部屋

ごめんなさい。8時の分更新出来てませんかでした

今から連続更新再開します


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 リンが目を開けると、見覚えのない天井が見えた。


「………既視感があるな」


「なにがだい?」


 と、リンの独り言に誰が反応したのでそちらを見るも、事務仕事をしているクロムの姿が見えた。


「早いな。そんなに仕事が残ってるのか?」


「まあね。副ギルド長にもできるものは手伝ってもらってるけど、やっぱり基本は僕自身がしないとね」


 リンが気になって書類の束を見ながら


「ちなみに、寝てるか?」


「うーん………今日で52徹目だね。幸い、ステータスのお陰で寝なくても問題ないし、睡眠しなくても大丈夫なスキルもあるしね」


 ブラック企業に務めている社員みたいなことを言い出した。


「いや、寝ろよ………」


 でも、リンが仕事を手伝える訳もなくクロムの仕事は相変わらず続くことになるのだろう。


「さて、それで君の部屋なんだけどね」


 この状況で部屋の話するのか、と。リンは少し戦慄しながらも話を聞く姿勢になる。


「男部屋も足りてないしね。急に増築するわけにもいかないし。悪いけど、メロ………昨日言った子と同じ部屋は、いけるかい?」


「頭おかしいんじゃねぇの?」


 頭の片隅には置いていたが、出してくるとは思えなかった提案に、リンは思わずそう言ってしまった。


「いや、まあ、部屋を用意してくれるだけでも嬉しいんだけど、な?さすがにダメだろ」


 リンは女の子と同じ部屋になるだけで素直に喜ぶような男では無いし、即受け入れるような、所謂チャラい系でもなかった。


「まあ、彼女にも今から確認しよう」


「いや、無理だとは思うけどな………」


 無茶無謀をする気はリンにもあったが、さすがにこれは無理だろうと、そう決めつけていた。


 クロムとリンはやがて一つの部屋の前に辿り着くと、クロムがノックをした。


『はぁーい?』


 中から女の子の声が聞こえる。


「やあ、メロ。僕だよ」


『だ、団長!?どうしたんですか!?』


「実は、少しお願いがあってね………」


 クロムは一泊置いてから一言。


「昨日入団した子、リンと相部屋してくれないかな?」


『頭可笑しいんじゃないですか!?』


 やっぱ、そうだよなぁ………


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クロムは寝なくても大丈夫なだけで、起き続けることによって思考は少しぶっ飛んでます

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