第27話 エピローグ編⑦ 穴を求めて移動する

--------------カウントダウン 残り7日--------------


【AM 5:00】【県内の穴出現までおそらくあと28時間】



さっき寝たと思ったらお母さんに起こされた。

出発の用意をしなさいと言われた。

顔を洗いに下に降りていくと私以外はすでに全員起きていた。

お姉ちゃんは寝ていないんじゃないかな。

俊くんと美優ちゃんも起きてた。


カノちゃん達との合流が6時なので、5時半には車に乗車すると言われた。

私は慌てて顔を洗って着替えに2階へ戻った。

用意してあった動きやすい服に着替えて小さいリュックを持って下へ行く。

自分の身の回りの物は大きいリュックに入れてすでに車に積んである。

小さいリュックは常に持っていたい最低限の荷物だ。


ハンドタオルとティッシュ、リップとハンドクリーム、スマホとモバイルバッテリーとモバイルWiFi、ノートとペン、それとちょっとしたお菓子。

この程度の量なら車に座って自分の膝の上にあっても邪魔にならない。


朝ご飯は車の中か途中休憩で食べるらしく、もう車に積んであった。

お母さんいつ寝たんだろう。

私が降りてきた時には皆んなはもう車に乗っていた。


もうここには戻れないんだと思ったら、何か少し悲しくなった。

お姉ちゃんが車から降りてきて私のスマホで写真を撮ってくれた。

家をバックに私を、それからお母さん達も降りてきて、皆んな一緒に家をバックに家族写真を撮った。

「ううう、お兄ちゃんがいないよぅ」

と呟いたら、お姉ちゃんが後で加工してくれるそうだ。



それから車に乗り込んだ。

運転席にお父さん、助手席にはお姉ちゃん、その後ろにお母さんと私、

その後ろはチロと荷物、最後尾は全部荷物。


健人叔父さんの車は運転席に健人叔父さん、助手席に京子おばあちゃん、その後ろのふたり席には荷物が置いてあって、その後ろの3人席に真由香おばさんを挟んで俊くんと美優ちゃんがチャイルドシートに座ってた。

一番後ろは車椅子とベビーカーと荷物が入ってた。



「じゃあ出発するぞ」

「あ、お父さん。チロの散歩どうしよう」

「さっきこの辺をグルグルしてきたわ」


お母さん、本当に寝てないっぽい。

2:00お風呂

3:30お弁当作り

4:30チロの散歩

うん、絶対寝てない。


お姉ちゃんもきっと寝ずに情報集めてたんだろうな。

私ばっかり楽してごめんなさい。

これからはもっと頑張るね。



6時より少し早くに集合場所に到着したのに、カノちゃんちの立派なバスはすでに停まってた。

横にはリノちゃんちのコンパクトカーも停まってた。


リノちゃんの車は運転席にリノちゃんママ、助手席にリノちゃんが座り、後ろの座席には荷物がパンパンに詰まってた。


カノちゃんちのバスは荷物入れを手伝ったから知ってるが、バスのお腹の部分には重たい荷物、2階にはカノちゃんちの荷物だけでなく、健人叔父さんちの荷物とうちのお布団とかリノちゃんとこの荷物も入ってる。

