第2話③ 美幸、27歳の恋(3)
会社からの帰り。
アパートまでの暗い道を。
街灯の明かりを辿りながら。
疲れた足を引きずっていく。
今夜は。
いや、今夜も。
夕食は簡単なもの。
料理もする気力はない。
お風呂に入って。
缶ビール。
一本、飲もう。
どうせ、残しちゃうけど。
お酒。
強くないし。
でも。
飲まないと眠れないし。
飲まないと。
アイツのこと、忘れられないし。
ラインを消して。
アドレスも変えた。
もう、疲れたから。
待つのが・・・。
あれから、二か月。
やっと、忘れることができた。
やっと、モヤモヤが晴れた。
そう・・・。
嘘です。(笑)
忘れられる訳なんか。
ないじゃない?
毎日、自分をごまかしています。
本気で好きだったから。
もう一度、会いたいと思うから。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます