゃないわ。植物がないといけないし、植物があってもご神木みたいに成長させれるわけでもない。せいぜい三メートルぐらいよ」

オリジナルと言ってもデメリットが無いわけじゃない。

どんな能力にしろデメリットは必ず存在する。

それが無い能力者なんて即ホルマリン案件だ。

「能力があるだけましじゃない?俺なんて物を動かす程度だぜ?」

俺をその場で資料を浮かして見せる。

「物を動かせる。便利でいいじゃない。私は植物を成長させる代わりに物を動かせないのよ」

ここでまたまた追加情報。

オリジナルは多種多様な能力があるが、ASRを操作することは出来ない。

オリジナルはASRで干渉し、ASRを変換することで能力を使用する。

「あら、もう時間ね。もうそろそろ行きましょうか」

「……ああ」

俺達は時間も時間なので食器を返却口に戻す。俺は能力のことを考えていた。

霧智きりさとには植物を成長させる、「物質干渉」の能力を持っている。

俺はオリジナルを見るたびに思うんだ。あの時、俺が能力を持っていたらと。

ASRを操作するしか出来ない俺は考えてしまう。

(ふっ、馬鹿だな)

まただ。朝と同じ声が……。

(お前の記憶を見たぞ。見た。お前はあの時後悔したんだな。何かしらの能力があればと。そんな無駄なことを)

(無駄だと……?)

(ああ、無駄さ。今思った所で何になる?能力があった所で何も出来ないだろう。お前は)

(何を根拠に言ってんだ?)

(時を行き来する能力者がいて、まあいるはず無いんだが、その能力で過去に戻ったとしよう。断言する。お前は怖気おじけづくさ。その光景に)

(だから何を根拠に……!)

(いずれ分かるさ。

「…………と!大丈夫?」

「!!」

俺はその時やっと霧智きりさとの声が耳に入った。

気付いたときには教室の近くまで来ていた。

……さっきから俺は何をムキになってるんだ。

これはただの幻聴げんちょうだ。相手になんかしちゃいけない。

霧智きりさとは心配したようにこちらを見ている。

「大丈夫?さっきから声をかけても聞こえてないかのように歩いてて……」

「ちょっと考え事してた、すまん」

「本当に?……悩み事でもあるの?」

「大丈夫だ……。本当に」

俺はもう一度霧智きりさとを見る。

その顔にはうっすら恐怖の色が見えていた。

キーンコーンカーンコーン

予鈴がなる。もうすぐ五時間目が始まる。

「気分が悪かったらすぐに保健室に行ってよね」

「……心配かけてすまん」

俺達は教室に入る。俺は疑問に思った。その時の俺はどんな顔をしていたのだろう。










 

霧智は赫賀谷の顔を見た。どこかで見た顔・表情。目は死んでおり、怒りも何も感じない。まるでロボットのような存在になっていた。

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