【旅絶ち】旅絶ち

淡雪 様 のお題『旅絶ち』より


↓本文↓


旅に出なければならなかった

村には妻と子供

ただそれだけが心残りだった


あの日から一年以上経つ

元気にしているだろうか

私はいくさに巻き込まれ足を怪我した

もう村には帰れない

もう二人の顔を見ることはできない

死ぬまでここで過ごすことになる


あの場所に帰りたい


そう願っても

私はここでむくろになるしかない


思い出になる懐かしき場所が

願いと現実の狭間で涙に揺れる



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る