バスの運転席にはカノちゃんのお父さん、一階部分はカーテンで見えない…と思ったら、窓が空いてカノちゃんがこっちに手を振った。

おばさんとカノちゃんと蒼くんは一階の前方に座ってた。



【チサ】とりあえず 松坂市を目指して出発します


お姉ちゃんの声を合図に車が出発する。

先頭をカノちゃんちのバス、それから健人叔父さんのワゴン車、リノちゃんちの車、最後がうちのワゴンだ。



朝早いにもかかわらず道は結構混んでいた。

世界の終末に田舎へ帰省する人達で道路はかなり渋滞だ。

普段は帰省なんてしない都会に住んでいる人達がこぞって田舎へ帰省しているらしい。


うちらは県でも人口がまぁまぁ多い方面へ進んでいるのだが、日本の都心部からみたら帰省する方面と被るようだ。


【カ母】バスが大きくて下の道は通れないとこもあるからしばらく上を走るって


運転中のおじさんはLAINEが打てないのでおばさんが変わるに書き込んでた


【カ母】松坂市に入ればもっとスムーズに進めるって言ってる


【チサ】大丈夫ですよ まだ時間の余裕はあるから


お姉ちゃんは窓開けて外を確認していた。

うちを出て集合して走り始めたあたりはまだそこまで混んでなかったんだけど、いつの間にうちの車の後ろもズラっと車が続いていた。




ゆっくりゆっくりと車の列が進む。

お母さんから言われてチロの横の荷物を取ると、今日のお弁当が入っていた。

お父さんも運転のかたわら、後ろに座るお母さんからおにぎりだの唐揚げだのを貰っていた。





【AM 11:30】


ゆっくりではあったが車が進み、少し先にある道の駅でトイレ休憩を取る事になった。

お母さんは昨夜の睡眠を取り返すように寝ていたが、LAINEの着信音で目を覚ましたようだった。

お父さんに、まだ寝ていていいぞと言われていたが、大丈夫よと言って窓の外を眺めていた。



「お父さん ちょっと止められる?」


「なんだ?トイレか? あと少しで道の駅だぞ?」


お母さんはシートベルトを外してドア側の窓から顔を少し出して後ろ方面を見ていた。

助手席に座ってたお姉ちゃんも窓を開けて顔を窓の外に突き出した。


「何?何があるの? まさか、穴?」


「違う違う、お父さん停まれる?」


【チサ】すみません 急ですがちょっと停車できますか?

【チサ】無理なら道の駅で合流します


【マユ】どしたの?千紗稀ちゃん

【カ母】停まれるって 左に寄るね

【マユ】了解です

【リノ】了解だってー


4台が左に寄せて車を停車させた。

後ろに付いていた車が次々と追い越して行く。


停まった車から降りたお母さんをお姉ちゃんが追いかける。

私も降りて追いかけた。

前の車からも数人降りてきた。


お母さんに追いつきお母さんが見ていた方を見ると、そこには、国道の歩道をトボトボと歩く子供達がいた。


子供は5人。


一番大きい子でも小1くらいかな?

あとは皆んな小さい。

大きい子が負ぶってた子なんか1、2歳くらいの赤ちゃんだ。

保育園児くらいの子は3人で手を繋いでいた。


そして周りに大人はいない。



お母さんが一番大きい子の前にしゃがんで優しく声をかけた。


「どうしたの?お母さんは一緒じゃないの?」


赤ちゃんをおぶってた男の子は下を向いて答えない。

でも何か、泣きそうな顔。

と思ったら、見る間にポタポタと涙が落ちた。



「だいじょうぶよ?ゆっくりでいいからお話しして?」


「ヒィッック グゥ ヒグ いない、おとないない」


一番のお兄ちゃんが泣いたせいか手を繋いでいた3人も泣き出した。


わああああああん

うわああああん

うええんうわああああん


んぎゃああああああ


背負われていた赤ちゃんもビックリして泣き出した。


「よし、とりあえずこれ食べな」


お姉ちゃんが持ってたおにぎりを半分の半分に割って、3人に渡した。

泣いていた3人はすぐにおにぎりに手を出して、鼻を啜りながら食べ始めた。

残りのおにぎり(の破片)を男の子の口に突っ込んだ。

凄い技を繰り出したな。


男の子はビックリしつつもお腹が空いていたのかモグモグと食べた。

お母さんは男の子の背中から赤ちゃんを掬って抱き上げた。

前の車からカノちゃんのお母さんと真由香おばさんとリノちゃんが来た。

リノちゃんママは運転席なのでリノちゃんが代わりに様子見に来たようだ。


子供達を車の方まで連れて行って、お茶やお弁当を食べさせながら話を聞き出した。


5人はこの近くのひかり園という施設にいたらしい。

男の子がハルトくんで7歳、

3人の女の子はエマちゃん5歳、メイちゃん、ミオちゃんは4歳、

背負われていた子はリクくん2歳だそうだ。


施設には大人もいたし他の子供もいた。

けれど今回の事で、他の子供達は親や親戚が迎えに来た。

迎えがない子達は園の先生達が居てくれたが、今朝起きたら誰も居なくなっていたそうだ。

ひとりだけ年長の少年(多分中学生)がいたそうだが、彼は今朝ひとりで出て行ったそうだ。


「あのね、あのね、ケイトくんがね、みんなもうすぐしぬんだって。だからせんせーたちは家族んとこ帰ったって。それでね ケイトくん、穴をさがして、ぼーけんするって。ぼくたちも連れてってお願いしたけど、子供だから、だめって。せんせーも帰ってこなくて、お腹すいたし、だから、ぼくたちも、ぼーけ、する」


「うん、そっかそっかぁ。おばちゃん達も冒険するんだけど、一緒に行こうか?歩いて行くと大変だから、車で冒険しようか?」


ハルトくんの顔がパァっと明るくなった。

守ってくれる大人がいなくて本当は心細かったんだろう。

チビっ子達はよくわかってないみたいにキョトンとしていた。


「うちのバスはまだまだ乗れるから、うちに乗せよう」

「ありがとう。良かった、勝手に決めちゃったからどうしようと思ったわ」

「じゃあ、チャイルドシートが必要ね。道の駅に隣接したモールに車屋さん入ってるから。うちそこでチャイルドシート買ったのよ。あ、開いてるかしら」

「無理矢理開けちゃえばいいじゃん、ね?」

「だよね?」


リノちゃんとふたりでニヒヒと笑った。

それから子供達をカノちゃんちのバスに乗せて、また4台で走り始めた。

すぐに道の駅に着いたのでとりあえずトイレ休憩と食事をする事にした。


驚いたのは、こんなご時世なのに道の駅がやっていた!

