第15話 朝の営みと追跡者

第15話


「おはようございます、貴方様。」

「お、おう………」


疲れた、キツい………


マジで搾り取られた………


頭もクラクラするし、授業中にお昼寝コースだな、こりゃ………


「貴方様、早く顔を洗って。朝ご飯はもう出来てる。」

「そうか………えっ、大丈夫?」

「トーストを焼いて卵とベーコンを乗せただけ。だから、無問題。」

「成る程、それなら安心だ。」


言われた通り顔を洗い、テーブルに付く。


「はい、コーヒーの砂糖多め。」

「ああ、ありがとう。」


コーヒーを飲みながら、新聞を読む。


東の時はよくこうしていたから、懐かしい気分だ………


ガキの頃は全く読んで無かったし、興味無かったのになぁ………


「今日はどうする?」

「昼はまた屋上。弁当、お願い。」

「おう、任せとけ。」


ついでにここあのも作ってやるか………


今日は俺が食べさせてやろうかね?


「貴方様、携帯。」

「ん?────見なかった事にしよう。」


凄い件数のRAINが朱里から来てる………


怖いよ………怖くて恐い。


帰ったら土下座だな、こりゃ………


☆☆☆


「おはよう、東くん♪ついでに、元幼馴染ちゃんも♪」

「おはよう、偽幼馴染。」

「おはよう、ここあ。」


元気良いのは良い、喜ぶべき事だ。


でもな………


────勢いよく抱き着くのは止めようね。


「歩きづらい………」

「役得だから良いでしょ?」

「私、豊満。嬉しい、でしょ?」

「そうだけども………」


後、盛るなよ、アリス。


盛るペコは重罪だし、前世と違ってお前の胸は貧そ───


「死刑で良いか、クロウ?」

「有罪、せめて有罪でお願いします!」

理解わかった、許す。」

「お、表裏が激しいのね………」


怒らしちゃ駄目なの、俺が一番知ってる筈なのに何をやってるんだ、俺は!?


はぁ、気を付けなきゃな………


────いや、それよりも。


「なぁ、アリス………」

「うん、間違いない。」

「二人とも、どうしたの?」

「「多分、誰かに見られてる。」」


かつて、色々と狙われる立場だったんだ。


なら兎も角、なら簡単に察せられる。


「もしかして、スト────」

「しっ、気が付いてないフリをしろ。」

「隙、見せたら殺られる。」


流石にそんな事は無い気はするが、警戒する越した事はない。


例え、それが杞憂だとしてもだ。


昔、気を抜いたせいで、俺達の末っ子があんな目に………


「────って、今は関係ないな。ここあ、アリス、早く行こうぜ。この調子だと、遅刻しちまうぜ。」

「えっ、あっ、本当だ!急がなきゃ!!」

「了解。全速前進、OK?」


急ぐフリをして、この場から離れる。


やはり、着いてきている………のか?


「ううん、歩みが遅い。諦めたか、満足した可能性、高い。」

「だな。しかし………」

「でも、何で私達を?」

「さぁな。色々と思い当たる節は無いでも無いが。」


前世の記憶を取り戻したせいで、様々な所が変わったからな。


それを不快に思ってる、もしくは………


「今は良いか………」


でも、次にやってきたら………


「容赦しない。」

「当然だ。」

「やっぱり、頼もしいね東くん♪」

「当たり前だ、好きな女達を守れなくて、何が男だって話だろ?」


☆☆☆


???side


「ふ〜ん、アレが阿澄 飛鳥くんね………」


早柚以外にも女を侍らせてるとは聞いてたけど、本当だったとは………


「最低ね、本当に………」


確かに、アイツの言う通りだった。


早柚は何処か可笑しくなってる。


変な呼ばれ方してたし………


「私が何とかしなきゃ………」


私の親友だもの、私が守らなきゃ!


続く


【オマケ】


①佐藤 ここあ

髪型 (黒髪ロング)

スリーサイズ (B85・W51・H74)

身長 (145cm)


②佐藤 早柚

髪型 (黒髪ロング)

スリーサイズ (B80・W53・H77)

身長 (150cm)


③アリス・ユークリッド

髪型 (金髪ショート→金髪ロング)

スリーサイズ (B99・W64・H85)

身長 (185cm)


④井伊 和泉

髪型 (黒髪ボブ)

スリーサイズ (B74・W54・H75)

身長 (185cm)

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