閉まっていると思ったからトイレだけ借りて、駐車場でお弁当を食べる予定だったのだ。

しかし建物のドアはオープンしてるし、外に並んだ屋台にも人がいていい匂いが漂ってくる。

お客さんもそれなりにいる。


「駐車場に車もそれなりに停まってたし帰省客がそこそこいるだろうと思ったけど、店がやってるのには驚いたな」


トイレを済ませたお父さんとチロとで車の横で待っていたらお母さんとお姉ちゃんが戻ってきた。

屋台や道の駅の中で仕入れたホカホカの美味しそうな物を大量に持っていた。


「帰省で来る人が多いだろうからって、近辺の人達が善意で開けてくれてるんですって」

「ありがたいよねー」

「そうなのよ。開けてくれるだけでもありがたいのに、これみんなタダでくれたのよ。無駄にするのは勿体無いから食べなーって」


マジかぁ。

良い人ばっかだな。

こんなに世の中良い人ばっかなのに、何で地球は滅亡するんだろ。

空を見上げて彗星に(どの方向か知らんけど)向かって心の中で『ぶわぁーか』と吐き出した。


トイレの方から美優ちゃんを抱っこして俊くんと手を繋いだ健人叔父さんと、京子おばあちゃんの車椅子を押した真由香おばさんが戻ってきた。

お店の方からはリノちゃん親子とカノちゃん親子が、うちと同じく大量の美味しそうな物を抱えて歩いて来た。

カノちゃんパパと蒼くんはトイレを済ませた子供達とバスの中でお留守番だ。


駐車場脇にあるピクニック広場のテーブルに貰ってきた食べ物を広げて皆んなで食事をした。

これが普通のピクニックだったらすごく楽しかったのに。



お腹がいっぱいになった子供達ははバスの中で昼寝をしてる。

途中で拾った5人の子とそれに俊くんと美優ちゃんと蒼くんだ。

私とリノちゃんとカノちゃん、それと京子おばあちゃんは子守りとしてバスに残った。

お姉ちゃんを含む大人8人は隣接のモールまでチャイルドシートを探しに行った。

バスの中でクラスの友達にLAINEをしてみたが、みんな忙しいのかたまに数人の反応があるだけだった。

そうしているうちに眠くなって私達も昼寝をしていた。




【PM 2:00】【県内の穴出現までおそらくあと19時間】


バスの外のガヤガヤした物音に目が覚めた。

窓から覗くとチャイルドシートを買いに行った大人組が戻ってきてた。

バスを降りて外に出ると大きなショッピングカートが8台ある。

カート5台にはチャイルドシートが6個(ひとつのカートにはシートがふたつ積まれていた)、残り3台には何やら山盛りに積まれている。


「チャイルドシート4個でよかったんじゃん?ハルトくんはひとりで座れるでしょ」


カノちゃんもチャイルドシートが多い事に気がついたようだ。


「ああ、4つはチビ達用であとの2つは俊くん達用だ。なんかのタイミングでバスで移動になった時用に設置しておく」


なるほど納得である。

おじさん達がバスにチャイルドシートをドンドンと乗せて行く。

中では座席にセットしているようだ。


「こっちのカートは何買ってきたの?」


リノちゃんがリノママのそばのカートを覗き込む。


「これはね、薬局でいろいろとね。子供が増えたでしょ?だから色々取ってきたのよ」

「うちも普段使ってる薬と京子お母さんの持病の薬しか持ってこなかったから、リノちゃんママに言われてハッとしたわ」

「小さい子はケガしたりすぐ熱出したりするから、ちょっと多めに貰ってきたわ」


「貰ってきたの? モールもタダでいいって?」


「そうなのよ。モールの店が全部開いていて、店員さんはいないけどご自由にお取りくださいって張り紙があってね」

「ありがたいわねぇ」


「こっちはね、子供達の着替えやら食器やらオムツとかいろいろ」


あ、そうか。

あの子達ほとんど何も持ってなかったもんね。

大人達はさすがだなぁ、でも言ってくれたらお手伝いしたのに。

まぁいいか、荷物の運び込みを頑張ろう。

カノちゃんとリノちゃんと3人で荷物をどんどん手渡してバスに運び込んだ。

お姉ちゃんが取ってきた荷物は何だろう?


「お姉ちゃん、このカートの荷物もバスの一階に運んで良いの?」


「これとこれとこっちのは結構重いから、カノちゃんパパさん、これバスの下にまだ入る?」


「ん?おう、それくらいなら入るぞ」


「じゃあ、華、それ以外のを一階に入れちゃって」


モールの電気屋さんやアウトドアショップの箱以外をバスの一階の奥に運んだ。

何かちょっと良い匂いがする袋があった。


「お姉ちゃんこれお菓子?」

「うん。そっちの大袋は日持ちするけど、今華が持ってるやつは日持ちしないから、前の方の座席に置いておいて」


ちょっと袋を覗いた。


「うっそ!シャトルーネの焼き菓子だ!」

「え?マジか?シャトルーネ美味しいよね」

「ただ、近くになかったから滅多に食べれなかったー」


リノちゃんとカノちゃんも袋の中にくぎつけだ。


「ほら、あなた達、お菓子見てないでさっさとしなさい。もう出発するわよ」


お母さんに怒られてしまった。

でも嬉しい。

昨日は伊勢屋さんで今日はシャトルーネ。


どうやらチャイルドシートの取り付けと荷物の収納が終わったようだ。

京子おばあちゃんも真由香おばさんに支えられてバスから自分ちの車に戻っていた。


この豪華な二階建てバスは、一階席は広めの通路を挟んで2シートずつ、二階は縦長の大きなテーブルを挟んだ豪華な席と後部はコの字型のソファーとテーブルだ。

ただし、2階は荷物が占拠していた。


一階の最前列は席は右側しかない。通常はバスガイドさんとかが座るらしい。

そして左側は荷物入れだ。

カノちゃん達は2列目以降に座っている。

2列目の左の窓側はチャイルドシートでリクくん、通路側にカノちゃんママ、通路を挟んでチャイルドシートにミオちゃんとエマちゃん。

3列目は窓側にチャイルドシートでメイちゃん、その横がハルトくん、

通路を挟んでカノちゃん、窓側に蒼くん。

4列目に予備のシートをふたつ取り付けてある。


小さい子が多くてカノちゃんママは大変じゃないかな?


「はぁなぁああ、早く戻ってこぉい。いつまでお菓子見てるのー」


お姉ちゃんに呼ばれた。

違うもん、お菓子見てたんじゃないもん。



道の駅の駐車場を出る。

中途半端に道路は混んでいたけど日が暮れる前には松阪市に入れたみたい。

このまま市内の中心へ向かうようだ。


お姉ちゃんはタブレットとパソコンを操作しながらスマホのLAINEで先頭のカノちゃんパパと連絡を取り合っている。


「明日の9時に穴が出現する予想だから、出来るだけ近くに行っておきたいんだけど…」

『どこに出るかわからないんじゃ、これ以上進みようがないぞ』

「そうなんだよねー」


「……もしかするとなんだけど、ここ数日出現してる穴の出現場所が大きな道路にかなり近い場所なんだよね」

『そうなのか?』

「いや、全部じゃないんだけど、過疎地はほぼ、そうかな」

『なるほど。都心部は繁華街や人口密集地が多いけど、地方は国道や県道に集中してるのは帰省者で交通渋滞が関係してるかも』



なんてお姉ちゃんとカノちゃんパパの話聞きながらまたしても寝てしまった。

気がついたらどこかの駐車場で夕飯食べるから降りなさいってお母さんに起こされた。


外は日が暮れて暗かったので、カノちゃんバスの一階で皆んなでご飯を食べた。

食後のデザートとしてシャトルーネの洋菓子が配られた。

嬉しい!餡バタサンドクッキーがめちゃ美味しいんだよね。

今夜はこのままバスに泊めてもらえるんだって。

座席をリクライニングするとかなりゆったりと寝られる。


食後に駐車場のトイレに行ったり歯を磨いたり、あと今度こそ忘れずにチロも散歩に連れていった。

駐車場の外は結構暗いし、危ない人がいるかもしれないのでお父さんと叔父さんも着いて来てくれた。

あ、カノちゃんとリノちゃんもね。



それからバスに戻ったけど昼間に散々昼寝をしたせいか目が冴えてしまってなかなか眠れなくてこまった。

スマホで時間を確認すると24時をまわった。

とうとう今日か。

白い穴…見つけられるといいな。





--------------カウントダウン 残り6日--------------


【AM 0:00】【県内の穴出現までおそらくあと9時間】

  本日AM9:00穴出現予想

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